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歌で振り返る旅路 ーときのそらch登録者99万人突破記事ー

0,間近の星

我らがバーチャルアイドルときのそらちゃんのYoutubeチャンネルの登録者がついに99万人を突破した。小躍りするくらい嬉しいことだ。₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾ 夢の100万人まで後4千人(7月24日現在)!

そこで今回の記事はそらちゃんを語る上で個人的に外せない曲を紹介すると共に、これまでを振り返っていきたいと思う。ときのそらスターターセットのようなものだ。Youtubeチャンネルで聴くことの出来る曲(歌ってみた動画)と、アルバム・デジタル配信で聴くことの出来る曲から各10曲、デュエット曲と番外編をそれぞれ5曲選んでみた。まだそらちゃんを知らない方々は、100万人目前のこの機会に是非聴いて頂きたい!すでに知っているそらともさんたちにはしみじみ聴いて頂きたい。

1,Youtube編

①木の芽時の空 
ー動き始めた夢ー

ときのそら初のオリジナル曲にして、ホロライブ内最古のオリジナル曲である『木の芽時の空』。この曲が投稿された2018年1月時点でのチャンネル登録者数は(確か)5万人程。Vtuberが増えた今では珍しくはない数字に思えるかもしれないが、2018年初頭においてチャンネル登録者数が10万人を越えていたVtuberがいわゆる「バーチャルYoutuber四天王」など極一部だったことを考えると、登録者の多さが分かるだろう。この曲が公開されて初めて聴いた時に浮かんだのはこの5万人に至る道のりだった。

すでに別の記事に書いているが、私がそらちゃんを初めて知ったのは2017年のクリスマス配信であった。そのクリスマス配信がきっかけで彼女のチャンネルは爆発的に登録者数が増えたが、それ以前は長い長い苦労があったと聞いている。また登録者が増えた後も、翌1月5日のミラティブQでの出来事や1月17日のIA&ONEアフタートークの司会、普段の木曜8時からの生放送など、彼女の想いや成長を間近に感じる機会がいくつもあった。その中で発表されたのが、この『木の芽時の空』である。

この曲はいつ聴いても色褪せずにその時々の感動がある名曲である。初めて聴いたときに感じた、「どこか素朴で優しい」という曲の印象は今でも変わっていない。路地裏ロジック氏の想いを感じる歌詞も相まって、透き通った歌声のなかに、そらちゃんの持つ優しさをギュッと詰め込んだような心温まる曲だ。歌はもちろん上手いだが、良い意味で普通なのだ。普通にどこにでもいそうで、凄く頑張り屋さんで、心に寄り添ってくれる温かさがある。そんな存在がときのそらなのだと、この曲を初めて聴いたときに確かに感じた。

②夢色アスタリスク
ー光輝く夢色の星ー

『夢色アスタリスク』は『木の芽時の空』の次、2018年1月28日に発表された2番目のオリジナルソングである。この曲は2バージョンあり、本曲と後に発売されるメジャーデビューアルバム『Dreaming!』に収録されているDreaming!ver.がある。両方聴いて、アレンジや成長を楽しんでみて欲しい。

『夢色アスタリスク』のエピソードはやはり2つ。1つは公開当時の高音に関わるエピソードだ。『木の芽時の空』を聴けば分かるが、この曲はより高音域になっている。そのことから負担を心配する声や様々な意見が出たが、彼女は『夢色アスタリスク』を生放送で実際に披露することでそれらの意見を一掃した。そらちゃんの心の強さが分かるエピソードだ。

もう1つは1st.ワンマンライブ『Dream!』における大合唱だ。これはもうミニアルバム『My Loving』初回限定版に付属する『Dream!』のBlu-rayを見てほしい。大合唱も必然だ。と、言っても私はライブビューイングだったのだが、現地の熱気はしっかり伝わってきた。

