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8/10開催 BJ千葉大会出場にあたって、今一度自分の活動や想いを整理してみる①

まずは鍼灸師になってからの、今までの自分の活動を振り返って。

鍼灸師になったのは、リラクゼーション業界に身を置いてから、もっと踏み込んで治療をしたい!という想いから。
たった1枚のチラシが、私の人生を変えた。

そこから3年間、老舗の鍼灸専門学校に通い、国家資格に合格し、さて、ここからどうする?と在学中からあちこち面接に行き、最終的に選んだのが1番難しい「不妊治療」という世界。
最初は特に強い想いがあったわけではなかったけれど、ここで学んだ経験は、私の人生において忘れることができない時間と共に、私を育ててくださった師匠に感謝したい。
あらためて「不妊治療」に携われて良かったと心から思う。

その後、不妊専門鍼灸院を開業して早13年以上、日々挙児希望の方に、できるだけナチュラルな形で妊娠にお導きできるよう、鍼灸治療でお身体作りをし、ご出産までお支えしてきた。
(※もちろんそれ以外の方、美容やダイエット、マタニティ単体で逆子、産後ケア、生理痛などの婦人科疾患、男性不妊、あるいは一般治療での肩こりや腰痛、リウマチなどの膠原病、甲状腺疾患、更年期、不眠、メンタル疾患などなど)
かつて12週を過ぎ、臨月まで定期で通われてご出産までできなかった方はいない。
そして、様々なマイナートラブルに見舞われながらも、母子共に無事だったことも、鍼灸の効果のすごさを改めて知ることとなる。
中には、不育で毎回8週で必ず流産してしまう方であっても、過去7回だめで、当院にいらして2回で乗り越えられたり、年齢がお若くてもIVFで過去7回結果が出ず着床すらしない状況で、鍼灸でお身体を整えてから2回で成功し、ご出産できた等々、難治と言われるような方々にも対応してきた。
私が結果を出したことより、信頼してついてきてくださった患者様たちに感謝しかない。

一方で、そんな大変な思いをして妊娠、出産を乗り越えた方がその後どうだったかというと、残念ながら産後のケアはおろか、鍼灸には継続して通われていないのも事実。
それ以外の方々は、産後の養生として定期で月1回でもメンテナンスに通われたり、第2子に向けてまたご準備をされたり、それ以降も継続されており、不妊治療をきっかけに、鍼灸を通して、ご自身やご家族様の心身を大事に考えてくださるようになり、私としても鍼灸師冥利につき、大変嬉しく思う。

ここで言いたいことは、鍼灸に通わないからだめだとかそういうことではなく、事情があってのこととは思うが、今までご自身のことを後回しにしてきた経緯があるからこそ、お身体に無理をしいてきた結果、不妊治療で大変な思いをされていたのであれば、せっかく不妊治療でそれに気付かれたはずなのに忘れてしまうこと、すなわち、結局他者を優先してしまう=自分の優先度が低いことは残念であると感じる。

特に必ず誰でも通る道、それは「更年期」という時期が男女共にあり、それは長く、10年ともいわれている。
症状は多岐に渡り、その頃(45~55歳)の人の心身の変化いうのは下り坂のようなもので、自分の意志とは無関係に、気力体力の低下がおき、疲れが取れなかったり、今までできていたことが途端にできなくなったり、気持ちが萎えたり、持続できなかったり、諦めたり、焦燥感や孤独感を味わったり、とにかく受け入れがたい事実がおき、なんとなく自覚していても見たくない現実としてやり過ごしてしまいがち。
だからこそそんな時期でも、少しでもアクティブに快活に乗り切れるよう、エネルギーを補い、バランスを取るケアを早め早めにしておくことは、様々な疾患の予防にもなる。

西洋医学が普及してから西洋医学メインの日本において、なぜか受領率の低い鍼灸治療ではあるが(※ここは割愛)、このように鍼灸治療は、女性の一生=初潮を迎えてから、妊娠、出産、育児、更年期と幅広く支えることができる、素晴らしい包括医療だということをもっと広く世の中の人に知って活用頂きたいという想いは、鍼灸師になってから常々感じたことのひとつである。
それには、鍼灸師ひとりひとりが発信していく必要があり、ただこういったことに効果的ですよ、受けてください、ということも大事だが、やはりここでも「自分の想い」や「考え」というものもしっかり伝えていく意味はあるのではないかと思う。

長くなったので、今回はこの辺で。
次は「私が病気になって」をテーマに、そこからまた新しい気付きを経て、自分の考えや想いの変化、使命が明確になっていくまでの過程をお伝えしようと思う。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!











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