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ミニそらちゃんと行く!金沢紀行譚

事のおこり

3月初旬にたまたま北陸方面に行く用事があったため、用事の合間に金沢へ行くことにした。北陸は行ったことがないし、何より!そらちゃんとえーちゃんが金沢に行ったとなれば、このチャンスを逃す手はない!…というわけで行ってからかれこれ1ヶ月くらい経ってしまったが、今回の記事は初の紀行文。色々と想い出話を書いていきたい。なお、写真が下手なのはあしからず。いい加減型落ちのスマホじゃなくて新しい一眼欲しいなぁ(前の一眼は豊洲NSS時に紛失)。

いざ金沢へ

せっかく金沢を巡るのだから、当初はぬいそらちゃんを連れて行きたいと考えていた。けれど私の38L+αのバックパックでは、日用品を除くと(入るは入るが)わりと窮屈になってしまい可哀想なのでやむ無くお留守番となった。旅行2日前に届いたぬんぬんぬいぐるみ(略してぬんぐるみと呼んでいる)もピチピチになってしまうので断念した。

ピチピチのぬんぬん。ジャストフィットだった。

で、サイズもちょうど良いミニそらちゃんを連れていくことにした。今後、ぬんぐるみやぬいそらちゃん専用のバックパックを早急に購入予定だ。最近ライブ用新装備を購入したので、それと一緒にいずれライブ会場でお目見えする…かもしれない。

日前国懸と大楠公の御守り。
遠出をするときはいつも付けている。

私は生まれも育ちも関東であるが、以前は関西にいたことがある。今回は北陸なので私がいたところとは少し離れているが、こうして西へ向かうことに懐かしさを感じる。この時勢になってからは久しく関東圏から出ていないので、そういう意味でも久しぶりの感覚だ。

行くよ、ミニそらちゃん!

さぁ、新幹線に乗って一路金沢へ!実はそらちゃんとえーちゃんの金沢旅行の動画で、新幹線の車窓から一瞬だけ私の街が見えていたので、ちょっと嬉しかったりした。そこまで言うと分かっちゃうかな?まあいいや。

窓から見える長野も新潟も銀世界で、特にトンネルを抜けて妙高に出たときは『雪国』の冒頭のような気分だった。

加賀屋さんの昼食。

人に翼どころか、光りの勢いであっという間に金沢に到着。駅の中にある加賀屋さんでお昼を頂いた。これがまぁ、天婦羅から海の幸まで何から何まで美味しかった。中でも郷土料理である治部煮は滋味豊かでとても美味しかった。お米も旨い!

これが鼓門…!

食後は金沢を観光…というわけではなく、用事を済ませる為にさらに西へ行かなくてならなかった。待ち時間があったので鼓門でパシャリ。ああ、2人と同じところに立っているんだ…としみじみ感じた。

懐かしの恐竜博士!

用事の途中立ち寄った福井駅では懐かしい人(?)に出会った。恐竜博士!まさかこんなところに居るとは思わなかった。10年くらい前に勝山の恐竜博物館で会って以来だ。私も昔は恐竜ボーイだったなぁ。

金沢おでんとホタルイカと色々。

用事を済ませて金沢に戻ると、ちょうど夕食の時間。居酒屋で地元の名物でも頂くかと街へ繰り出した。道中に良さげなラーメン屋を見つけたので、そこは2日目に頂くことに。

居酒屋では金沢おでんやホタルイカに舌鼓。おでんの味は関西寄りで、西に来たと実感した。貝やナルトが入っているというのは新鮮だった。ホタルイカもコリコリしていて美味しかった。ここで頼んだ『剣山』なる日本酒は甘口で飲みやすく、土産物で一本買うほどに旨かった。

