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息子のAレベル(全国統一試験)発表日

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8月10日は、イギリスのAレベル(全国統一試験)の発表日だった。この結果によって入学できる大学が決まる。

今年はコロナで前年に続き試験は中止。先生のアセスメントで成績が決まった。結果、全体的にグレードが上がりGrade inflation なんて言われている。大学は定員以上の学生を受け入れざるを得ない。驚いたのは「入学を来年に伸ばしてくれたら10,000ポンド(約150万円)払う。来年の寮費も無料にします」とメールが来た事。

今年は全体の約45%がAかA*(Aスター)を取った。しかし内訳で見ると私立校では70%、公立普通校では半分の約35%となり、経済的格差による成績格差も広がった。パンデミック中、自宅学習に必要なネットやパソコンもない家庭の子供が特に影響を受けたとの事。

息子はラフな地域の公立校に小学校からずっと通った。周りでドラックディーラー同士の闘争や、刺殺事件が起こる様な環境。中学受験11+の時(あえなく敗退)の数回以外はチューターもつけず、よくやったと思う。チューターの代わりに私が中学卒業試験(GCSE)までは教えていたが。

小学校3年位の頃、学校から浮かない顔をして帰った息子。聞くと、その日教わった割算が分からないと言う。早速10個のチョコを友達5人で分け合うという様な例で教えてあげた。息子の顔が少し明るくなった。

その日から、彼が学校の勉強に少し遅れを取っている事に気づき、私が勉強の面倒を見出した。息子は私に聞けば何でも分かると思っていたので、その流れと言うか成り行き上、中学に入っても私が教え続けた。とは言え中学レベルは私だって勉強しなければ分からない。自分でも驚くがサイエンス(化学、物理、生物)まで息子の本を読んで勉強した。英語だとは言っても、理数系はモノの考え方が共通なので楽しく学べた。

歴史などの文系科目は、イギリスは中学校からエッセイ(小論文)形式の試験が多い。これは私も息子が小学校入学と同時にこちらの大学に通ったので、その経験が役立った。先生の心を掴むエッセイの書き方を指導したら、ある時学年トップの点数を貰ったらしい。何故か全校集会でも表彰されて、普段勉強ができるイメージとは程遠い息子の名前が呼ばれると、場が???と戸惑いで包まれ、聴き間違えでない事がわかるとどよめきが起こったらしい(笑)

決して勉強ができるタイプの子供ではなかった息子は、こうして成功体験を少しずつ増やし少しずつ自信をつけていった。中学卒業試験であるGCSEの数学は特に親子で頑張り、まあまあの成績が取れた。気がつくと数学が息子の1番好きな教科になっていた。Aレベル(日本の高校にあたるが3〜4教科だけを選択)でも数学を選択した。正直、レベルの高くなる数学に息子がついて行けるかな?と心配だったが、私の家庭教師としての役割ももここでお役御免と宣言。後は自分で何とかしてくれ。

日本の高校にあたるシックス・フォームが始まり半年後にはロックダウン。その後は学校が再開したりまた閉鎖したりで高校の2年間はあっという間に過ぎた。息子は猛勉強している様には見えなかったが、オンライン授業にはきちんと出席していた。ここでモチベを失ってしまった子も多かったらしい。途中までは試験があると思っていたが今年初めに試験中止が決定。子供達も色々振り回された。5月末で学校は終わり長い夏休みに入った。

昨日の結果発表で、割り算を理解できなかった子が、数学は予想以上のA*(Aの上の最高グレード)が取れた。多少インフレ入ってはいるが(笑)。Aレベル数学はもう私には訳わからない。
チョコレートで割算を教えた日を懐かしく思い出す。
今度は息子に数学を教えてもらいたいな。

夕食は近所のビストロでお祝い。前菜のエスカルゴが美味しかった。

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その後、息子は老親を残し、人生初のクラブ(本人談)へ行くために消えていった。A level result night みたいなイベントがあって、Win or lose, we are on booze!(受かっても落ちても、どっちにしろ酒を飲む)という事らしい。

クラブナイトの後、友達の家で仮眠後、帰還した息子。目の下のクマがワイルドだったことを物語っている。なんかちょっといつもと違う雰囲気だった(笑)

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追記:私はずっと理数系は苦手だと思ってたのだけど、息子の教科書で勉強したら思いの外楽しめた。特に数学。

日本では女子=理系苦手みたいな思い込みがまだ根強いのかな。今回のAレベルでは数学A*を取った女子が男子を初めて上回ったそう。
子供のお陰で数学の楽しさ美しさが少し分かってよかった。

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