見出し画像

拡張家族プロジェクト

◆赤の他人と“家族”のように暮らすプロジェクト

近藤:2017年に手掛けた「Cift(シフト)」プロジェクトは、今の僕の人生にかなり繋がっていると思います。東急電鉄さんが持っている渋谷キャストという建物の13階がレジデンスになっていて、「クリエイティブな人たちに暮らしてほしい。どうしたらいいですか?」という、ざっくりとしたオーダーが来たんです。

考えてたどり着いたのは、「世界中の人たちが全員“家族”になれば、世の中は平和になるんじゃないか」という答えでした。“拡張家族”というコンセプトです。ワンフロア19部屋を全部借り切って、最初は39世帯ぐらいで暮らしをスタートさせました。

近藤:赤の他人を家族のように扱えるのかどうか。僕にとっての“いい家族”っていうのは、楽しく過ごすってことじゃなくて、相手がピンチだったときに時間やお金を使って救えるかどうかだと思っているんですね。契約書上、赤の他人と言われる人たちと家族のようにやっていけるのか、という社会実験を始めたっていうのが、僕のなかではすごく大きな出来事でした。

今まで資本主義の世界のなかでやってきた仕事って“力”を使っていたんですよ。僕はその力を“父性”と言っているんですけども。なんとか自分でいろんな力を手に入れて、クライアントもなんとか納得させて、世の中に必要なものを作ってきたんですね。

一方で、家族として暮らしていると“母性”がないといけないんですよね。いろんな価値観の人たちと家族になるには母性がいる。ここで言う母性とは、忍耐とか包容力ってことですかね。

Hide:忍耐とか包容力。なるほどねえ。

近藤:そこで起こったことをすべて受け容れるっていうのは、それまでの僕の人生でやったことがなかったので、本当に修行って感じでした。「Cift」での生活が、愛とか母性を知るための“道場”でしたね(笑)。楽しいっていうよりは、毎日ざわざわしながら家族たちと対話を重ねて、お互いを理解し合っていくことに時間を割きました。


近藤:そうやって暮らしていくなかで、世界中の人たちと家族になれれば平和になるのかなって思い始めちゃったんですね。そのあたりから、僕のなかで地球全体の方に意識が向くようになったんです。

多様性のなか家族になるには“母性” が重要

あらゆるものを包みこむ愛があって
家族となりうる。

実践した人の言葉に重みを感じます。

難しいことわからないけどこの言葉が本物だといえる。

今本当に自由と平和が世界にもたらされることを創造していきたい。

世界が家族になるために

違うことを責める材料にせずに、認めあうこと。
寛容であること。
信じぬくこと。

母なる愛ですべてを抱きしめ包みこむ。

簡単ではないけれど、これこそ目指す道と心が騒いだ❣️




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?