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私のパーソナル・メディスン

 土曜日、リカバリーカレッジの文化祭に参加しに名古屋に行ってきました!RC名古屋の講座でオンラインからお会いしていた方々、お世話になっている方々にリアルでお会いできてとても嬉しい1日に。
 そこで受講した「パーソナル・メディスン」についての講座を受けて感じたこと、考えたこと、それからメンタルヘルス・リカバリー知識ゼロの参加者と文化祭感想トークした話を書きます。
 自分の記録用に気楽に好きなように、楽しく書いています。なので読む方も気楽に、そんなことを感じる考える人もいるのね、知らんけど。くらいの感じで読んで頂けたら幸いです。
 見出しの画像を最初に作って、「かつてのこと」をメインに書きたかったのでサブの見出しに入れたのですが、思うように言葉にできなかったので今回は書いてないです。でも言葉に文字にしたい思いが強いのでまた別で更新したいなと思ってます。

リカバリーカレッジってなに?

 リカバリーカレッジはイギリスが国策として2009年頃より進めてきている取り組みです。主にメンタルヘルスやウェルビーイング(いい感じでいること)をテーマに、立場や役職、障害の有無などを超えてだれもが学生として参加ができ、お互いの経験を持ち寄って学びあえる学び舎です。

リカバリーカレッジたちかわ ホームページ リカバリーカレッジとは
より引用

自分でも書いてみると、リカバリーカレッジは、
・精神疾患の経験を持つ当事者、家族、支援者、メンタルヘルスに関心のある人なら誰でも、立場の垣根を越えてリカバリーを学び合うことができる場。
・精神疾患を抱える人、専門職(医師、看護師など)が従来の治療を受ける、施すの関係性ではなく、互いにリカバリーを学び合うことができる場。
・自分自身のリカバリーを見つめる、発見する、取り組む、ためのあれこれを自分自身が主役になって学ぶことができる場!
・同じくメンタルヘルスの困難を抱える仲間やメンタルヘルスに関心を持つ方とともに学ぶことが出来る場!

 となると次はリカバリーって何?ってなっていくと思うのだけど、リカバリーの定義は十人十色で色々あるものなのだけど、私の思うリカバリーは「自分自身がより良く生きていく、より良い状態でいることが出来るように、自分が自分の人生を選択し生きていく過程」であり、そのために「他者と繋がることを諦めないこと」と考えています、今のところ。私の中でも日々変化していて、明日には変わっているかもしれない。

 私にとってリカバリーカレッジは、自分が良い状態でいる方法を学んだり(今回のパーソナル・メディスンを学ぶこともこれかな)、自分で自分の生き方を選択する方法を模索したりする場であり、仲間と繋がることのできる場所、です。

 私がリカバリーカレッジを知ったのは在籍している大学の授業。先生がイギリスのリカバリーカレッジの視察に行った話を現地の写真とともに紹介してくれました。
 私自身、精神疾患当事者で、同じ病気を抱える仲間と出会い、自分自身も変わっていくことができることを知り、リカバリー、ディスカバリーの道をを歩むようになりました。
 授業でリカバリーカレッジというものを知った時、自分のこれまでもこれからも、リカバリーは学びの連続だった、利用している福祉施設も私にとって人生の学校のように感じ、とても心がひきつけられ、私も参加しようと、リカバリーカレッジ名古屋2024冬学期に繋がりました。
 現在日本では10個以上のカレッジがあるらしく、全国のカレッジが一堂にあつまる文化祭に参加してきました。

リカバリーカレッジ名古屋HPより引用

リカバリーカレッジ文化祭に参加してきた話

(1)パーソナル・メディスンとは

 文化祭では午前・午後ひとつずつ好きな講座を選択できたのですが、午後はリカバリーカレッジふくおかさんの担当講座「自分の内なる知恵とつながる 自分のパーソナル・メディスンを見つけよう」を受講しました。

 パーソナル・メディスンを直訳すると「個人の薬」だけど、精神科や病院で処方される薬ではなく、自分自身が自分のために取り入れる行動のようなものだそう。

・パーソナル・メディスンは、パトリシア ディーガンさんの経験と調査から考案されたものです。
・パーソナル・メディスンとは、私たちが、いい気分でいるために「する」ことです。私たちの人生に意味と目的を与えてくれる大きなものです。また、自分自身うぃ労るために行う小さなことでもあります。

2024/2/24 第3回リカバリーカレッジ文化祭in名古屋
自分の内なる知恵とつながる 自分のパーソナル・メディスンを見つけてみよう
リカバリーカレッジふくおか まあくん、ぴろりん、かけるん、さかもとあきこ
当日配布資料より引用

 パーソナル・メディスンの説明や動画を視聴して、ギターの話、愛犬とする散歩の話、講師のみなさんの経験もシェアしてもらい、パーソナル・メディスンをとてもポジティブなものだと感じた。
 症状を「治療する」、問題に「対処する」もの、マイナスをゼロにするものではなくて、いい気分でいるためにすること。より良い自分でいるため、より良い時間を過ごすためのものであるということにとても素敵なことだなと感じた。Hopeを感じるもの、やってみたいと思えた!

