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週末旅行 〜弘前城周辺〜

みなさま、お疲れ様です。
今回の週末は少し遠出して青森県弘前市へ旅行に出かけて来ました。昨年から現存12天守を巡る旅行を繰り返していますが、今回は日帰りで弘前城攻城が目的です。弘前城天守は移動中で1611年築城から今不思議な位置に建つ貴重な景色を見に行くか、来年以降にいつもの天守がある景色を見に行くか迷いましたが、週末の非現実な時間を作る為にも出かける事にしました。
今回は鉄道で向かいましたが、実際は青森空港経由の飛行機の方が1時間移動時間が短いようです(飛行機の場合:家から羽田、飛行機に乗るまで1時間30分、飛行機で青森空港まで1時間15分、リムジンバスで弘前駅まで55分の合計3時間40分。新幹線の場合:家から東京駅、新幹線に乗るまで40分、新幹線で新青森まで3時間17分、奥羽線で弘前駅まで40分の合計4時間37分)。今回は一人旅です。

前夜はあまり眠れず早めに移動して東京駅に6時20分ごろ到着、朝早いのに既に沢山の人、駅弁屋 祭に入り駅弁を選びます。いつも「自分にとっての一番の駅弁はなんだろう?」と思い購入しますが、当たりだと思ったことがありません。また、新幹線の改札を通った先にあるBeck`s Coffeeを見つけるとこっちの方が良かったかもと思ったりします。今回も祭で駅弁を購入して、Beck`sを見つけて少し後悔して、6時32分東京駅発はやぶさ1号に乗り込みました。
東京駅を出発して大宮駅でほぼ席が埋まるので、ここから落ち着いて駅弁を食べ始めます。今回はおかず多め弁当で良かったかも、丼はやめようかなぁと自分の好みを分析して食べ終え、残りの3時間は読書の時間に充てました。3時間ノンストップで読書が出来る、揺れも少なく快適な時間でした。
新青森駅に到着、奥羽本線に移動するとホームには沢山の人、朝の東京メトロ有楽町線ぐらいの混み具合で出発しました。たまたま1両目だったので、正面窓から見える緑に覆われまっすぐ伸びる単線を進む光景はとても綺麗なものでした。川部駅で座るまで正面窓を眺めて過ごしました。
弘前駅に到着、お腹の具合と相談してバラちらし<津軽そばを選択して駅ビル一階の「そば処」で津軽そばを頂きました。郷土料理ものがたりを引用すると「栄養の偏りを防ぐために、つなぎに大豆を使い、日持ちを良くするために「煮置き(麺をゆでて冷やす)」をするという工夫を加えた結果、コシがない”津軽そば”が完成した」とのことです。

「コシがない太めのそうめん」と言った感じの冷津軽そば

弘前を1日で回る為に選んだのはタクシー…ではなくレンタル自転車です。駅前にサイクルネットのステーションがあり、17時まで500円で借りることが出来ました。地元の高校生が自転車で走っているので孤独感もないですし、観光地には駐輪場も用意されているのでママチャリ結構快適でした。

藤田記念庭園駐輪場で撮影した今日の愛車21号

駅から北東に伸びる通りをママチャリで走り出します。弘前公園にぶつかり、北へ進むと文化センター前で津軽為信像を見つけました。南部家に反旗を翻し弘前藩(10万石)を建てた武人です。

津軽為信像

さらに北へ進むと津軽藩ねぷた村があります。「お土産屋早過ぎー」と思いましたが、その先にねぷたの館で津軽三味線の生演奏を見ようと入る事にしました。

ねぷた村

ねぷた祭は、「ねぷてーねぷてー」と眠気を追い払う為に四角い灯籠を川に流したことが始まりだそうです。最近では豪華なねぷたで練り歩く青森市やとにかく高いねぷたで有名な五所川原市がテレビで紹介されますが、ねぷた発祥は弘前市だそうです。

津軽三味線チャンピオンの生演奏

津軽三味線は、最近は動物愛護の諸事情で人工物で作られていますが、十何年前までは象牙、犬の皮、鼈甲で作られていたそうです。青森は寒くて雪が降ると聞こえにくいので、激しく演奏するようになったと言っていました。そんな教養を受けながらチャンピオンが演奏する激しい津軽三味線を聴くことが出来ました、ここはおすすめです。
ねぷた村では多くの郷土料理や名産が食べることが出来ますが、そばを食べたばかりなので先に進む事にしました。
さらに北へ進み、伝統的建造物保存地域をママチャリで流し、陽門から気合を入れて弘前公園に入ります。弘前公園を南に進むと天守へ続く道を曲がり、料金所で「自転車は押すように」と言われ機動力を失いながらも前に進みます。公園内にある土塁も人の高さを超える大きなものでしたが、本丸を囲む石垣はとても立派なものでした。北の郭から鷹丘橋を越えて本丸に向かう坂道は180度折り返す設計は堅牢鉄壁をイメージさせます。

坂を上がって本丸へ続く

坂の上にはいつもと違う位置に立つ弘前城天守が見えます。城の中に入ると築城から長い年月が経過している為、2階3階にはあまり装飾や展示がないシンプルなものでした。当時は御三階櫓として作られ位置が少し異なりますが、東北唯一の現存天守の3階まで登り無事攻城を完了しました。

弘前城天守(御三階櫓)

天守閣が元々あったところへ行くと蓮沼の先に岩木山が見えます。400年も昔から津軽城主はこのような景色を見ていたのでしょうか。

本丸から見た岩木山

今回の旅行の目的を達成し、後はママチャリで弘前城の周りを巡りました。弘前公園全体に植えられている桜は有名な理由は、通常は行わない桜の枝に剪定を行い桜の木を若返らせることで美しく咲くからだそうです。
次に向かった弘前城植物園と藤田記念庭園では石を水に模した枯山水庭園が見られます。弘前城植物園のものは野本道玄による枯池式庭園だと分かりましたが藤田記念庭園は分かりませんでした。すぐ横に池や川があるのに枯山水庭園、ありですね。

弘前城植物園の枯池式庭園

雰囲気ある建物の中のスターバックスで休憩とり、禅林街をママチャリで走り抜けて長勝寺で津軽藩歴代当主の立派な墓を眺めました。さらにりんご公園を目指しチャリンコで激走しましたが、行ってみると大きな公園とりんごの木しかない…結構遠くまで来たのに…とりあえず売店でりんごを食べる事にしました。

りんご公園で食べたりんご

十分休憩して、ここから弘前駅を目指します。途中最勝寺で五重塔を見て牛頭天王のお札を購入、弘前れんが倉庫美術館を経由して土手町を爆走です。

弘前れんが倉庫美術館内のわんちゃん

弘前駅15時30分ごろに到着、自転車を返却して本日のチャリ散歩はゴールです。今日は気温も上がり、日中4時間自転車で走り続けた週末散歩は、駅前の居酒屋でビールと郷土料理「貝焼き味噌」「弘前いがめんち」で整いました。

旅行の手段だったり旅行の時期だったり、出発まで悩みましたが、結果出かけて良かったです。弘前市の皆さんも明るいので一人旅でも楽しく過ごすことが出来ました。旅行先で初めて自転車を借りましたが、機動力も上がりありですね。次は、天守の位置が戻り桜のきれいな季節に来たいと思います。

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