この曲といえばやはり高音が特徴だろう。そらちゃんが好きなボーカロイドのようなアレンジも楽しい。そして夢へ向かう彼女の強さを感じることが出来る。100万人間近の今だからこそ、上記の『木の芽時の空』と共に聴き味わいたい曲だ。

③わたしとあなたと皆さまと! 
ーここから始まるアイドル道ー

2018年5月3日。忘れもしない、そらちゃんの新衣装お披露目の日だ。この時発表された衣装をさらにグレードアップしたのが今そらちゃんが着ている衣装である。その前週に公開された動画からすでにワクワクしていた私は、その日大急ぎで仕事から帰ってきてソワソワしながら8時を待っていた。そして目にしたのは、アイドルらしい衣装を身に纏い、輝くステージで踊るそらちゃんだった…。という訳で今回、思い出深いこの曲を選ばない訳がない。

話としては以前の記事の焼き増しになるが、この時から私の中にあった「そらちゃんの夢が行き着く果てを見てみたい」という想いが「そらちゃんの夢を皆で一緒に追いかけていきたい」という想いに変わった。ぼんやりとしていた応援が、彼女の夢への確信に変わっていったのだ。彼女ならきっと夢を掴むことが出来たと、そう確信した。現に今だって、あの時の夢の1つに手が届きそうなのだから。

『わたしとあなたと皆さまと!』(通称「ととと!」)は衣装お披露目の際とその後の動画を含め現状2回しか披露されておらず、そらちゃんのオリジナル曲の中では激レアな曲になっている。権利関係があるので難しいし仕方がないけれども、願わくはいつかもう1度聴いてみたいものだ。フルVerもあるし…。

④あの日みた空は

ー翼は今もー

今回特に選ぶか迷ったのが、『あの日みた空』だ。この曲も「ととと!」同様に激レアな曲で、こちらは上の動画以外では(たしか)生放送ですら披露されていないシークレットレアなオリジナル曲だ。単に曲紹介だけではギリギリ入れなかったかもしれないが、曲がりなりにも想い出話も加えるとなると、選ばずにはいられなかった。先日の新衣装お披露目お誕生日ライブで新衣装を白鳥のようだと述べていたことから思い浮かべた曲でもあったからだ。

この曲を一言で言うなれば、もの凄く「ときのそら」なのだ。(ラスサビであっと驚く)歌詞も、綺麗な歌声も、歌に乗せた感情も、今に続くときのそらを体現しているのだ。なおかつ、それ以前と比べると格段の進化も見て取れる。公開当時と今を比べるとまた感慨深い。年月を経て成長して変わったこともあるが、変わらないものもある。上手く伝わりにくいが、この曲はそんな変わらないものを教えてくれる曲だと思う。信じた真白き翼で、ときのそらは今日も夢へ向かって羽ばたき続けている。

⑤おかえり
ー心休まる場所ー

変わったけれど、変わらないもの第2弾。これは満場一致ではないだろうか。そらちゃんを応援し、生放送を見に行く所以がここにある。毎週木曜8時に生放送をしていた時期が懐かしく、もう遠い昔のようだ。そらちゃんの生放送を見に行くのは、あの頃も今も、あの場所が居心地が良くて心休まる場所だからである。生放送はこれからも変わらず、そらちゃんや我々そらともの憩いの場になることだろう。(メジャーデビューアルバム『Dreaming!』にも収録されているよ!)

⑥エイリアンエイリアン
ーかわいいの権化ー

ときのそらの代表的ボカロカバーである『太陽系デスコ』と迷ったが、個人的な好みでこちらにした。『太陽系デスコ』は新旧MMDやほぼ原キーな高音も相まって当時の集大成感があるが、こちらは可愛くて虜になる振り付けとほぼ原キーな高音を合わせた、2つの魅力を堪能出来るカバーだ。振り付けもかわいい。かわいいは正義。