 かつて、18、19、20のころ、一日4回、一日20錠?くらいは薬を服用してた。受け身的に飲むしかなくて服用してた。
 思い出すとかなりつらい。入院してた時はずっとベッドの上にいたし、退院して家に帰ると、母が「きちんと飲まないとまた悪くなる」と部屋まで薬を持ってくる。朝、母が仕事に出かけた後にリビングに降りるとテーブルの上には薬と水。つらかった。
 自分が病人の烙印を押されていたような感じもあったのかな。

 現在も気分安定剤を服用していて、いまは一日一回。自分がより良い状態でいるために自分が服薬することを選択して利用している。
 自分らしく生活したい、躁鬱の波に流されすぎず、よりよい状態を継続したい、だから必要最低限の薬を服用して、プラスアルファ自分自身の行動も変えていく!新しい自分の内なる力を呼びおこして利用してみる!それがパーソナル・メディスンなのかな。

 パーソナル・メディスンは症状を抑える、もしくは改善するいわゆる薬や良くない部分を補うものではなくて、自分が良い状態でいるため、ウェルビーイングの力になるための自分自身の持つちからのこと。

 パーソナル・メディスンは、私の母が「きちんと飲まないとまた悪くなる」と言ったように、ダメなところの穴を埋めるものではなく、苗木に水をやる感じ。育てていく。自分の内なる力を。それは自分の病気を治すみたいな感じじゃなくて、自分のちからを育む。より良い状態をめざしてするもの。上にのびていくイメージ。明るい感じだと思った。

 講座を担当してくださったリカバリーカレッジふくおかさんのホームページに、パーソナル・メディスンのページもあったのでこちらも参考にしてください。

(2)私のパーソナル・メディスン

 講座の中で自分のパーソナル・メディスンを書き出す時間があった。5分程度時間があったが、私含め、5分じゃ足りないという感じの人が多くいた印象。

私の書きだしたパーソナルメディスン

 すらすら書き出すことができた。それにバランスもいい気がする。
 画像を見ると、この時、自分のパーソナル・メディスンを3つに分類している様子。実際に、現在は、自分自身のバランス・健康を保つためにこれら3つをその時々の状況に応じて自然に使い分けている気がする。

①身体を動かす
⇒躁の時、気分が上がっているとき
 身体の中のエネルギーみたいなのが躁のときに沸騰しがち、すごく声出したい話したいうずうずするを身体を動かすことで発散する。したくなる。
 実際に取り組むときは、いま躁状態だからなんて考えないで、自然と勝手に身体が走りに行く感じ。

②頭を動かす
⇒これは思い悩むことがあったとき
 人としゃべること、繋がること、LINEのやりとりとかが苦手、自分の興味関心のあること、決まりきったやり取り(アルバイト先での接客など)なら大丈夫だけどそれ以外の世間話とかは苦手で、疲れる、あの一言が余計だったとか、また人を傷つけたかなとか、嫌われたかなとかすぐに考えだして、すると頭から離れない…。
 こういう時にかつては睡眠薬をオーバードーズして寝ることで忘れようとしていたけれど、今はあえて向き合うことを選択している。悩んでいること書き出す。自分が考える余計ないとことを書き出す。自分で状況を客観的にみる、友達・仲間・支援者さんに書き出したものを見てもらう、第三者の考えを聞く。すると意外と大丈夫なことに気が付いて、他のことに意識が切り替わっていく

③自分をケアする
⇒これは疲れてしまっているとき
 自分を労るためにやっていること、休息をとることでエネルギーを貯めるような感じ。
 かつて、自分を大切にする、自分を労るということはしてこなかったと思う。自分を大切にする感覚を知らなかったし、自分を大切にしたいとも思わなかった。ここにすらすらっと「自分をケアする」という言葉を書ける自分がいることに自分の成長やリカバリーを感じる。
 この前、心理士さんに「自分への信頼感が増してきたね」と言ってもらった。自分への信頼感を得るには大学を卒業するとか、仕事に就くとか、そんな感じの成功体験が必要だと思っていた。でも今は、折れそうなとき、疲れた時、うつの時、どんな時も、自分が自分を大切にして、労って、それでものらりくらり進んでいくことが自分への信頼感をちょっとずつ積み上げていくのかなと思える。