肉と魚。

鉄板肉餃子も炙りしめ鯖も堪能。酔った勢いで何度もしめ鯖に酢醤油、餃子に醤油を間違えて付けては「ああ違うわ」と繰り返していた。

この日はそらちゃんのひな祭りモコモコ配信もあり、幸せ気分のまま床についた。

百万石の庭と城

お堀の鯉。

明けて2日目はいよいよ金沢の名所へ。てくてく歩いて兼六園へと向かった。

一匹かと思ったら結構いた。

そらともたるもの、やはり2人と同じ入り口から入りたいと思いGoo○le Map片手にさ迷った(方向音痴)。

時期が来ればさぞ美しいんだろうなぁ…と思いながら、どんどん目的地から南へ遠ざかっていく自分。

坂を登ったり下ったりしてようやく桂坂口に到着。若干角度は違うが、いい写真が撮れた。時期が時期なので、卒業旅行と思われる若人が多かった。

ぬーん、感慨深い。

桂坂口は飲食店や土産物屋が並び中々良い雰囲気。チケットを買っていよいよ兼六園内に。散策は好きな方なので気ままにフラフラした。

日本庭園では珍しい噴水。

入っていきなり噴水が!なんでも日本最古なんだとか。確かに日本庭園に噴水って見ないから新鮮。最も、古くは飛鳥時代の飛鳥京で…いや蘊蓄はよそう。

我ながらベストショットな木漏れ日

関西にいた頃に行った岡山の後楽園、一時期茨城に住んでいた際に行った水戸の偕楽園に次いで、今回の兼六園でようやく三名園を制覇した。同じ江戸時代に造られた庭園でもそれぞれ主とするものや作りが異なっていて、実に興味深い。

このスケールの広さ!

そらちゃんの談ではないが、雪景色は本当に趣深いことだろう。流石に1月に降ったあの雪では困るが…。

時雨亭。風情がある。

てくてく歩いて、時雨亭に到着。いざ、絶賛のお抹茶と和菓子を頂こう。

お抹茶『蓮池の香』と和菓子『咲誇る』。

お抹茶は苦すぎず香り高く、和菓子もお抹茶との相性が最高だった。私は和菓子独特の「練り物感」があまり好きではないが、この『咲誇る』はめちゃくちゃ美味しかった(小並感)。侘び寂びを重んじるお茶の席で無粋な真似はしないが……家ならパクパクと食べていたところだ。何より名前がいい。

あんまり美味しかったので、製造元の森八さんで名菓『千歳』や落雁『長生殿』を土産物として買って帰ったが、どのお菓子も噂に違わぬ美味しさだった。

お庭も素敵だ。

お庭も風情があり、四季折々の景色を楽しめるだろう。日々の喧騒を離れて少し一服…心が洗われる心地だった。是非皆さまも体験してみてはいかがだろうか。

化石の手水鉢なんだとか!

時雨亭を後にしてまた散策を続ける。天気も少し曇ってはいるが程よい日和で、森林浴(森林じゃないけど)には持ってこいだった。

例の鳥さんはいなかった。

化石で出来た手水鉢に驚きつつ、緑の中を歩いていくと、おや見覚えのある景色が。どうやらここはフォトスポットらしく、多くの方がシャッターを切っていた。

ちなみに梅林や灯籠の写真も撮ってはいるが、写り込みの関係で載せられないと判断した。

日本武尊像。

そして100万人の人…ではなく日本武尊の像。西南戦争の戦没者を慰めるため建立されたんだとか。想像の倍はデカかった。

正式名は『明治紀念之標』だそうな。

庭園も色々あるが、やはり池泉回遊式庭園こそが、日本人の美の真髄を極めたものだと私は思っている。まさに自然との調和!…あんまり喋ると多方面から矢が飛んでくるのでもう黙るが、水と木々に囲まれながら四季の移ろいを感じるのは趣があって良いものだ。

これからの時期だと杜若が美しいらしい。

ベストショット2。

2人が通ったのかもしれないなぁと思いながら歩くと楽しくなってくる。兼六園は想像の10倍は広く、じっくり見て回ると丸1日はかかるだろう。加賀百万石の凄さを実感した。皆さまも是非この雰囲気を体感してみてほしい。

さらば兼六園。

歩くうちにお昼の時間。お腹が減ったので、名残惜しいが出口に向かう。出口ももちろん、動画と同じ真弓坂口だ。

石浦神社。金沢市最古の神社なんだとか。

真弓坂口から出ると近くに神社が。せっかくの縁なので参拝し、御守りを授かった。そして、この時はこの石浦神社の反対にあった「あの建物」にまったく気がつかなかった。

お昼はお蕎麦が食べたかったので、たまたま兼六園近くで見つけた『福天』さんにて、天ざる蕎麦を頂いた。天婦羅職人さんが揚げている天婦羅を売りにしているだけあり、天婦羅は軽やかでサクサク、蕎麦も香り高く、何より出汁は懐かしい関西風で私には懐かしかった。

