読書ノート 『幸せなひとりぼっち』
『幸せなひとりぼっち』はスウェーデンのフレドリック・バックマンによる小説(日本語訳 坂本あおい)です。
妻に先立たれ、退職も勧められた主人公のオーヴェは頑固一徹な人物。自分の主義を通し、ルールに厳格で、車や工具、コーヒーメーカーを大切にしています。
それでいて、実は愛情深くて実直な人物です。亡くなった妻ソーニャの元へ行きたいという願望。隣人ルネとの何十年にも渡る関係。憎めない野良猫とのやり合い。悲しみの中、向かいに引っ越してきたイラン人のパルヴァネ一家によってにぎやかにな