ベジタリアンというアイデンティティ
なんとなくだけど、こっちの人は食事のスタイルにアイデンティティのようなものを感じている気がする。
友達と食事する時、いや食事でも何でもない日常の会話の時でさえ、
「私ベジタリアンなんだよね。」
「私はビーガン。」
と一種のプライドをもって宣言する人が多い。
日本の友達の食事スタイルなんて知らないし、気にしたことないなーと聞きながら思った。
日本ではまだまだベジタリアンだとかビーガンだとかいうのは浸透してないというのあるだろうけど、
なんで??
なんでアメリカ人は食事スタイルにプライドをもっているんだろう?
なんで日本では流行らないんだろう?
と疑問に思ったからちょっと考えてみた。
1. 食事スタイルで支持政党がわかるから。
ベジタリアン・ビーガンの人達に「なんでベジタリアン/ビーガンになったの?」聞くと、大抵次のうちどちらか or 両方の答えが返ってくる。
「肉の消費は地球温暖化につながるから。」
「動物福祉のため。」
で、環境問題とか動物福祉に関心がある人って基本リベラルな訳で。
つまり自分がベジタリアン/ビーガンであることを宣言するだけで、支持政党から興味のある問題まで表明することができる。
他にもフェミニズムとべジタリアニズムを繋げる運動もあったり。
特に今はコンサバとリベラルの間に大きい溝があるから、さらに皆プライドもっているのかも。
日本だとこうはいかない。
「私ベジタリアンなんだよねー」
といったところで、どの政党支持しているのかなんて分からないし、「ふーん」で終わる。
宣言する必要がないよね。
2. アメリカには食文化がない。
アメリカ特有の食べ物って何かパッと思いつく?
私はハンバーガー、ステーキ、サンドイッチくらいしか思い浮かばない。
対して日本は無限に出てくる。
寿司、お味噌汁、お好み焼き、鍋、肉じゃが、親子丼、etc.
アメリカには食文化と言えるようなものがほぼ存在しないから、肉を食事から抜くのも比較的楽なのでは?と思う。
日本の食事から肉を抜くのはほぼ不可能に近い。
一見肉入ってなくても、だしがニボシだったりかつお節だったり。
かなり努力しないと無理。
それに抜こうともあまり思わない。
寿司食べられなくなるのは嫌だし。(笑)
ちなみに私はベジタリアンではない。
けど、大学のカフェテリアとかでは、あまり肉は食べない。
特に牛肉とかは環境問題の観点から避けてる。
と言ってもめっちゃ美味しそうな肉料理があれば全然食べるし、中華料理とか日本料理を食べに行く時はガッツリ食べる。
このスタイルにも名前があるのかな??
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