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【Designship 2023】CDO 川合登壇「デザイン組織の持続的成長を実現する“20%ルール“とは?」

こんにちは、CULUMUです。9/30、10/1の2日間開催する年に一度のデザインカンファレンス「Designship 2023」にCULUMUはSilverSponsorとして協賛、参加しております。また、初日の9/30にはサブステージにてCULUMUの川合が登壇いたしました。本日はその登壇の様子を中心にレポートします!

コンセプトは、「広がりすぎたデザインを、接続する」

初日から会場はたくさんの来場者で大盛り上がりです。
メインステージ、サブステージ、展示エリア・・・、どのエリアも来場者で埋め尽くされ、デザインへの興味関心の高さがひしひしと伝わる場所となっていました。

登壇テーマ:
「デザイン組織の持続的成長を実現する“20%ルール“とは?」

川合からは、デザイン組織を拡大していく中で、デザイナーの人数に伴った持続的な組織成長を実現するための取り組みについてお話しさせていただきました。

川合:皆さんは、普段こういう悩みはないでしょうか?
「デザイナーの組織が増えてもできることってなかなか増えていかないもどかしさがある」、「本業以外でデザイナー同士がなかなか繋がりにくい」。また「一部の少数精鋭の個人がナレッジをシェアする文化になってしまっている」とか・・・。こういった悩みってありませんか?
私自身、CULUMU設立してデザイナーが増えていく中で、このような悩みがありました。「デザイナーが増えることと、組織の成長が必ずしも結びつくわけではない」というところです。

「20%ルール」という取り組み

川合:デザイナーの人数が増えればそれに比例して出来ることが増えるわけではないという課題を感じる中で、CULUMUでは3つの取り組みを行っています。

川合:今日はこのなかから「20%ルール」という取り組みについてご紹介させていただきます。

CULUMUでは80%を「業務稼働」に充て、その他20%は組織の成長や研究活動といった「ラボ活動」の取り組みを行っています。
CULUMUのビジョンやミッションに取り組む活動として20%を割いています。日々の業務の中で、正直20%はなかなか難しいですが、5%とか10%では個人の学習だけにとどまってしまい、実際に業務に入ると5%、10%が限りなくゼロに近づいてしまうので、やはり20%が理想的な数字だと考え、全社員で取り組んでいます。

デザイナー10名で、合計月320時間のラボ活動をチームのメンバーで進めています。ビジョンとミッションに基づき、現在は大きく6つぐらいの活動をしてます。これは今後も増えていく予定でいます。

20%ルールでの「6つの活動」

川合:現在取り組んでいる6つの活動をご紹介します。
まずは、「インクルーシブデザインワークショップの開発」。そして、このワークショップで利用する「インクルーシブデザインツールキット」は「20%ルール」の活動の中で生まれました。ちょうど先月、神奈川県の高校の授業でこのツールキットを使い高校生とインクルーシブデザインのワークショップを行いました。
その他、多くの研究所や企業にインクルーシブデザインについて簡単に知ってもらうためにこのツールキットを提供してます。

川合:あとは生成AIを活用して何かインクルージョンな取り組みをしていこうとホワイトペーパーなどを作成しています。資料がCULUMUのサイトにあるのでよろしければダウンロードしていただければと思います。

他にも海外のインクルーシブ事例として、高齢者向けのガイドラインなどを翻訳してご提供する活動や、社内でのアクセシビリティの専門家集団の育成。
これらの活動を20%ルールの中で取り組みながら組織の成長が人数に比例しないよう、人数以上の最大化が生まれる取り組みを実践しています。

「20%ルール」の実践による効果

川合:1年間この取り組みを続けてきたことで、メンバーそれぞれのなかで中長期的なモチベーションが生まれ、ビジョン・ミッションへの共感が自然と高まっていると感じています。

成長の基盤がこれから増々必要になってくると思いますが、困ったときに相談し合える組織であったり、チャレンジする機会を自分たちで探せる組織、
積極的にこのような場にも出て、外部から知見を収集する組織をこれからも目指していきたいと考えております。

川合:今日は、皆さんデザイン組織について日々いろいろと考えてる方がたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ情報交換などさせていただければと思います。ご清聴ありがとうございました。



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