お国柄で蕎麦湯が欲しかったが、それは野暮だろう。天丼も美味しいらしいので、また来たときには是非食べてみたい。『福天』さん、中々オススメのお店だ。

この橋の下は昔は城のお掘だったそうだ。

さて、お昼の後は金沢城を探訪した。100万石の大名である前田氏が治めた城だ。

日本の城郭の中でも珍しい城だ。

海鼠(なまこ)壁と白い鉛瓦は金沢城の特徴だ。美しい。

美しい佇まいだ…。

櫓や塀に唐破風や入母屋破風の出窓が付いているのも珍しい。

二の丸御殿を発掘調査中らしい。

実は私もイン○ィ・ジョー○ズ的な生業をしているので、あまり滅多なことは言えない。ここで「そういう」話をしても、ちっとも面白くないだろう。

今時分は桜が美しいことだろう。

もちろん仕事の参考になるところもあったし、100万石の大名に相応しい美しさを持った城だった。

情緒溢れる茶屋街

風情がありますなぁ。

さて、時刻は3時。本日最後の目的地であるひがし茶屋街へ向かった。

半鐘が残っているのも雰囲気がある。

ひがし茶屋街は金沢を代表する茶屋街のひとつで、なんでも京都祇園の町のような古き良き街並みが特徴らしい。

浅野川大橋から主計町茶屋街を望む。

ひがし茶屋街の南西には同じく茶屋街の主計町茶屋街があり、川沿いから見る景色はまるで賀茂川沿いを歩いているようだった。

いざ、ひがし茶屋街へ!

街に足を踏み入れると休日だからか観光客でいっぱい!とりあえず、2人が食べた金箔ソフトを食べようと箔一さんへ向かったが…。

さあ金箔ソフトを…結構並んでる!?

そこはやはり有名な金箔ソフト。思いのほか並んでいた。しかし豊洲NSSでの地獄の物販8時間コースに比べればどうということはない。地道に待って、いよいよ金箔ソフトとご対面。

金箔ソフト。豪華絢爛。

『箔一』さんでは1階で出来たて金箔ソフトを貰い、3階で頂くシステムだ。この金箔ソフトは見た目の華やかもさることながら、味わいも濃厚でとっても美味しい!こんなに濃厚なソフトクリームは久しぶりだ。金箔は味はしなかったが、この豪華な感じが良い味を出している。

お店の中も撮影こそしなかったが、どれも素敵なものばかりで目移りしてしまった。高いけどめちゃめちゃ良いグラス、買えば良かったなぁ。

タイムスリップしたかのような街並み。

金箔ソフトを頂いた後は茶屋街を散策。和の雰囲気漂う街並みを歩くのは、現代的なビル街に慣れた身としてはある意味新鮮で楽しかった。


佇まいからしてお洒落オーラが…!

そしてそらちゃんたちも立ち寄ったKINKAさんへ。たんまり土産物を買わせて頂いたが、化粧品のお店とあって独身男性には中々アウェーだった…。いや凄く良いお店なんですよ!金箔入りハンドジェルはさらさら感が半端ないし、金箔入り入浴剤はゴージャスな気分になれるのでオススメだ。

ひがし茶屋街を散策中にスマホのバッテリーが尽きかけてしまったので2日目の写真はここまで。まさかのモバイルバッテリーも役に立たないという2段構えだった。ひがし茶屋街は他にも酒屋や茶屋など見所がたくさんあるので、1日居ても飽きないだろう。今度は主計町茶屋街やにし茶屋街にも行ってみたいものだ。

ちなみにその日の夕飯は前日見つけたラーメン屋さんに行った。
(๑╹ᆺ╹)めんめん!

21世紀、美術の旅

現代美術の旅へ。

最終日は金沢21世紀美術館へ。実はこの建物、前日立ち寄った石浦神社の反対側にあったのだが、私は全く気がつかなかった。

美術館って感じの建物!

この21世紀美術館はかなり人気の名所らしく、開館時点で多くの人が列を成していた。しかしすでにオンラインでチケットを購入していた私に抜かりはなかった。

こちらは「色を体験出来る」アート。

美術館の外にもたくさんの作品が野外展示されており、どれも実際に体験出来る作品となっていた。球体のアートが面白かった。

雲を測る人と緑の壁。雲ないけど。

私は仕事柄博物館は行くが、美術館、それも現代アートを主とする美術館には中々行く機会がない。そんな訳なので見るもの全てが新鮮だった。

階段を降りると…

ここに来たらやはり噂のプールを見なければならない。ご時世だからかは分からないが、現在プールを見学するには予約が必要だ。この予約が曲者で、あっという間に埋まってしまう。本当にスピード勝負。当日枠もあるが、そちらもすぐに埋まってしまうほどの人気だ。

プールの中へ!

