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好調キープ! 第4節 セビージャvsバルセロナ マッチレビュー

なんとなーくもやっとしていた雰囲気を前節のバジャドリード戦でスカッとさせたバルサ。第4節で対戦するのは今シーズン不調で未勝利のセビージャ。クンデやジエゴカルロスが抜け、守備の脆さが目立ってしまっている。

今シーズンの大体の狙いやストロングポイントが明確になってきたバルサがセビージャに対してどう戦ったのかを振り返っていく。

多くの方々に読んでいただきたいので、拡散していただけるとありがたいです。

スタメン

セビージャは4-3-1-2。クンデとジエゴカルロスがいなくなったため、バイエルンから二アンズを獲得、本職は中盤のフェルナンドとCBコンビを組む。トップ下にはマドリーから獲得したイスコを置いて攻撃の活性化を狙う。

バルサはバジャドリード戦と全く同じメンバー。セビージャ戦でもバルデはスタメンに選ばれ、成長を感じるがそれと同時にピケとアルバのご機嫌が心配。

セビージャのプレスとバルサの解決法

ここからはバルサが苦しんだセビージャのプレッシングについて。

後ろから繋ぎたいバルサに対してセビージャは上の図のようにプレッシャーをかけた。2トップのエンネシリとラメラはテアがボールを持っているとCBへのパスコースを切りながら、CBがボールを持っているとSBへのパスコースを切りながら圧をかけていく。

この手のプレスを回避する方法としてよく挙げられるのはCBからIHにボールを預けてSBまでボールを動かすやり方。しかし、このプレス回避方法も防ぐためにイスコ、ジョルダン、ラキティッチがしっかりブスケツ、ぺドリ、ガビにマンマークしていた。

こうなるとバルサはショートパスで前進することが難しくなり、どうしても浮き球を使わざるを得ない状況に強いられた。

ここでいう浮き球はSBへの浮き球とレヴァンドフスキへの浮き球。

SBへの浮き球は高精度の配球ができるテアによってほぼ完ぺきに届けられるが、SBにボールが出た瞬間にセビージャのIHであるジョルダンとラキティッチが猛スピードで詰めてくる。その圧に焦ってクンデがライン際でボールロストした場面は何度かあった。

じゃあレヴァンドフスキへのロングボールはどうなんだというとこれもなかなか厳しい。ロングボールを収めるプレーが得意なレヴァンドフスキでも、こぼれ球に二アンズやグデリが反応する上に味方が近くにいないため、ボールを保持し続けることは難しい。

レヴァンドフスキへのボール以外でもデンべレやハフィーニャへフィードを送る場面も数回見られた。ロングボールの多用はバルサらしくないといえばらしくないが、低い位置でほぼマンマークされている状況でボールをつないで失点のリスクを増やすよりも、ある程度の勝率がある前線のロングボールを送る方が一応理にはかなっていると思う。

ただ、この試合で3点奪えたのはバルサの誇る前線の選手の圧倒的な個の力とセビージャの守備における不安定さ、シャビが昨シーズンから植え付けているトランジションの速さのおかげであり、相手チームにそれこそマドリーのミリトンやチェルシーのクリバリなんかがいるとこの試合のようにうまくいくとは限らないため、プレスの回避方法はいくつか持っておきたいものである。

バルサ ボール非保持時

前半25分25秒のシーン

ここからはバルサのボール非保持時について。セビージャ戦でも見られた上のアニメーションのようなプレスはバジャドリード戦でも見られ、非常に効果的であった。

バジャドリード戦のマッチレビューはこのプレスのポイントにも触れているので興味があればこちらもぜひ。

ボール保持時で前進することに苦しんだため、どちらかというとこのプレスによって高い位置でボールを奪ってチャンスにつなげるというような意図さえ感じた。

前回のバジャドリード戦のマッチレビューでこのプレスについては触れているので今回は省略。

セビージャもただやられているだけではなく、後ろから繋いでプレスにはまるならとバルサと同じように前線にロングボールを放り込むことでこの状態を解決しようとした。そのターゲットはもちろんエンネシリ。

ただ、エンネシリと競り合うのはアラウホであり、むしろバルサに優位性があるといっても過言ではないため、前線にロングボールを放り込む先方はそこまで有利にはたらかなかった。

どちらも全く同じではないが、結果的にロングボールを放り込むことを選択した両チーム。しかし、結果は0-3だった。やはりその差は一概には言えないが前線のタレントの差だったのではないかと感じる。

驚異のプレー強度 ガビ


いつも強度の高いプレーでバルサを支えてくれているガビであるが、セビージャ戦ではそれがいつにも増して際立っていた。

先制点もガビのボール奪取から生まれたものである。それだけではなく、プレス時に見せる寄せの速さ、タックルの強さや運動量の多さなど数えきれないほど貢献している。

特にバルサのIHは守備時にどちらかが1列上がってレヴァンドフスキと2トップを組むこととなり、運動量がどうしても多くなるポジションではあるが、それでも最後までプレー強度が落ちることはなく、この試合では前半だけで6.6km走り、試合終了間際には12.2km走ったという情報もあり、90分間フルで頑張ってくれた。(選手の走行距離が分かるサイトなど知っている方がいれば、教えてほしいです、、)そしてLa Ligaが選ぶこの試合のMVPに選出された。

試合終盤には足がつってしまう場面もあったが、これだけのプレー強度で走り回っていたら足がつるのもなんらおかしいことではないだろう。

やっぱり特筆すべきなのはガビの年齢と体格。現在18歳で身長173cm。こんなに若くてこんなに小柄な選手がチームで1番と言っても過言ではレベルのプレー強度で90分間プレーしている。ここではプレー強度のみについて触れたが、もちろんマシア育ちということで視野は広く、ボールタッチも上手いし、プレス耐性も高い。恐ろしすぎる、、

これからの活躍により一層期待が持てる。

今回はここまで。いかがでしょうか。バジャドリード戦で快勝しただけに好調をキープしたかった試合で勝利できてとても良かったと思います。ここからCLのグループステージの試合も入ってきて過密日程が待っています。ただ、今シーズンのバルサは層が厚いので上手く交代しながら勝利を積み重ねていきたいですね。

多くの方々に読んでいただきたいので、拡散していただけるとありがたいです。

では。



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