最近のカバーアルバム『Re:Play』にて再カバーされたので、そちらも要チェックだ。

⑦アスノヨゾラ哨戒班
ー爆発的歌唱力ー

『アスノヨゾラ哨戒班』で思い出すのは2019年4月におこなわれた「ニコニコ超会議」での生歌!緩急の多いこの曲を生歌で披露するなんて、とそらちゃんの歌唱力と成長に改めて驚かされたものだ。その後の『Dream!』でも披露してくれて、今なお印象深い曲として心に残っている。動画は長らく諸般の事情で非公開であったが、先日ついに復活したので是非聴いてみてほしい。現在のそらちゃんも歌枠などでたまに披露してくれる…かもしれない。

⑧ロストワンの号哭
ー果てなき向上心ー

この曲は2018年の2周年記念生放送にて初めて披露された。翌月の10月6日に初のワンマンライブ『Dream!』を控えた中での生歌に、それまでのときのそらとは決定的に違う何かを見た。状況的には歌うそらちゃんの後ろでえーちゃんが動いているのでだいぶ面白かったが。

得意の高音域も大きく成長していたが、特筆すべきは歌の安定感。これならライブも完璧にこなせるのでは…!という安心とライブに向けた確かな成長を見せてくれた。今に続くそらちゃんの果てなき向上心を垣間見た1曲だ。

⑨からくりピエロ

ーそれでも回り続けるー

ときのそらを語る上で個人的に外せないのが、『からくりピエロ』。恋人を思う余り傷つき続ける女性を描いた、失恋ソングとはまた違う味わいのボカロ曲だ。音楽をカバーすることはある意味で、その曲の世界観で演じることだと思う。そして実際の映画やドラマのリメイク作品と同様に、演じた中に原典とは違う個々のオリジナリティが生まれるのだ。崩れてゆく恋とその果てにあるメリーバッドエンドとも言える結末。そんな『からくりピエロ』というステージを、そらちゃんは進化した感情表現力で見事に演じきった。ときのそらが描く切なくも甘い世界に、あなたも浸ってみてはいかがだろうか。

⑩KING
ー王座に轟けNo.1!ー

2021年に発表されたそらちゃんの歌ってみたにおいて、もし1番を決めるのであれば『KING』を推したい。カッコよくてかわいいそらちゃんの『KING』、是非堪能して頂きたい。カバーアルバム『Re:play』でも再カバーしているので、そちらとも聴き比べると面白いだろう。

2,アルバム・デジタル配信編

Dream☆Story (メジャーデビューアルバム『Dreaming!』収録)
ー名刺代わりにこの1曲ー

『Dream☆Story』はボカロPのキノシタさんが作詞作曲を務めており、明るくポップな曲調と自己紹介ソング的な歌詞が特徴だ。さらには、富士葵ちゃん響木アオちゃんかしこまりちゃんYuNiちゃんのそらちゃんと普段から親しくしている4人が合いの手を入れており、とっても賑やかな曲になっている。ときのそらってこんな子だよ!と紹介したいときに使いたい曲だ。

この曲は1st.ワンマンライブ『Dream!』でのアンコール曲での印象が強い。ライブ最終盤に夢の続きを思わせるこの曲を持ってくるセットリストは神!アンコールでありながらあの熱気…生涯忘れることはないだろう。もう一度声出しが出来る日が早く来るといいなぁ。

好き、泣いちゃいそうだ (メジャーデビューアルバム『Dreaming!』収録)
ー王道of王道のMy Bestアイドルソングー

数多あるそらちゃんのオリジナル曲の中で、私が5本の指に入ると思っているのがこの『好き、泣いちゃいそうだ』(好き泣い)だ。

この曲の何が私に刺さるのか。私の貧弱な語彙力であえて語るとすれば、第1にまつもとななみ氏による、聴いただけでストーリーが脳裏に浮かぶストレートな歌詞が素晴らしい。フレッシュさと躍動感に溢れながらも、甘酸っぱくどこかモヤモヤして、一瞬の煌めきのような時の速さすら感じさせる青春の1ページを鮮やかに切り取った天才的な歌詞だと言える。そこに更なる臨場感を加えるのが、そらちゃんの透明感のある声の伸びと緩急の付け方なのだ。力強く歌うところと切なく歌うパートの歌い分けが絶妙。曲の余韻の使い方も素晴らしく、より情景を間近に感じることが出来る。そしてラストの「好き、泣いちゃいそうだ」というタイトル回収。ここの歌い方も必聴だ。