 土曜日の私は自分のパーソナル・メディスンを3つに分類していたけれど一人で取り組むことができるもの、他者と取り組むものという分類もあるし、それもその時の自分が自動的にこっちと判断して選択していると思う。上記3つの分類にもそれぞれ一人ですることと、誰かとすることが含まれている。
 今の私は「リカバリーは他者との繋がりをあきらめないこと」と思っていて、①でも書いたけど人とのつながりに疲労してしまうのだけど、一人でいてるのも私には向かないようで。うちに内に意識が向く、自分に興味があって他人には興味なし人間なのに、他者と繋がる関わることでエネルギーを生み出すタイプ、矛盾しててめんどくさいのだけど、だから、いつも最後は他者と繋がるパーソナル・メディスンを取り入れているような気がする。自然と。ああそろそろ切り替えようっていうときに人に会いに行く。

 こうやって自分がより良い状態でいるために、リカバリーのために、ウェルビーイングのためにやっていること、やりたいことをリストアップしたのは初めてだったけど、自分に対して新たな気づきもあり、学びや、出てきた疑問もあり、パーソナル・メディスンについて学ぶ見つめる講座を選択、受講してよい時間を持つことができたと思います◎
 意識して自分の生活の中にパーソナル・メディスンを取り入れていきたいな!そして家でできるパーソナル・メディスンも見つけたい!
 リカバリーカレッジふくおかのみなさん、一緒にグループワークであれこれお話ししたみなさん、ともに受講して感想を共有してくださったみなさんに感謝です◎◎

 この講座の最後に感想を共有できる時間があって、「今日はすらすら自分のパーソナル・メディスンを書き出すことができた。思いかえせば、入院していた時もパーソナル・メディスンとは言わなかったけど、先生や心理士さんに言われて自分のできる行動を書き出した覚えがある。でも当時は進んでやりたいと思わなかった。自分のリカバリー、前に進んできていると感じることができた。」といったようなことを話した。

 入院してた時、進んでやりたいと思えなかったのはどうしてか、どうだったらやりたいと思えたのか、そこから見えてきたリカバリーカレッジの魅力も書きたいと思い、書いていたのだけど、文章がまとまりきらなかったので次回に書こうと思ったらまた書きます。


メンタルヘルス知識ゼロ参加者と文化祭の感想戦をした話

 今回、リカバリーやメンタルヘルスに関する知識を全く持ってない参加者、リカバリーカレッジの文化祭の話をすると興味を持ってきてくれた人がいました。☆と🌤の感想戦トークを少し公開します!🌤参加してくれて、感想トークしてくれてありがとう!

