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新しくも、懐かしさもあった長崎旅行 (2日目)

兎に角行った事のない場所に旅行したくて軍艦島上陸ありきで決めた長崎行きだったが、旅の途中グラバー園を訪れた際に、修学旅行生を見て自分自身も高校の修学旅行で来た事を思い出した時にはとても驚いた。街並みは30年前と大きく変わってない様だが、全く長崎について覚えていない事にも驚く事になる。
旅行日:2022年11月18日(金曜日)〜11月19日(土曜日)

キャビンでの目覚めは6時30分だった。周りの寝息が聞こえたり、自分のいびきを気にしたりと気疲れが記憶に残る。うなぎの寝所から抜け出して、またフリースペースで時間を潰す。9時になりチェックアウトをして外へ出た。起きている時間はフリースペースで、就寝して記憶が無い時間がキャビンで過ごした訳だが、快適には程遠いいが泊まれない訳では無いというの図々しいおじさんらしい感想が初めてのカプセルホテルの感想だった。

今日は、路面電車でグラバー園に行くことからスタートすると決めていた。30年以上前に高校生の時に修学旅行で唯一記憶にあるのがグラバー園であり、何か思い出すことを期待している自分がいる。少し雨が落ちていて傘を片手に出発した。
新地中華街駅から路面電車5番に乗った。大浦天主堂駅で降りて前の人について行くと観光地の商店街そのもののグラバー坂があり、登り切ったところに大浦天主堂がある。真っ白な教会に漢字やカタカナが見えるのが珍しい。階段を登り教会に入ると、教会内部について紹介するアナウンスが聞こえる。席について一巡聞いていると、大浦天主堂は二十六人の殉教者の為に建てられた教会であることを知り、その場面を描いた絵が教会内の聖所右側の壁に掛けられていた。国宝はキリスト教弾圧を背景に建てられた事を知り、キリスト教の伝来以降の難しい時代を少しでも理解することが出来た気がする。

大浦天主堂

本当に過去に来たことがあるのか?と疑うくらい全てが新しい事のように感じた。もう少し坂を上がるとグラバー園入り口があり、記憶にあるエスカレータを探す。階段を登り最初にあるエスカレータは記憶のものと違った。入場チケットを購入して先に進むと長い動く歩道があり、これが微かに残る高校生時代の記憶の断片だと思えた。きっとふざけて撮った修学旅行写真が自宅にあるのではないか、今回の旅行で唯一懐かしさを感じた瞬間だった。

微かに懐かしさを感じた動く歩道

動く歩道は2つあったが、どちらかなんて分からない。先に進むと丘の頂上に移築された旧三菱第二ドックハウス…記憶にない。坂を下り、旧住宅を見て進むと最後に旧グラバー邸が現れる。「・・・壁は白かっのでは?」と言うのが第一印象だった。ぐるりと邸宅を見学したが、懐かしさより壁の色に疑問が残る訪問となった。

記憶と異なる外装の旧グラバー邸

グラバー園を出て坂を降りて、大浦天主堂に戻ってきた。国際あいさつ通りを抜けて進むとオランダ坂があるようなので先に進み急な階段を降り、路面電車の終点である石橋駅横に出た。さらに先を進むと右手に急な坂を見つけたが、ここがオランダ坂のスタートだった。急な石畳の坂を登り東山手の西洋の建物を抜け、海星中学を抜け、道を降りて大通りに出た。グラバー園で邸宅を見た後に寄るほどの建物もなく、大汗かいた割にはと言われるのもわかる気がする。
再び路面電車に乗り眼鏡橋を目指す。目的は、その先の鯛政で寿司を食べることだが、まだ11時を過ぎたばかりなので眼鏡橋で写真を撮った後に向かう事にした。

眼鏡橋

路面電車を降り、眼鏡橋で川近くまで階段を降りて写真を撮り、鯛政寿司に向かった。到着したのは12時より少し早い時間だったので、のれんはかかっていなかった。少し商店街にを歩き再度チャレンジするが開店しておらず、もう一周して戻ってきても開店していないので諦める事にした。
少し坂を登ると亀山社中記念館があるというので行ってみる事にした。龍馬通りを見つけ、階段を登っていくがなかなか着かない。さらに登ってようやく到着した頃は、汗が溢れて庭先で一息付かずには記念館に入れないくらいだった。道も広くなく、龍馬の時代も馬でかけ上がれないだろう?今でもこの辺りに住む方々は日々坂を登って過ごしているのか?「坂の街」長崎を体験した道のりだった。

亀山の地にある龍馬の亀山社中

たくさん歩いたので昼食にする。寿司屋にフラれたので寿司でリベンジとタクシーで出島ワーフに出る事にした。13時過ぎに出島ワーフに到着し、一周して入ったのはまぐろ屋、長崎は養殖まぐろの生産量日本一で食べたいと思っていた。気持ちはまぐろ丼大盛りだが、食後に動けなくなると思い極上握りとビール、その後長崎県のマリアージュで麦焼酎を追加して美味しく昼食を取ることが出来た。
お店を出るともう何もする気持ちがなくなり、15時過ぎだが新地中華街バス停から長崎空港へ向かう事にした。空港に到着した16時から20時過ぎのフライトまでスタバックス2時間、寿司屋「しょうぶ」で1時間過ごし、空港内に入った。寿司屋「しょうぶ」で鯨を食べて長崎旅行の締めくくりとした。

目的の軍艦島上陸も叶っただけで十分満足出来る旅行だったが、2日目の自分の過去の記憶は何にも残っていない事を理解出来たことも大きな発見だった。今回の旅からの宿題は、夜景写真を綺麗に撮る為の知識をつける事、次回の旅行で再チャレンジしたいと思う。
やっぱり旅って良いよねー
                               終わり

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