第六騎牛帰家(きぎゅうきか)
序
干戈(かんか)已(すで)に罷(や)み、
得失還(ま)た空ず。
樵子(しょうし)の村歌を唱え、
児童の野曲を吹く。
身を牛上に横たえ、目は雲霄(うんしょう)を視る。
呼喚(こかん)すれども、回(かえ)らず、
撈籠(ろうろう)すれども、住(とど)まらず。
頌
牛に騎って 迤邐(いり) として
家に還らんと欲す。
羌笛(きょうてき)声声(せいせい)、
晩霞(ばんか)を送る。
一拍一吹限り無き意、
知音(ちいん)何ぞ必ずしも
唇牙(しんげ)を鼓(こ)せん。
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