☆「どうでしたかリカバリーカレッジ文化祭」
🌤「普通に面白かったし、楽しかった!」
☆「どれが面白かったとかある」
🌤「まずはリカバリー概論かな。リカバリーって回復って意味だし、この状態になればOKみたいなゴールがあるものやと思ってた。でもそうじゃなかったんや。その人の人生で続いていくもの、旅のようなものやったんやね。勉強になった!」
☆「そうそう。そうやねん。あれ私この説明すらしてなかったっけ…。笑」
🌤「そういや当事者ってどういう意味なん」
☆「ここでいう当事者は精神疾患を抱えている人、リカバリーカレッジは当事者はもちろん精神疾患を抱えている人を支援する仕事をしている人、家族、地域の人、メンタルヘルスに関心のある人はみんな学生としてリカバリーを学ぶことができる」
🌤「じゃあ🌤は当事者じゃないのか」
☆「ここで使ってる当事者の意味だと🌤は当事者ではないな。でもリカバリーカレッジの学生としてはみんな一人一人が当事者だよね。たぶん。」
🌤「昼からはヒューマンライブラリーに行きましたよ」
☆「いいね!どうでした」
🌤「いい意味で驚きがなかったな。そういう人もいるよねって思った。足が速い人、絵が上手い人、それぞれ特性があるけど、本の人もその特性の一つ、その人らしさを持っているのであって、障害がどうのとは思わなかった。精神疾患のことが分かるのかなと思ってたけど、そんなことなかったから、その点でいい意味で驚きがなかった。みんな一緒やんって思っただけやったな。」
☆「ありがとう。そう感じてくれる人が1人でも多くいてくれるといいな。症状や障害に目を向けるのと、その人全体を見るのとでは感じ方も変わってくるし、ヒューマンライブラリーって素敵な取り組みやね。」
🌤「ヒューマンライブラリーのあとは、あいりきを聞きましたよ。恋愛の話、こんなのもあるんやなリカバリーカレッジって、面白かった。当事者と当事者じゃない人の恋愛のくだりの話があって、☆と出会って、精神疾患の話を教えてくれた時のこと思い返した。勇気いったんやね。そして当時は☆の障害を理解しようと、あれやこれやを型にはめようとしていたけどいつの間にかそれしなくなってたことに気がついた。今は☆は精神疾患あるらしい、知らんけど。みたいな感じやわ。そういうのも☆らしさだと思ってる。思い返す、考えるきっかけになったな〜。最後の質問も恋愛関連で盛り上がってて、みんなやっぱり恋愛に興味あるよね!」
☆「あいりきめっちゃ気になるんやけど!!!そしてありがとう。自分でも病気の診断がおりてってなった頃は自分のことを障害の枠、症状の型にはめて理解しようとしてたな。🌤や同じ病気を抱えた仲間、周囲の人が☆は☆なのだとして接してくれた、言葉をかけ続けてくれたから自分でも今は自分は自分でいいと思えるようになってきた。興味関心に偏りあったり、気分の浮き沈み激しかったり、障害にしてしまうのではなく、まあちょっと?けっこう?変わり者で元気な時とそうじゃない時の差が分かりやすいキャラ、愛嬌と周囲への感謝で乗り切れるようになってきたかな、知らんけど。」
🌤「またこういうの合ったら行っていい?面白かった。足速いっていう特長ある人たちの陸上の大会見に行く感じで、これはメンタルヘルスに関心あるという特長のある人の文化祭、恋愛の話があったり、ユニークで面白かった。」
☆「ぜひぜひ。また行こう。次回のリカバリーカレッジ文化祭は東京みたい。12月か1月に予定されてるみたい!」
🌤「12月って今年?またすぐやん!」

 感想戦をして、いろいろ思うことあって、当事者でも支援者でも家族でもない人にもリカバリーカレッジを知ってもらうってとても意味のあることだなと感じた。
 同時に、私が周囲の人に恵まれて今があること、改めて実感した。🌤も、仲間も、フットサルのチームメイトやスタッフも、カミングアウトしていないアルバイト先でも人に恵まれてる。
 アルバイト先では障害のことは言ってないけど、特性全開、過集中で接客やら片付けやら動き回るの大好きで、でもふとした時の他の従業員との世間話はたじたじ、「今日は温かいのがたくさんでるね」って言われても言葉返せなくて無視したみたいになったり…、でもそういう特性って思ってもらえてるなきっと今は。いい意味でいじってもらえてる。最初は大変なところもあったけど。
 自分の得意とする配置にしてもらってるような気がする、裏返せば1年以上いるのに分からない仕事が多いのだけど…でもそれを障害だからとか言う人いなくて、得意の偏り激しいとは思われてるけど、それでもいいやんって周囲の声があって自分でもそう思えるようになった。その分得意なことで貢献しようと思えてる。

 あったかい世界がもっと広がればいいなと思う。と同時にいま私と繋がってくれている人を大事に、感謝して生活したいなと改めて思い返すひと時になりました。

番外編:名古屋観光

 味噌カツ小倉トースト手羽先台湾ラーメン…めっちゃ満喫しました。でも食べすぎた、走りに行かないと(この思考、食べすぎだ懺悔と痩せたい気持ち、でするランニングはパーソナル・メディスンとは別なのかな?走りだして内なる力、喜び、幸せを感じ出したらそれはそれでパーソナル・メディスンかな?)。笑
 次の日はあいにくの雨でしたが、名古屋市科学館へ行くことに🤭と思ったら3/13までリニューアル&メンテナンスのため休館中でした!!!!大泣!
春休みシーズンに向けてパワーアップするのかな!仕方ない!また今度!   
 気を取り直してリニア・鉄道館へ行きました!いくつになってもワクワクできる。運転シミュレーション、在来線(新幹線はいっぱいやった)ツーハンドル(ちょっとむずかしいほう)🚃で当日の体験者99人中1位になって、喜んで、写真写真と言ってるまに画面切り替わってちょっと落ち込んで、でも鉄道館のお姉さんがおめでとうございますって言ってくれてとてもハッピー、名古屋素敵なところでした来てよかった!
 次のリカバリーカレッジ名古屋の講座は来週の土曜日もうすでに楽しみ!


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