見出し画像

オンラインでも「生きる力」を育む

遅ればせながら。。明けましておめでとうございます🎍
新年が明けたと思ったら、もう1月が終わってしまいますね。相変わらず先の見えない世の中ですが、小さな幸せを見つけたり、小さな冒険をしてみたり、今自分にできることがきっとあるはず!ということで今年の目標は「家族のレベルアップ!」と題して、自己投資ならぬ家族投資を積極的にしていきたいSuzukaです。本年もよろしくお願い致します。

オンライン「日本語X習い事」トライアル講座を終えて

先週末、私の主宰する「マルチ文化家族のためのコミュニティ」で開催していた、モニターご家族向けオンライン「習い事」講座が無事終わりました。
ご参加頂いたご家族のお子さんの年齢は4-7歳で、3カ国(イタリア・ドイツ・香港)+講師(日本)+私(スペイン)の計5カ国開催。
オンラインで60分なので子どもたちの集中力が最大の懸念点でしたが、 子ども達の主体性を重視したり、Zoomの機能を有効に使ったりしながら改善を重ねた結果、想定していたよりも子ども達がついてきてくれました。(隣でサポートして頂いたご家族にも感謝感謝です!!)
これまでも地域のコミュニティで子ども達にレッスンをしていたのですが、今回は「習い事」部分の講師と、幼児日本語教師である私が一緒に指導案を組むことで、これまでに考えもしなかったアイデアや、それぞれの経験を掛け算したアイデアがたくさん浮かんできて、運営側としても自信を持って提供できるプログラムとなりました。(もちろん、反省点・改善点もたくさんあります。)

狙いは、疑似体験を普段の生活に活かすこと

今回の習い事講座は、元ガールスカウト指導員による「アウトドア」部だったので、ロープワーク(紐の結び方)やクラフト等の活動に加えて、アウトドアレクリエーションを使ったチームビルディングの要素を取り入れました。例えば、「私は誰でしょう」ゲーム。「私はOOです」というヒントを出しながら、答えである「私」を当ててもらうクイズです。

私は動物です。
私は白くてフワフワしています。
私は耳が長いです。
さぁ、私は誰でしょう?🐰といった具合に。

講座内では、この「私は誰でしょう」ゲームを、それぞれの家族で出題側=ヒントを出す側になってもらい、お互いにクイズを出し合ってもらいました。

一見、単純な遊びの活動に聞こえるかもしれませんが、ここでは、相手を慮って、どんなヒントを出せば答えてくれるかな?と相手に思いを馳せること、を狙いとしていました。実は、クイズを考えるということは、相手にわかってもらうために、相手にわかりやすい言葉を使って、しかも誤解のないように説明しなければならないという高度な技術なのです。

今回は、お正月にちなんで縁起のいいものを習っていたので、あるご家族には、長寿を意味する「かめ🐢」を答えに指定し、ヒントを考えてもらいました。

私はみどりです。
私はかたいです。
私はゆっくり歩きます。

すると、初めに「ワニー🐊!」と答えが帰ってきて、出題側は予想外の答えに少し驚いた様子でした。自分が思っていることを伝えたとしても、相手に意図したように伝わっていないことってありますよね。それを、このゲームを通して疑似体験してもらいました。そして最終的に正解したとき、嬉しいのはむしろ出題側なんですよね。

最も大切なことは、この気づきを普段の生活にも活かしていくことです。家族や友達に、誰かに自分の思いを伝えるとき、どうすれば相手に上手く理解してもらえるのか、それを少しでも意識してもらえるように、このような活動を取り入れています。これは、教育の世界でもよく取り上げられる非認知力・社会情緒的スキルの一つでもあります。オンライン上でチームビルディングと聞くと、難しく聞こえるかもしれませんが、子ども達の無垢な部分が逆に奏功したのか、最後の講座ではチームで一緒に課題を解決する活動までできるようになり、私自身も感動しました!

<社会情緒的スキルのフレームワーク>
①目標の達成:忍耐力、自己抑制、目標への情熱・意欲
②他者との協働:社交性、敬意、思いやり
③情動の制御:自尊心、楽観性、自信、自己肯定感

言葉は文化!なぞなぞも文化!

ところで、この「私は誰でしょう」ゲームはどの国でも知られているかと思います。スペインで、以前友人の子どもに出題されたものをご紹介しましょう!

私は野菜です。
私は白いです。
私は歯がたくさんあります。

みなさん、わかりますか?私は、正直一生懸命考えても答えがわかりませんでした。。。(泣)
この問題の答えは「にんにく」です。答えを聞いて、「にんにく」を使った料理の多いスペインならではだなーと思ったのですが、私がわからなかったのは最後の「歯」の部分。
実は、スペイン語ではにんにくの1片の単位が「歯(Diente=ディエンテ)」なんです。よくパスタのゆで具合がアルデンテ(←これはイタリア語ですが、スペイン語とよく似ています。)なんて言いますが、これも「歯(デンテ)ごたえがあるくらい」という意味なんですよね。
言葉は文化。日本のなぞなぞにも、実は日本人には当たり前でも、他の文化の人からすればわからないこともあるかもしれないので、面白いと思います。ぜひご家庭でもクイズを出し合って見て下さいね。

最後に、2月から始まるオンライン「習い事講座」のご案内です。

【オンライン「日本語x習い事」講座オリジナルメンバー募集!】

㊗「日本と世界の文化xアウトドアレクリエーション講座」が2月から始まることが決まりました📣
この講座では、幼児日本語教師による子どもたちの発達に合わせた日本語アプローチx元ガールスカウト指導員による野外教育アプローチで:

日本と世界の文化を学びながら自然に日本語を身につける!
世界中の仲間と一緒に挑戦しながら「生きる力 」を育む!
自分の当たり前が、みんなの当たり前と違うという、異文化体験ができる!

ことをコンセプトにしています。

■対象ご家族:海外在住の国際家族・日本人家族、在日外国人家族
※1クラスにつき3家族の小グループで実施予定。

■お子様の対象年齢:5-8歳くらい(日本語能力不問)

■期間:2-4月の第2・4日曜日(※2月のみ第2・3日曜日)
60分x全6回 体験も可。

■参加方法:Zoom

ご興味のある方は、ぜひZoom説明会へご参加下さい。
説明会日時:
1月30日(土)18:00-18:30 or 22:00-22:30(日本時間)
2月7日(日)18:00-18:30 or 22:00-22:30(日本時間)

説明会のお申し込みはこちらから:

最後までお読みくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?