幸い勝ち申して予約を取れたのでプールを堪能した。見学は5分という制限付きであるが十分楽しめた。現代アートってこういうものなのか~、とその凄さをまざまざと見せつけられた。発想の勝利。

こんぺこの椅子。

21世紀美術館は撮影出来ない場所がいくらかあるので、展示の写真はほぼ無い。私が行ったときはイヴ・クライン氏の展示と、Sea Laneというコレクション展をやっていた。

もちろん、そらちゃんオススメの黒い丸がある部屋や闘技場もしっかりと見てきた。話を聞いた時は冗談だろうと思っていたが、あれはマジで闘技場。

自家製パンがめちゃめちゃ旨いミュージアムレストラン。

一通り展示を楽しんだ後は美術館に併設されたレストランでランチ!ここのランチはビュッフェスタイルで、様々な料理を楽しむことが出来るが、どれもとても美味しかった。蕎麦のサラダにも驚いたが、とにかくパンが旨かった。

能登豚のグリル。

旅先の食事は少し奮発するタイプなので、能登豚のグリルを頂くことにした。正直私は(豚さんには悪いが)豚肉はそんなに好きではない。しかしこのグリルは確かに豚さん特有の匂いや弾力はあるのだが、それ以上に噛むと旨味が溢れてきた。こんなに旨い豚さんは久しぶりだ。

ガトーショコラ~!

デザートはガトーショコラ!そらともの皆さんはあの動画を思い出します…ね?私はあの動画を見て以来、ガトーショコラがあれば頼まずにはいられない人間になってしまった。

ちょっとレトロな雰囲気の国立工芸館。

お昼を楽しんだ後は少し時間があったため、美術館付近のいわゆる「兼六園周辺文化の森」ゾーンを散策した。博物館でも見ていこうかと石川県立博物館(いしかわ赤レンガミュージアム)に立ち寄ったところ…

なんという偶然!

なんと刃牙展がやっていた!大空スバルちゃんが以前話題に出していたので東京で開催されていたことは知っていたが、まさか金沢で開催されていたとは知らなかった。

花山薫組長。注意書きに草。
ちなみにわりと好きなキャラだ。

私は刃牙は『範馬刃牙』までは履修済み、それ以後の『刃牙道』は少々知っているくらいで、旧作のアニメ(カッコいいイントロのやつ)は大昔であるが履修済みだ(新作の方は観ようと思いながらも、未だに観る機会がない)。

刃牙シリーズで最推しのジャック・ハンマーさん。
チャンピオンベルトのシーンめちゃめちゃ好き。

そんなニワカな私でも刃牙展は大いに楽しめた。原画を見ていると「そうそう!この場面熱かったな~!」とか「これは感動的な場面だったなぁ」とか、連載を追っていた頃の熱さが甦ってきた。

刃牙ハウスのミニチュアまであるのかい!w

刃牙ハウスのミニチュアも忠実に再現されていたし、後ろの壁に落書きも出来た。私も「くたばれ 刃牙!」と書いてきた。

そしてたまたまなのか意外とカップルがおり、私が入った時は3組ほど見かけた。デートスポットなのか…?

オリバのアレ。
展示だと一番のお気に入り。

グッズもユーモアに溢れており、どれも刃牙好きには堪らないだろう。いやー、久しぶりに刃牙読み返したくなってきた!とにかく熱い刃牙展は今は名古屋で開催中らしいので、是非足を運んでみてほしいッッ!

雷鳥と共に去りぬ

夕暮れの鼓門。

刃牙展や博物館を楽しんで、出てきた頃にはもう夕暮れ。楽しいときはあっという間だ。用事の合間で寄ったので、これからまた西へ向かわなければならない。

やはりここも寄らないと。

電車の待ち時間に土産物選び。色々と旅の土産を買った。ここ以外に前述した森八さんの本店でも和菓子を買っているが、良い感じの建物だったので写真を撮っておけばと少し後悔。ちなみに駅ナカのあるたい焼き屋さんがめちゃめちゃ美味しかったことも述べておく。

さらば金沢、また来る日まで。

特急サンダーバードで西へ。思えば関西にいた頃は乗ったことなかったな。

帰ってきて気づいたが、例のお箸を買っていなかった。まぁ、また来ればいい話だ。金沢はまだまだ巡り足りないし、蟹も食べていない。今回は予算の都合上パスしたが、いずれは例の星野リゾートにも泊まりたい。

今回の旅で素敵な想い出が出来たのはひとえにそらちゃんとえーちゃんのおかげなので、お二人には深い感謝を。今はまだ忙しいかもだけれど、またゆったりと旅行に行けることを願っています!

それから、刃牙展を楽しめたのは最推しのジャック・ハンマーさんが作品に存在しているおかげなので、彼にも感謝を。ストイックに強さを求める姿、結構好きです!

情勢も落ち着いて来たし、これからまた西へ東へ旅をしていきたいものだ。もちろん、ミニそらちゃんやぬんぐるみたちと一緒に!その時はこうしてまた紀行譚を出していければ…と思っている。まだまだ感想は言い足りないが、今回はこの辺で筆を置こう。



ここまでお読みいただきありがとうございました!感想はコメント欄かTwitterまで!

次回はMy Playlist企画の2作目かな?書きたいものが多々あるので未定!