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あなたの"好き"が見つかる場所、アトロクはいいぞ!

あなたの"好き"が否定されない、あなたの"好き"が見つかる場所。


これはTBSラジオ「アフター6ジャンクション」(通称:アトロク)の番組概要欄に書かれている言葉です。

この言葉を見た瞬間、「あ、私の居場所だ」と思いました。オタク気質で、新しい"面白いこと"を求めている自分にぴったりだと思ったからです。
初回放送時から、全てではないものの、追いかけている大好きな番組の一つです。


この度、アトロクがシーズン1を終え、時間を新たにシーズン2を始める記念として、自分の中でのアトロク1の思い出とともに「アトロクはいいぞ!!!!」ということ熱弁したく記事を書きたいと思います。

アトロク シーズン1とは?

引用元:https://www.tbsradio.jp/a6j/

アトロクは、TBSラジオで2018年春から平日の18時〜21時まで、5日間連続で放送されている「カルチャー・キュレーション」番組。

メインパーソナリティーは、HIPHOPグループ「ライムスター」に所属する宇多丸さん。各曜日には、曜日パートナー(TBSアナウンサー)がおり、それぞれの特色を持った特集などが展開されています。
もともと、本番組開始前は、宇多丸さんが別番組(タマフル)を10年以上勤めており、その後続番組として始まっています。なので言わば15年以上続いている長寿番組でもあります。


カルチャー・キュレーション」というワードは、この番組を表現するにあたってとても重要なワードだと思うのですが、この番組の当初のプロデューサーである橋本さんが、インタビューの中でこう話されています。

今はインターネットでも自分が好きそうなものを自動でおすすめされていく。それが当たり前になってきているので、「思いもよらない好きなものとの出合い」という体験がなかなかなかできなくなっています。そうした体験は今や不特定多数に向けたメディアじゃないと作れない。全く興味のなかった音楽だけど、勝手に流れてきて、それと接触したらすごく良かった。そういう体験ってたぶんその人の人生の中で楽しみが増えることにつながる、すごくいい体験なはずなんです。だから「勝手に出合わされてしまうことの価値」を番組で作れたら、それは意味のあることだし、それであればやる意味があるはずだと信じています。

https://tokion.jp/2021/04/15/tbs-radio-yoshifumi-hashimoto-part1/


ある種「カルチャー」という包含的なテーマを主題にしている公共ラジオだからこそ「こんな面白いことあるんだ!」となれる、興味を”拡張”してくれる稀有な番組だなと思っています。

さらに、本番組はSpotify、ポッドキャスト、Youtubeなど多角的な視聴方法が可能です。
つまり、シーズン2が始まる今からでもシーズン1を楽しめる!


おすすめの放送をキュレーション!

週5日3時間放送している番組なので、全て聞くのは正直大変です。それでも、好きな特集だけピックアップして聞いたり、好きな曜日だけ聞いたり、と視聴者側も”キュレーション”できるのが、アトロクの魅力の一つ。

というわけで、個人的にアトロク1をキュレーションしてみようと思います。いくつか推しポイントに分けて紹介していきますので、もし興味のある放送があれば、是非聞いてみてほしいです。

カルチャーを深める深掘り特集

アトロクの番組構成として、3時間の中の1時間は1つのテーマを特殊な視点から深掘りする「特集コーナー」が用意されています。これが、めちゃくちゃ面白くてタメになる!自分の興味のあるカルチャーから選んでみるのがおすすめですが、いくつかピックアップしてみようと思います。

  • 視覚障がいのある人はテレビゲームをどう遊んでいるのか?"アクセシビリティ"最前線特集(ゲスト:白井崇陽)

私はゲームをやるのも見るのも好きな人ですが、「アクセシビリティ」という視点を初めて知ったのがこのアトロクの特集でした。目が見えない・見え辛い人たちのために、ゲームには様々な工夫がなされています。そんな技術のすごさや情熱を知れる、素晴らしい企画です。私もこの特集から「アクセシビリティ」についてよく考えるようになりました。

  • 特集:創立150年を迎えた、日本で最初の博物「館」・東京国立博物館 特集!by藤田千織さん

アトロクではアート特集も非常に多く、面白い特集がいくつかあるのですが、直近で面白かった「東京国立博物館」特集をピックアップします。日本で最初の博物館であり、昨年は大人気だった国宝展でも話題でした。私もこの特集を聞いてから、国宝展に向かったのですが、歴史や文化財の保護の視点をしっかり知ってから行けてよかったなと思いました。


新しい世界を知れる特集

上の二つはどちらかというと、「知っていることを深掘りする企画」だったので、少し毛色の違うものを。まさに知らなかった”面白いもの”に出会えた特集を2つ紹介します。

  • 特集:日本のクイズ・カルチャー特集! ゲスト:古川洋平さん

クイズの歴史を、クイズYoutuberでもあり、自身もクイズ王として活躍する古川さんが語る企画。私は伊沢さんをはじめとして、クイズには興味があったものの、詳しい内容まではしらなかったのですが、この企画でだいぶ解像度が上がりました。今では古川さんのYoutubeを見るまでに至りました….笑

