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【うさぎの腎芽腫闘病記録】 退院・抜糸編

2021年10月20日(水) 退院日

あれから特に大きな問題や急変もなく、
退院日の20日なった。
仕事を早退して、A動物病院にCuoreを迎えに行く。

術後経過と手術で縫ったところについて

X先生から術後経過と手術で縫ったところに
ついて説明があった。

術後は食欲もあり、非常に良好であった。
手術で縫ったところについては、
緊急手術だったため、
急いでバリカンで毛刈りをしたので、
手術で縫ったところ以外にも
毛刈りで出来た傷が数カ所あった。

また、腫瘍がかなり大きかったので
切開した範囲もかなり長かった。


このバリカン傷がかなりの
緊急事態だったことを物語っている


「オレ、頑張ったでしょ?」

抜糸までの予定

手術で縫ったところが化膿しないように
最低1週間は抗生物質を飲むようにということで
1週間分の抗生物質が処方された。

エリザベスカラーはお腹の傷が気にならない
感じなら1週間経たずに取ってもいいらしい。

抜糸のタイミングについては
大体1週間後くらいで大丈夫とのこと。

また、摘出された腫瘍の
病理検査の結果については
抜糸する時までには出る予定なので
抜糸の時に聞くことになった。

手術代と入院費の会計について

手術代と3日分の入院費の
支払いについて説明があった。
今回は大きな手術だったため、
もちろん金額も大きい。
詳細はかかった医療費編で書きますが
この手術と3日分の入院費だけで
約28万円(保険無し、税込の金額)かかった。
うさぎの医療費としては額が額なので
色々と考慮して頂き、
分割で支払いをさせて頂けることになった。

無事に退院、帰宅後〜抜糸日までの様子

家についてからも特に問題は無く、
ちゃんと野菜と牧草を食べ、排出もあった。
ただ、病院から処方された抗生物質だけは
飲まなかった。
水に溶かしてシリンジであげても飲まず。
ごはんにかけてあげても
キレイに薬がついている部分だけを残した。

抜糸の日までに体調の急変や
縫った箇所の化膿や、縫い糸を噛み切ると
いうことはなく、
普通に今まで通りの生活を送ることができた。

エリザベスカラーの扱いが大変だった。
すぐに盲腸便まみれになってしまうため
結局3日で外すことにした。
私がいる時は盲腸便が出たら
すぐに食べさせることはできたが、
日中、仕事に行っている間だとそれができない。
大体、仕事から帰って来て、様子を見ると
Cuoreが盲腸便まみれになっていた。

両腕のハゲている部分は
血管造影と点滴の痕になっている
白い毛が盲腸便で汚れてしまっている。

臭いも凄く、見た目も可哀想なことになってしまい、
その時は「これが本当のクソうさぎ、じゃなくて、
Cuoreさん、ごめんね…」と思ってしまった。

2021年11月1日(月)

退院から1週間以上経った11月1日(月)に
抜糸と病理検査の結果を聞きにA動物病院へ行った。
抜糸と術後の経過を見る為に血液検査をするので、
まずは1時間ほどCuoreを病院に預けた。

抜糸完了

診察室で再びCuoreと面会した時、
抜糸されたお腹を見せてもらった。

傷口はキレイに塞がっていて、
周りに出来てた毛刈りの傷もすっかり治っていた。
そして、少しだけ毛が生え始めていた。

毛刈りした時に出来た傷はほぼ治っている
切開した箇所は上の部分が
かさぶたみたいになっている
剃った部分に毛が生え始めて、
退院した日より白っぽく見える

血液検査の結果

ヘマトクリット値が46%になっていた。
うさぎの基準値の35〜50%の間の数値なので、
『多血症』の症状も解消されたようだ。
やはり、ヘマトクリット値についても
左腎臓の腫瘍が関係していた。

手術翌日の数値と比べて明らかに
ヘマトクリット値が下がり、基準値に戻った

病理検査の結果

病理の結果は『悪性』だった。
これで完全に100%『腎芽腫』であると診断された。
手術後にX先生からもお話があった通り、
腫瘍の破裂や外への露出は無かったので、
他臓器への浸潤、飛沫という形での
転移の可能性は低いが、
血管を巻き込んでいたという点で、
将来、遠隔転移や再発する可能性はあるとのこと。

今後のケアについて

病理検査の結果にも出ていた通り、
遠隔転移と再発に注意しなければならない。
今後は免疫力を高めるサプリメント
鍼灸で術後ケアをすることにした。

サプリメントはHACHIさんの『アニミューン』
株式会社ケーエーナチュラルフーズさんの
『キングアガリクス100』
の2種類を
まず試してみて、いいと思った方を
使用していくことにした。
どちらも犬・猫用と書いてあるが、
うさぎに使用しても問題はないとのこと。
抜糸以降、耳かき1杯分の量を
毎朝、野菜にふりかけて与えいる。

画像から公式サイトに行けます。
画像から公式サイトに行けます。
こちらは粉末ではなくタブレット錠なので
ピルクラッシャーで粉々して使用。

鍼灸についてはA動物病院の院長が
動物の鍼灸を行なっているので、
月1で通うことにした。

実は2019年にエンセファリトゾーンによって
斜頸になった時も投薬治療が完了した後の
ケアとして半年ほどA動物病院の院長の
鍼灸に通っていたことがある。
その効果なのかはわからないが、
斜頸状態だったのが今では「君、斜頸だったの?」
っていうくらい、首が元に戻ったのだ。

手術後(左)とエンセファリトゾーン治療時(右)
本当に真っ直ぐキレイに戻った

なので、もしかしたら、
今回の腎芽腫の術後ケアとしても
少し期待が持てるのではないかと思った。

あとは病院から定期的な血液検査と
レントゲン検査をオススメされた。
大体3〜4ヶ月に1回くらいの頻度で良いとのこと。

腫瘍を摘出し、多血症が改善されたから
と言って、完全な完治ではない。
これからが本当の勝負になる。
「そもそも『うさぎの腎芽腫』って?」編でも
書いたが、調べて出てきたケースの全てが
術後経過が良好でも、術後6日〜1年3ヶ月後の
間に亡くなっている。
まずは手術から1年の間までは
気をつけないといけないと思った。

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