見出し画像

[中川船番所資料館]江戸時代から続く下町の川と人のかかわりを学ぼう

こんにちは!
明治大学博物館学生広報アンバサダーの木下奈映です。
今回訪問したのは、東京都江東区にある中川船番所資料館です。みなさんを江戸時代の江東区地域へご案内いたします!

資料館の隣にある川の駅の脇には旧中川が流れ、周囲は広い公園と住宅街が広がっていて、のんびりとした空気が流れる和やかな雰囲気に包まれていました。
※番所跡は資料館から60mほど離れた場所にあったそうです!


当時の付近の様子が描かれている浮世絵です!
歌川広重画 By Utagawa Hiroshige (1797–1858),東京国立博物館,Tokyo National Museum『名所江戸百景・中川口』(東京国立博物館所蔵)「ColBase」収録(https://jpsearch.go.jp/item/cobas-55810)

館内に入ると1階の天井には川を模したデザインの装飾があり、現代の河川を表しているそうです。常設展示が始まる3階へ屋形船をデザインしたエレベーターに乗って向かうと、あっという間に江戸時代の中川番所へタイムスリップです!

〇推しポイント1 リアルすぎる!中に入れる再現展示

3F 中川番所の再現展示

3階に到着してエレベーターが開くと目の前には番所の再現展示が飛び込んできます。
番所の役人が働いている様子も人物パネルで表現されていて、会話が聞こえてくるようでした。再現展示の中を歩くこともでき、番所の大きさを体感することができます。
周囲には番所跡遺跡からの出土品や当時の通行手形などが展示されていて、番所での営みがより鮮明に目の前に浮かんでくること間違いなしです!

〇推しポイント2 ガラスや仕切り無し?! 目の前に本物が!

実物がドドンと置いてあります!

2階には、昭和の生活道具を中心とした近現代の文化が展示されています。2階に降りて展示コーナーを一目見た時に、何か他の博物館と違う、と感じその理由を探しました。そして見つけた理由は、展示品と観覧者の間にガラスや仕切りが無いことです。さらにコロナ禍前は直接触れることもできたそうです!実際に使われていた昭和の家電に目の前まで近づいて見られることは貴重な体験になると思います!写真では見たことがあった蓄音機が思ったよりも大きくて驚きました。
みなさんも新たな発見をしてみてください!

〇推しポイント3 風景写真や地名で地元の歴史を知ろう

中川船番所資料館の展示の特徴として、風景写真や絵を多用した解説パネルが挙げられます!
みてください!情報が敷き詰められ、パズルのようでもあり、色合いもとてもカラフルです😃

地域とリンクした展示で地元が探しやすい!

下町ながらも江戸に近いことから、水運、漁業、農業において重要な拠点となった現在の江東区の歴史について、ゆったり観覧しながらも深く理解することができました。江東区で暮らしている方や通勤・通学している方は勿論、水に深いかかわりを持つ人々の生活に興味がある方におすすめです!あなたの知っている町や地域を古地図から探し出すのはとっても面白いですよ!😍

地図や絵がたくさん!

さいごに

中川船番所資料館では、再現展示や間近で本物を見ることができるという魅力があります。特に地元の方は、住んでいる地域で使われていた道具が並んでいるので、楽しみながら、郷土を学ぶきっかけにもなります。家族で行くと、世代ごとに感じることが変わって面白いはずです!
現在も使われているものもあるので探してみてくださいね!

インフォメーション

江東区中川船番所資料館
住所:東京都江東区大島9-1-15
アクセス:都営新宿線「東大島」駅(大島口) 徒歩5分
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日休館)
    年末年始(12/29~1/3)
    臨時休館(設備点検・展示替え等)
観覧料金:大人(高校生以上) ¥200
     小・中学生 ¥50
     いずれも個人の見学の場合
見学所要時間(アンバサダー調べ):45~60分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?