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帰り道に思い出す、インタビューの時のあの表情

スーパーで食材を買った帰り道、仕事終わりの帰り道、ふと立ち寄ったコンビニの帰り道…インタビューした方々の顔が浮かんでくることがあります。

なぜそんな生活感あふれるタイミングなのかは分からないですが、仕事のことを考えながらも、気が緩んでいる状態だからかもしれません。

そしてベンチに座って、その時のインタビュー記事を読み返したりします。こういう質問もすればよかったなとか、反省点も多いですが。

タイトルの「あの表情」とは誰か特定の方を指しているのではなく、かといってどんな方でも思い出せるので、全員が当てはまるとも言えます。

とにかく、何か意味深なことがあるわけではありません。良いタイトルが思いつかなくてこんな感じになってしまいました。


Culture Cruiseで取材させていただける機会はまだ少ないので、だからこそ全員の顔がすぐに思い出せます。

浮かんでくるのは笑顔だったり、真剣に返答を考えてくれている姿だったりしますが、優しくていい表情ばかりです。

声で覚えている場面も多いですし、変わった記憶の刷り込み方をしているかもしれません。

いずれにしても「この方のこういう人間性、素敵だな」と思った瞬間が記憶に焼き付いているという感じです。

取材はどんな方なのかを知りに行く行為

おそらく、緊張(私が)しているわりには、鮮明に覚えているほうではないかなと思いますが、それは記事の最後に「インタビュー後記」としてその方の印象を書く構成にしているからだと思います。

インタビューの会話だけであれば、録音したものを聞いて文字にすれば成立するのですが、Culture Cruiseでは必ずライター自身の言葉で、会話以外の部分も盛り込むようにしています(もちろん最終チェックはしていただきます)。

その場の雰囲気が、少しでも読み手に伝わる糸口になったらいいなと考えて。

だからささいな仕草とか、ふとした表情も見逃さないように実はめっちゃ見てるという感じです(怖い)。

自分の後頭部に目があると意識して周りを観察していた、前職のコンシェルジュの経験が生きているかもしれません。

ご本人からしたら、気が抜けないかもしれないですが、カメラ前では見せない素の表情って、実は身内以外の口から語られることは少ないですし、ファンの方も知りたい部分なんじゃないかなと思うので。

何より、そういう時に「めっちゃいい人だ!」と感動する場面も多いので、そういう姿こそ伝わるべきだと思うと同時に、私自身が伝えたいことでもあります。

取材というのは、そういう時間も含めて、どんな方なのかを知りに行く行為であり、だからわざわざ時間を決めて顔を合わせるのだと、記事を書き始めて気づくことになりました。

最後かもしれないと思って臨むインタビュー

アーティストやタレントサイドからすれば、プロモーションの一環にすぎないかもしれませんが、Culture Cruiseにとっては、次また取材させていただけるかは分からないので、いつも最後になるかもしれないと思って臨んでいます。

そのためには何百回でも曲を聴き込んで行きますし、できる限り発信もチェックします。

たくさん聴けばいいというものではないですが、たとえ100回聴こうとも、101回目で気づくことや生まれる感情はあります。

だから時間の許す限り、さまざまな生活シーンで聴きます。

リリース前であることが多いので、ファンの方や、誰かのコメントを読むことはありません。MVもまだ上がってきていません。

まだ無機質なデータでしかない曲を再生して、自分がどう感じたか、というシンプルな問いと向き合うだけです。


そうして取材に訪れた時に、ご本人が想像どおりのいい人だったら、心がふわ〜ってほどけていくような感覚になるんです。

「やっぱりいい人だった!」って、嬉しくて安心してもっと大好きになって、みんなに知ってもらいたくなります。

あとどれくらいその経験をさせてもらえるかは分からないですが、できる限り、1回でも多く続けていけたらいいと思っています。

帰り道に浮かぶ素敵な表情が、新たにもっと増えたらいいなとも思うし、もう一度あの表情に出会いたいなとも思う。

今夜は明るい月夜の下で、ふとそんなことを考えました。


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