  • 特集コーナー:BTS(防弾少年団)の魅力とは? by丸屋久兵衛

もはや説明不要のBTSも、2018年の始まった当初アトロクで特集がなされていました。本番組では、宇多丸さんがメインパーソナリティのため、音楽の特集も非常に多いのですが、私の中ではこの特集がとても印象に残っています。まだそこまでBTSがメインストリームにいなかった頃だったので、とても新鮮に音楽を楽しんだ記憶ががあります。この特集で私はBTSのMic Dropにハマり、今ではいろんなKPOPの曲を聴くように。まさに最新のトレンドを一足先に知れるのもこの番組の魅力です。


アトロクといえば!な本の特集たち

アトロクでは、本の特集も非常に多く、この番組を通してたっくさん面白い本に出会えています。

  • アトロク 秋の推薦図書月間

アトロクでは、19:30〜ミニ特集コーナーで、20分程度ゲストを交えた特集があります。そのコーナーは秋になると「アトロク秋の推薦図書月間」というシリーズが毎年あり、多様なゲストの方が推薦する書物について聴くことができます。私はこのシリーズがとても大好きで、このシリーズが必ず聞いています。今回はその中でも、大好きな「つづ井さん」が出た回をピックアップ。

  • アトロクブックフェア

本の特集をたくさんしてきた中で、今年はアトロクブックフェアもありました!実際に書店でアトロクで紹介した書物を購入することができるというリアルコラボレーションはとても面白かったですし、ラジオの広がりを感じたフェアでした。私も書店に出向き、購入させて頂きました。面白い企画だったので、アトロク2でも期待しています!


推しパーソナリティー”クマス”が輝く実況特集

冒頭で話した通り、各曜日には曜日パートナーが存在します。そんなパートナーたちの趣味趣向に合わせた特集が組まれるのも、アトロクの魅力の一つ。私の推しパーソナリティーは月曜の熊崎風斗アナウンサー(通称:クマス)。普段は実況アナウンサーとして、スポーツの方面で活躍しています。そのクマスだからこそできた”実況”特集は、アトロクでしか聞けない名物企画になっています。

  • 金メダルの瞬間も!実況アナは期間中、何を考えどんな生活をしていたのか?TBS熊崎アナが裏側を語り尽くすPodcast特別編

2021年の東京オリンピック。そのオリンピックで実況者として活躍したクマスが実際の裏側について語り尽くす企画です。こちらはポッドキャストのみでの配信なのですが、コロナ禍で実施された”特殊なオリンピック”の裏側を知ることができます。おそらく二度とない経験をしてきたクマス自身が語るからこそ、リアリティを持ってその仕事の大変さや難しさを実感することができます。とても興味深く、何度も聞いた作品です。

  • 「日比麻音子、”駅伝実況”への道!」 by 熊崎風斗さん

実況という特殊な技術を"教える"瞬間を見れるこの特集。水曜パーソナリティの日比アナウンサーが、初めて駅伝実況を行うにあたって、クマスの指導を受けるのですが、どのように実況を考えているのかの言語化が素晴らしく、私たちが実際にスポーツを見る時に実況という視点も楽しめるような面白い話がたくさん聞けます。アトロク2でもクマスの実況にフォーカスした特集を期待しています!

カルチャーでもなんでもないオモシロ企画

ここまでカルチャーについて様々な視点からの特集を紹介してきましたが、”そんなの関係ねぇ!”というかの如く、突然実施されるただただ面白い企画もこのアトロクのひろがりの一つ。

  • 初夢特集

毎年お正月に実施される定番の企画といえば「初夢特集」リスナーの人から集めた面白い初夢を紹介するコーナー。私はとにかくこの特集がだいっすきです!リスナーたちの面白すぎる初夢に大笑いできる最高特集。毎年この特集のために「面白い夢みれないかな?」と願い続けていますが、今のところ投稿できる面白い夢を見れていないので、来年に期待…

  • スーパーササダンゴマシンさんの多様な企画

クマスがパーソナリティーを務める月曜に、定期的に出演されているスーパーササダンゴマシンさんの企画。「昼心霊スポット」「ベストスポット」など面白い視点の企画が多く、毎回楽しみにしています。クマスとの掛け合いも独特の面白さを醸し出しており、アトロク2でも切実にこの面白企画を期待しています。


改めてアトロク2に向けて


アトロク2では時間帯を22時に変更し、放送枠も1時間半になるとのこと。少し残念な気持ちもありますが、パートナー陣は変わらずいつも通りということで、今までと同じく楽しい放送が聞ける予感がしています。


面白いカルチャーがどんどん見つかっていく、そしてそれが広がったり・深まったりする。そんな場所って、なかなか見つけられないです。私はアトロクを聞いて知った様々なカルチャーについて、友人によく話すのですが、「これってどうやって見つけたの?」と聞かれることが多いです。

情報が濁流のように押し寄せてくる時代だからこそ、その中で、原石のように光るものをピックアップして伝えてくれるような媒体が必要で、その役目を果たしてくれるのが、"アトロク"という番組です。

自分の旧PCには、アトロク投稿記念のステッカーをデカデカと貼っています


これからも「私たちの好きを否定されない、そして好きを見つける場所」として、聞き続けたいと思います。


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