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思っていることがあるんだけどうまく言葉にできない。



自分にしか語れないのは、自分が体験したことだけ。

昨日、ある高校生がこう言いました。

「自分が思っていることがあるんだけど、それがうまく言葉にできない。本当は話したいことがあったんだけど、どうやって言葉にしたらいいか考えているうちに話題が変わってしまった。」

高1

悔しいですよね〜。
こういう経験、遠い記憶をさかのぼってみると、
私の10代の時もこれで結構苦しみました。
(寝る前かお風呂で、反省会を繰り広げていた。)

自分の伝えたい思いや考えを、
相手の脳内に描けるようにするほど
的確な言語表現に置き換えることは、
想像以上に難しい。

しかし、ここに注力することは、
想像以上に価値があるように感じています。


最近、こんな話を聞きました。

「検索して出てくる知識情報よりも、体験した情報(1次情報)に価値がある時代だ」

DX推進コンサルタント -友村晋さん

確かに、検索して出てくるような知識情報は、
AIがいくらでも語れます。自分にしか語れないのは、自分が実際に体験したことだけです。

chatGPTにとっての、難問。

chatGPTに、いきなり
「昨日は私にとって、どんな1日だったでしょう?」とか、
「私の人生を800字で要約してください。」とか、
「私が考えている、かっこ良さとはどういうものか言葉にしてください。」とか。プロンプトして全部答えてくれるなら、どんなに楽なんだろう。
とか考えていました。
余談ですが、これができたら、総合型選抜(旧AO入試)の対策はマジちょろくなってしまいます。笑。

今生きている時空間全体をコピーすることができたとして、それを参考資料として添付しながらプロンプトしたらいけるかもしれないけど、、、。それができたら、警察はいらん!裁判官もいらん!(ガチめ)

科学的に可能になったとして、(動画でさえもめちゃくちゃ容量大きいのに、時空間ごとコピー保存できたらどんだけの情報量なの!)世に出回ることにはかなりのハードルがありそう。倫理的にも法律的にも。
コピー情報をAIによって簡単に真実と曲げてしまうこともできるので、結局そんなに参考にならない情報かも。

今自分が生きている時空間をコピーできないからこそ、
仮にコピーできたとして、
その瞬間の感情や思考までコピーできないからこそ、

自分の伝えたい思いや考えを、
相手の脳内に描けるようにするほど、
的確な言語表現に置き換えることは、
想像以上に難しいが、ここに注力することは、
想像以上に価値がある。

全人類とAIに「知らんがな」と言われてしまう質問

自分自身について言語化することが、難しさをはらむ所以


自分自身について言語化することが、難しさをはらむ所以は、
①自分一人でできない。
理由:自分にとっては当たり前のことも、他者には何が伝わり、何が伝わりにくいのかがわからないから。あらゆる価値観やバックグラウンドをもった人を想定できるほど、経験・体験的な視座がいる。

②自分でも何が伝えたいのかがすぐにわからない。
理由:伝えること、というのは自分にとって何か特別なことだけれど、そもそも自分にとって、何が特別なのか?またその特別なことをどの角度から、どの程度伝える必要があるのか?に吟味が必要。

いらん情報を長々と伝えてしまいがち。

自分のマイストーリーを他者と共有する時間。


My Story Projectは、中高生一人ではほぼ不可能で、かつ、学校でやってくれないことをやります。それは、自分のマイストーリーを他者と共有する時間です。

「マイストーリー」とは、中高生一人が過去体験してきた人生のあらゆる場面のことです。これのどこを切り取って、どう言葉に変えて、他者と共有するか。これを約半年くらいかけながら整理します。

(今、エントリー期間中です〜!待ってます!)

同世代や大人に、「自分について」をポスター発表中


何気ない日常の1ページを言葉にする。

自分の外側にまとう、簡単に消えることのない、肩書き、スキルや立場、学歴や外見、経歴は、一見輝かしく追い求めるべきものに見えるが、

自分の内側にしか存在していない、儚くこの瞬間にも去っていく、何気ない日常の1ページ、風、におい、感情、思考、感覚、音、雰囲気は、
まさに自分にしか語ることができない、貴重なものではないかと。

これを表現するお手伝いをやっていきたい、と思っています。

自分自身の未来について吟味する中学生。発表中の様子。

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