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ビジネス書の中の「哲学」を書き足してゆく

執筆:ぬま

ビジネスパーソンの私が、
ビジネス書の中で見つけた「哲学」をこちらのnoteに書き足していきます。 
みなさんも「哲学」を見つけたらコメントで教えてください。

なぜ哲学を見つけたいのか 

恐縮ですが、まず自分の話をさせてください。長いので読み飛ばしていただいて問題ありません。

私は西洋哲学系の学部を卒業しているのですが、学生時代は世の中に馴染めず、1人暮らしの家に引きこもり、ひたすら哲学や社会学の本を読む生活を送っていました。読むと言っても字面を追うだけで、何某の理論は...とか今でも語ることができません。難しくて何も理解できませんでした。でもなぜかそうしなければならないと思って、ずっと本を眺めていたのです。今でも「読んだ」とか「わかった」ということが何を意味しているのか、よくわかっていません。論文らしいものも書けません。そして特に追求したい問題がないのにもかかわらず、「読まねば」というプレッシャーだけを感じていました。それが苦痛で、学部を卒業して就職する道を選びました。(選ぶという言葉にはおこがましさを感じますが。)

社会に出ると、難しい本を読むプレッシャーから解放され、「自由」を謳歌しました。飲み会、ボーリング、カラオケ、恋愛...。ところがずっと大きな喪失感を感じていました。虚しさと言った方がよいかもしれません。「自由」が虚しかったのではありません。大学で過ごしたあの5年間(1留しています)の「意味」が当時の自分にとって「無」に思えたのです。

社会人になって全く違う世界に出てきてしまったと感じていました。学生時代の本は、その後5年くらい引っ越しのダンボールに仕舞ったままでした。ファーストキャリアがSEだったこともあり、当時はプログラミングの本や起業の本を読んでいました。同時に、どうにかして「あのころ」と「それから」を結びつけたいと思っていました。そして、「哲学」を見つける度に、少しずつそれらが結びつくような気がして、嬉しく思いました。これが、私が「哲学」を見つけたい理由です。

タイトルの「哲学」について

私が見つけたいのは人文・社会科学全般なのですが、人文・社会科学と言われて具体的にイメージできるビジネスパーソンは少ないと思いますので、タイトルでは便宜的に「哲学」と表現しました。最近、ビジネス書コーナーに「哲学」と付く書籍が増えてきたと感じていて、「哲学」と表現した方がイメージしてもらいやすいだろうと考えたからです。

なお、ビジネスパーソンの中にはお好きな方が多くいらっしゃいますが、論語などの中国哲学や松下幸之助の経営哲学などは対象外です。「〜の人生哲学」も視野に入れません。「哲学」とは何か、どこまでがそうでどこからがそうではないのか、境界づけるのはとても難しい作業ですが、このnoteでは、古代ギリシャから始まる西洋哲学を「哲学」とします

哲学を「見つけた」とは

当然、哲学書コーナーに行けば見つかるのですが、それだと面白くないのです。私は普段、ビジネス書ばかりを読んでいるのですが、ビジネス書の中に哲学がひょっと顔を出すのがいいのです。
本に限らず「ビジネス」に哲学が滲み出た瞬間をキャッチしたいです。 

今後取り上げるかもしれないトピック

◼︎岡本裕一朗・深谷信介『ほんとうの「哲学」の話をしよう』 〜「コンセプト」作りは哲学?
◼︎広木大地『エンジニアリング組織論への招待』〜「複雑性の縮減」としての組織
◼︎吉田幸司『「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング』 と組織開発論の近さ
◼︎ユヴァル・ノア・ハラリ〜私たちはすでに「人間は死んだ」世界を生きている?
◼︎中原淳・中村和彦『組織開発の探究』〜組織論の源流は哲学?

以上

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