『好き泣い』はオリジナルの他にアコースティックver.も存在する。こちらもデジタル配信で購入することが出来る。こちらはこちらで違った魅力があり、曲自体のテンポが大きく異なる。1番はしっとり静かに、2番からは疾走感を付けてそのままラスサビまで駆けていく。この駆けていく感じがドラマチックで私は大好きだ。最初の原曲から時間が経っていることもあり、曲を歌うそらちゃんもだいぶこなれた感がある。オリジナルとアコースティック、どちらがより良いということはなく、どちらも良い。

オリジナルの『好き泣い』はそらちゃんの節目節目にはいつも寄り添っている曲であるが、その中でも忘れることが出来ないのが2019年6月28日の生放送だ。ライブにせよ生放送にせよ、クオリティという面においてこれを上回る『好き泣い』を披露したことは確かにある。歌は時間を重ねてより研磨されていくもの、当然といえば当然だ。しかし、これを越える『好き泣い』はない。禅問答のような話であるが、あの時間はそらちゃんを応援する限り、いや例えその先でも、ずっと心に残り続けていくだろう。もし越える『好き泣い』があるとすれば、それは夢を叶えたその時披露されるものだ。

とにもかくにも、万人に聴いてほしいときのそらの名曲が『好き、泣いちゃいそうだ』なのだ。


③フレーフレーLOVE (ミニアルバム『My Loving』収録)
ー心に響くエールー

『フレーフレーLOVE』、通称『FFL』は『Dream!』の最中に発表されたとても思い出深い曲である。なんと言ってもストレートなエールソングなのが良い。疲れた時や辛い時に背中を押してくれる歌詞が心に響き、また明日を活きる力になるのだ。

私は1番のBメロである「どんな答えが君を襲っても 私ずっと味方だよ」という歌詞が好きだ。どんなときも寄り添ってくれるような温かさがあり、(烏滸がましいが)だからこそ同じようにそらちゃんを応援したいと思っている。初めて聴いたあの日から、ずっと私を支え続けてくれている言葉だ。

最近は歌枠ではご無沙汰気味ではあるが、また聴けるのを楽しみにしている。ちなみに英語でのフレーは"Hurray"なので、『FFL』は正確な略ではないという有名なオチがある。もう普通に『FFL』で通っているけど。

④Wonderland (ミニアルバム『My Loving』収録)
ー足取り軽く、夢へ向かって!ー

アップテンポで駆けるような曲調の中に、明日も未来も自分次第というメッセージが込められている『Wonderland』。この曲には『Dream!』を越えた新生ときのそらのリスタート曲、と言うイメージが未だにある。

『Wonderland』で思い出すのは2ndライブ『パラレルタイム』でのステージが一瞬にしてアリーナへと変わるあの演出だ。まもなく100万の夢を越え、どんどん夢のアリーナへと進んでゆく我らキャラバン。いざたどり着いたときにはどんな風景が待っているのだろうか。 

 こちらもアコースティックVer.があるので、そちらも是非!自然な感じがとても良い。

⑤ゆっくり走れば風は吹く (ミニアルバム『My Loving』収録)
ー風の道しるべー

そらちゃんの軌跡を描いた『ゆっくり走れば風は吹く』。アルバムの伏兵となったこの曲は行く道を指し示してくれるような曲であるとともに、そらともが唸る仕掛けがある曲になっている。言うなれば、今までの良いとこ取り。特に間奏の台詞は当時そらちゃんを知ったばかりの時期に生で聞いた私にクリティカルヒットした。

