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留学生の日本における就職/ウェビナー企画

私の会社は、留学生の日本における就職支援をしている為、沢山の留学生と触れる機会があります。弊社が主に支援しているのは、文部科学省から奨学金をもらって日本で勉強している国費留学生達で、それはそれは大変優秀な学生達です。割合としては修士・博士の学生が多いので、専門性も高いのが特徴です。

ですが、以前こちらの記事に書いたように、留学生の多くが日本での就職に苦戦しているのが現状。一番のネックは日本語で、日本語能力検定N1(英検1級のイメージ)を求める会社が少なくありません。専門知識やポテンシャルではなく、言語で振り落とされるって・・・。弊社に登録してくれる留学生達全員に、何とか機会を与えたいと思っているのに、なかなか進まないもどかしさ・・・。

そんなモヤモヤを抱えていた時に、twitterで見つけたのがこちらの記事。

首がもげるかと思いましたよ、本当に。APUの学長を務めていらっしゃる出口さんと、亜細亜大学教授の九門さんとの対談なのですが、本質的な内容に触れられていて、とてもわかりやすいです。全てに同意なのですが、私が仕事を通じて特に感じているのは、こちら。

九門:ファクト=事実をベースに意識を変えていく。それがなかなか進まないのが残念だと私も思います。留学生の話をすると、優秀な外国人材が日本に来てくれる状況が今後も続くと、多くの人が思い込んでいるようです。

出口:それは完全な間違いで、「幻想」だと思っています。

私が会う留学生達は皆、日本のことが好きで、安心・安全・便利なところや、文化が好きだと言ってくれます。ですが、今は彼らの厚意に甘えているような状況だと思うのです。中国初め、日本以外のアジアの国も豊かになり、高等教育も日本の大学はランキングで遅れをとっています。なかなか変わらない就労環境(長時間労働、企業の動きや決定が遅いなど)や、いまだ男女差別の激しいこの国(世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」のランキングで、調査対象153カ国の中で日本は121位)で働きたいと思ってくれる留学生が、今後どれほどいるのでしょう?

まずは現在日本にいる留学生達が就職しやすい&働きやすい環境を作ることで、日本企業のレピュテーションを上げていくことが必須だと思います。そこで、微力ながらも、当社も貢献できないか、我々に出来ることは何か、を考えてみたのですが、まずは留学生達の声を日本企業に届けたい、と思いました。当人たちの声が、あまり届いていないように思うのですよね。外国人人材のリクルートエージェントなどが、企業向けにセミナーやったり、会合を開いたりしているのは目にしますが、留学生達の生の声は聞こえてこない。

という訳で、留学生たちの声を届けるためのウェビナーを企画しました!そしてなんと、上記の記事に登場されている九門先生にもご登壇頂けることになりました!九門先生の著書を拝読し、心から共感したので、留学生と一緒にウェビナーにご登壇頂けないかと、いきなりmessengerで図々しくご連絡したところ、なんとご快諾頂いたのです!(うん、なんでも言ってみるもんだ!笑)

11/30(月)夕方、九門先生と留学生と一緒に、オンラインでセミナーを開催します!詳細は追って、こちらでも告知させて頂きますが、ご興味ある方はぜひ予定を空けておいてくださいね!留学生の就職というトピックに留まらず、日本企業が元気になって、日本がより魅力的な国になるためのヒントが沢山もらえると思います。(大袈裟に聞こえるかも知れませんが、留学生人材の活用が、日本に大きなインパクトを与えるのは間違いないです!)




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