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note 始めました。

みなさま、2021年、あけましておめでとうございます。

2020年は期せずして在宅時間が長く、不安を紛らわすために何かをしていたい、時間がたっぷりある、という理由で私は家の片付けをしました。

現在の家に住み始めて丸10年。当然ながら、私は10歳、年を取りました。

コロナ禍がそうさせたのかどうなのか、モノの取捨選択をしながら、これまで思いもしなかったことが唐突に頭をよぎりました。

私に残された時間はどれぐらいあるのか

これまで私が漠然と「いつかはコレを手に入れたい」「将来はこういうコトをしていたい」と夢見ていた事柄は、実はもう「一生手に入らないかもしれない」「これから先もそういうコトは実現していないかもしれない」という考えに行き当たりました。

私が思っていた「将来」は「今」なのかもしれない、と。

憧れのピアノ

私がいつか手に入れたいと思っているモノのひとつがSteinway & sons のグランドピアノです。小さめのものを自宅のリビングルームに置く日が来たらいいな、と漫然と思い描いていました。ピアノは幼い頃から習っていて、受験や就職、結婚といった節目で中断することはあったものの今でも先生についてレッスンを受けています。音大に進むほどの技術はなく、譜読みも遅く、リズム感も悪いので、実はもうすぐピアノに触れ始めて半世紀です、とはぜったいに口外しないようにしています。
熱心な野球ファンがライトスタンドで歌う選手たちの応援歌を弾いたり、ファミリーマートのジングルを弾いたり、CMソングを弾いたりして、子供たちからウケると「ピアノやってて良かった」と喜びがこみ上げてくる、そんな程度の腕前です。今さら日々、何時間も弾き込むこともないですが、長年ピアノと付き合って来た者としてある年齢に達したらスタインウェイが欲しいな、と「いつかはクラウン」のような心境です。

しかし、私自身の日常を見ると、スタインウェイより優先すべき買い物があり、老後の資金も必要、などと現実的に考えるに、スタンウェイは諦めなくてはならないようです。

夢見ていたこと


そして、もうひとつ、私には夢がありました。

会社員をしながら、そのかたわらでちょっとした文章を書いている人。
小説家やエッセイストになりたかったのではなく、例えば地元のタウン誌やローカル雑誌でコラムを書く、そんなことがしたかったのですが、これも今までに一度も叶ったことがありません。
(*社内報で順番が回って来たから何か寄稿した、とか、知り合いに頼まれて海外暮らし体験を彼女の仲間内の冊子に書いた、とか、新聞の読者投稿に書いてみたら採用された、とかそういう単発的なモノは除く)

村上春樹のどの作品だったか忘れてしまいましたが、ある小説に出てくる女の子が、ガイドブックに観光地の見どころ紹介を書いている、という一文がありました。憧れましたね。この女の子のような仕事がしたい、とまだ20代になったばかりの私は強く思いました。

結局、どちらも叶いそうにないままアラフィフです。私の名前の画数が示すのは「大器晩成」らしいのですが、一体、「晩」はいつなんでしょう?

夢は叶いそうにないけれど・・・

しかし、今、悔しさはなく、家の中のモノを減らしながら、手に入らなかったモノは処分する必要もないのだ、と清々しい気分でした。

この度始めたnoteには、私が体験、経験して来たことを中心に書き残していこうと思います。
前のめりのスタンスではなく、私自身の「備忘録」みたいな感じで。
だったらwordにでも書いておけばいいじゃないか、というお声もあろうかと思いますが、自分向けに書くより「これを読んでいる人がいる」と言う緊張感がある方が、文章にきっちり向き合えるのでnoteを始めました。

どうぞよろしくお付き合い、お願いします。




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