思えば、そらちゃんを知ってから早4年と少々。あの言葉からこの99万までの旅路は決して楽なものではなかったはずだ。けれど、我々の知らない苦難の中でも諦めずに続けたその努力と勇気は、配信や音楽という風になって、向こう側の我々にも力を与えてくれた。そういう方をTwitterでちょこちょこ見かけるし、他ならぬ私自身も力を貰った1人だ。100万を越えたその先も、君だけの道を切り開き、新しい風を巻き起こしていってほしい。私、いや我々はいつも共に歩いていくから。

⑥青空のシンフォニー (2ndアルバム『ON STAGE!』収録)
ー瞳に映る夢ー

2020年のそらちゃんのお誕生日(5月15日)に発表された『青空のシンフォニー』もまた、彼女の集大成とも言える曲だ。しかしこれまでの曲と違うのは、そらちゃん自身が作詞作曲を行っていることだ。ご存知の方もいるだろうが、この曲の原型はかつて生放送で歌った『七色のメロディー』という曲。そこから思い出や想いを詰め込んでリメイクしたのが『青空のシンフォニー』だ。

この曲はそらちゃんからのエールでもあり、そらちゃん自身の決意とも取れる。何より、そらちゃんの生の気持ちが、歌を通して伝わってくることが嬉しい。この曲以後、毎年のお誕生日に出す曲は(今のところ)そらちゃんの書き下ろし作詞となっている。その魁とも言うべき『青空のシンフォニー』。そらちゃんの想いを感じてみれば、心に響くものがあるかもしれない。

⑦Step and Go! (2ndアルバム『ON STAGE!』収録)
ー雨を越えてー

『Step and Go!』はその名の通り、優しくて力強いそらちゃんの歌声と前向きな歌詞が、勇気を出したいときや何かにつまずいたときに、一歩踏み出す力をくれるだろう。

誰もが予想していなかった、世界に吹き荒れる未曾有の嵐。もう2年近くに渡り猛威を振るうが、未だに治まる気配はない。誰もが先の見えない不安を抱えるこの時代で、優しくて力強いそらちゃんの歌声と希望溢れる歌詞が心にそっと寄り添い、前へ進む力をくれる。「時代のせいにしたってつまらないよ」という歌詞にあるように、考え方1つなのだ。例えば、音楽ライブ。生のライブももちろん素晴らしいが、オンラインのライブも負けていない。オンラインが加速したこの時代だから分かったことだ。もちろん元のようになるのが一番であるが、きっと今しかないものもある。そして歴史を見る限り、雨はいつか止むのだ。まだまだ終わらない混沌ではあるが、星を頼りに進んでいこう。

⑧怪物
(カバーアルバム『Re:Play』収録)
ー感情を越えて届くものー

『怪物』はYOASOBIさんの曲であるが、そらちゃんもカバーしている。この曲はなんと言っても、感情表現がずば抜けている。淡々と歌うAメロと徐々に盛り上がり始めるBメロ、そこから頂点に達して感情が広がるサビという絶妙な緩急が聴く者を魅力する。Cメロからラスサビへ至る静から動へ変わる場面や、曲という物語にのめり込むほどの迫力も息を飲むほどだ。原曲以上のハイトーンと感情の表現力という2つの要素が、原曲を再現しつつも、ときのそらだけの曲へと昇華させている。名カバーなので是非!

⑨KumoHurray!
ー(๑╹ᆺ╹)ぬんぬーん!ー

2021年のお誕生日曲『KumoHurray!』は普段の生放送やライブでのそらちゃんや我々そらともの一幕を切り取ったかのような歌だ。ときのそら語録や想いが1つに集まり心が晴れ晴れ元気になれる、ときのそらの軌跡全てが詰まった新生・自己紹介ソングといった感じだろうか。なおかつ、かつてそらちゃんがTwitter上で行っていた企画「」を彷彿とさせる『kumoHurray!』というタイトルがまたニクイ。ぬんぬんしたいときに聴くと良いだろう。きっと力をくれるはずだ。

⑩花時の空
ー時を越えて花開く夢ー

タイトルで気づくかもしれないが、『花時の空』は最初に紹介した『木の芽時の空』のアンサーソングだ。元は『Dream!』を記念して路地裏ロジック氏が発表したもの(上記の動画)を、2021年のお誕生日にそらちゃんが披露した形だ。過去と今が交わったこの1曲、出来るなれば今まで紹介した曲を聴いた最後に聴いてほしい。私はラスサビ前の「響きあう音は強く この高鳴りと同じ速さで 夢の先へ」という歌詞が1番好き。


3,デュエット曲

①ライオン
ー葵の絆ー

そらちゃんと同じく2017年組の盟友、富士葵ちゃんとの「そらあお」は欠かせないだろう。真のバディたる2人の原点がこの葵ちゃん側の『ライオン』と(現在は非公開になっている)そらちゃん側の『Snow Halation』だ。2人の歩みは私が語るまでもなく、この方の記事を見れば全て分かるだろう。いやこの記事は素晴らしい。

そらちゃんの澄んだ歌声と葵ちゃんの凛々しい歌声が交差するサビは圧巻だ。20年の『TOKYO IDOL FESTIVAL』の舞台で再び2人でこの曲を披露したことも記憶に新しい。そらちゃん自身も述べていたが、「そらあお」は道は違えど同じ時を駆け抜けた戦友。2人ともイベント戦士なので、これからまたステージで新しい風を巻き起こしてくれることだろう。コラボ曲だと『チューリングラブ』もおすすめ!

②青空のステージ
ーフルVer未だに待ってますー

お次はそらちゃんと響木アオちゃんのコンビ「青空ラビッツ」が送る『青空のステージ』。青空ラビッツは2018年7月のコラボ動画から始まった(と記憶している)。そのコラボ動画を経て制作された曲がこの『青空のステージ』だ。

爽やかな青空を思わせるリズムと駆け出したくなる(けどちょっと不穏な)歌詞が夏にぴったりな曲だ。サビのところが暑さと不安を吹き飛ばしてくれる様!この曲はデモ版なので早くフルverを聴きたいところだ…(遠い目)。青空ラビッツはコラボ後も四月一日さん家シリーズで共演したり、イベントやお互いの生放送に出たりして交友は続いているので、気長に待とう。

③刹那ティックコード (ミニアルバム『My Loving』収録)
ー歌姫(ディーバ)ー

ホロライブプロダクションで歌姫と呼べるほどの歌の名手は複数いるが、必ず入るであろうVSingerがAZKiちゃんである。それもそのはず、AZKiちゃんは今年4月にプロダクションに転属するまではホロライブ内の音楽レーベルである「イノナカミュージック」所属のVSingerとして音楽の最前線で戦ってきた1人だからだ。プロダクションに転属しても彼女「誰かの記憶に残る音楽を作る」という音楽に対する姿勢や情熱は変わっていない。その情熱は本物で、AZKiちゃんの歌は一線を画しており、本当に心揺さぶられるものが多い。

ホロライブにおける2人の歌姫であるAZKiちゃんとそらちゃんのコンビが「SorAZ」だ。2018年11月頃のそらちゃんの生放送にAZKiメッセージ動画を送ったことがきっかけで始まった2人は先輩後輩の関係から今や唯一無二の親友になった。共に音楽を愛するSorAZはホロライブに数あるコンビのなかでも特にアーティスト性が強い。

この曲はそらちゃんの突き抜けるような力強い歌声とAZKiちゃんの儚くも感情のこもった歌声がとても良い。サビのハモりが疾走感を生み出して、ラスサビでは一層熱が感じられる。タイトルや歌詞にある「刹那ティックコード」も色々と考察が出来そうである。そらちゃんはこの曲に完成はないと言っていた。互いのレベルが上がれば上がるほど進化していく『刹那ティックコード』。これからも楽しんでいきたい。SorAZオリジナル曲第2弾『紅藍クロニクル』もおすすめ!

④マイオドレ!舞舞タイム (2ndアルバム『ON STAGE!』収録)
ー明るく楽しく舞い踊れ!ー

ちょうどこの記事を書いている最中にさくらみこちゃん(みこち)とのコンビ「そらみこ」がラジオ『ホロのうたきけ!』で2週に渡ってパーソナリティーを務めていた。2人の貴重なお話や、かつてそらちゃんの裏方を務めていて、現在はホロライブプロダクション全体の裏方である友人A氏(えーちゃん)を含む懐かしの「えーそらみこ」の和気あいあいとした感じが楽しめるので要チェックだ。

そらみこの歴史は長く、そもそもみこちがそらともであることから始まり、2019年1月に初めてコラボしたのがきっかけだ。その後は生放送やMinecraft、Fesなどでコラボすることがあるが、みこちが見せるそらともムーブが面白い。まさに名誉そらともだ。

そらみこが歌う『マイオドレ!舞舞タイム』はセガの音楽ゲーム「maimai」とのコラボ曲だ。ポップで明るく、プレイ中に口ずさんでしまいそうな、まさに音ゲーにぴったりな曲だ。また、作曲したキノシタさんは前述した『Dream☆Story』の他に、みこちのオリジナル曲『マイネームイズエリート☆』の作曲も手掛けており、この曲には2曲の要素が随所に入っている。3曲を聴き比べてみても面白いだろう。明るく楽しく元気を貰える1曲だ。

⑤シーソーゲーム(メジャーデビューアルバム『Dreaming!』収録、シークレットトラック)
ーえーそらはいいぞー

「えーそら」はそらちゃんと前述した友人A氏(えーちゃん)のコンビである。そらちゃんとえーちゃんは今やそれぞれがホロライブのトップアイドルと名物(?)裏方であるが、この2人(+熊のあん肝)が今のホロライブを創ったといっても過言ではない。私ごときが語るも烏滸がましいが、まだカバー株式会社しかなかった頃からいわゆるバーチャルYoutuberと裏方として、初配信か辛い時期を共に越えて、ブレークしてからメジャーデビュー、そして初のワンマンライブまで常に支え合い、またホロライブを引っ張って来たのがえーそらだ。

ホロライブプロダクションもあの頃から大きくなり、別々に動くことが多くなった今でもお互いが1番の理解者なのだろう、その絆が確かに繋がっているのを垣間見る時がある。3周年ライブの時や5周年での逆凸待ち、先日のうたきけやホロライブERRORの特番などがそうだ。

そんなえーそらも曲を出している。メジャーデビューアルバム『Dreaming!』のシークレットトラックになっており、現在はデジタル配信もされている『シーソーゲーム』だ。聴くと毎週木曜8時に2人二人三脚で生放送をやっていた頃を思い出してしまうと共に、年月の流れとホロライブが大きくなったことを実感する。ラスサビの歌詞が今聴くとまた沁みるんだ‥。


さて、以上紹介した以外にも、ダンスがめちゃくちゃ上手い銀河アリスちゃんとの「そらリス」や、ロックの名手である天神子兎音ちゃんとの親k…仲良しコンビ「清純ワイルド」、そらちゃんと富士葵に、サントリー公式Vtuberである燦鳥ノムちゃんを合わせた陸海空トリオなど、様々なコンビやユニットがあるので、そちらも是非見て頂きたいところである。


4,番外編

①アメイジング・グレース 
ー始まりの風ー
番外編では、現在諸事情で非公開になっているが、思い出深い曲について語っていきたい。『アメイジング・グレース』は始まりと言ってもいい。最初に投稿されたものはYoutubeでは非公開になっているが、ニコニコでの旧チャンネルでは現存している。また、最近の生放送Cパートで歌ってくれたこともある。昔も今も、ダイナミックで美しい歌声で思わず昇天してしまう。声楽を学んでいたこともあり、そらちゃんとクラシックは相性が良いので、今後も機会があれば是非聴きたいものだ。
0(:3 )~ ウワアアアアア

②愛言葉Ⅲ
ー心が示す道ー
『愛言葉Ⅲ』。オリジナル曲からして、きっと聴いた人それぞれに思い出がある曲だろう。そらともとして思い出すのは、2019年6月28日の生放送と30万人耐久の緊急歌枠(現在非公開)だろうか。どちらもそらちゃんが自身の想いを語ってくれた大切な時間。その強く優しい想いに恥じぬよう、今日もそらともとして誇りと責任を胸に歩いていこうと再認識させてくれる曲だ。復活はよ。

③ファンサ
ー2019.10.06ー
『ファンサ』はカバーアルバム『Re:Play』にも収録されているが、今回はそちらではなく1st.ワンマンライブ『Dream!』の翌日に公開された動画についてだ。この動画はライブでの音源を使い、MVも胸を打つ素敵なものだった。あれこれ言っても仕方ないし、Blu-rayを見ればいいのだが、やはりあのMVで見たいのが本音だ。

もちろん、『Re:Play』のファンサもより洗練されていて素晴らしいので聴いてみてほしい。

④オツキミリサイタル
ー甦る青の景色ー
『オツキミリサイタル』で思い出すのはやはり2018年の『ニコニコ超パーティー』だろう。そらちゃんも今なお印象深いステージだったと言っていた超パーティー。さいたまスーパーアリーナを埋め尽くした一面の青い海は配信で見ていても感動した。国内随一の大アリーナでパフォーマンスするそらちゃんを見て、いつか横浜アリーナでも同じ、いやそれ以上の景色を見てみたいと楽しみになったのを覚えてる。翌年10月の『Dream!』でも披露され、ライブビューイングではあるものの生で聴くことが出来たことに感動したものだ。それから約1ヶ月後に公開された本動画も残念ながら長らく非公開になっている。復活した暁には聴いてみてほしい1曲だ。

⑤Pretender
ー個人的2020年No.1歌ってみたー
先に書いたYoutube編の中には2020年公開の動画は入っていなかったと思う。『ベノム』『ただ君に晴れ』『気まぐれロマンティック』など強者ひしめく2020年内ときのそら歌ってみたの中で私が選ぶのは、『Pretender』。美しく叙情的なMVと感情を込め、どこか神秘的とすら感じるそらちゃんの歌声が「とても綺麗」に鮮やかに曲の世界を魅せてくれる。この曲は公開当初から再生数の伸びが凄まじかったので、現存していれば…と少し悔やまれるところである。復活したら存分に堪能して頂きたい曲だ。ちなみにそらちゃんらしく、オリジナルより+4ほどキーが高くなっている。

5,夢の先へ

さて、ここまでいかがだっただろうか。回顧厨という訳ではないが、少し昔の曲を選び過ぎたやもしれない。そらちゃんが初期の頃から言っていた100万人達成の夢が目前となり、見始めた頃を懐かしんでいるのも確かだ。100にちなんで10曲にしたが、やはり足りない!本当は『海を泳ぐ月』『恋愛裁判』『Happy meowthday!!』も入れたかった。最新曲『そらのとき』も迷ったが、アルバム発売時に記事を書くのでこちらはまだ熟成させることにした。

というか普通の音楽紹介になってしまったような気がするし、曲紹介の中に違う曲の紹介を入れたのはレギュレーション違反な気が…。こうして文を書き始めて早2年、まだまだ理想までは遠い。書き上げてみて色々思うところはあるが、それでもこれが私の全力。少しでも楽しんで頂けたなら幸いである。

まもなく100万人を迎えるときのそらちゃん。夢を叶えるその瞬間を、今は皆でぬんぬんしながら見守ろう。