【あなたの地元はどんな餃子?】全国ご当地餃子の特徴まとめ
みなさん、ご当地餃子と聞いたら「何餃子」を思い浮かべますか?
餃子といえば宇都宮や浜松を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は、全国には他にも多くの地域特有の特徴を持つご当地餃子というものがあり、それぞれ異なる餃子の特徴を持っていることをご存知でしょうか?
今回は、昔から地域で親しまれてきた餃子から、新しくご当地グルメとして確立し始めた餃子まで全国のご当地餃子を一挙ご紹介!
代表する餃子屋さんを一緒に紹介しているので、現地に行った際は是非行ってみてください!
北海道 〜札幌餃子〜
札幌餃子の特徴は、"道産の食材"を使っていることにあります。北海道は山の幸も海の幸ともに豊富であり、鮮度の良い食材を上手に使い、食感や味わいで各店個性を発揮し、使う食材や素材に合わせて、餃子そのものの形や大きさを決めています。
餡の具材だけでなく、皮の小麦粉も北海道産を使用しているところが多く目立ちます。パンなどにも採用される「春ゆたか」は、特にモチモチとした食感が出ると言います。 基本は焼き餃子が鉄板で、ザンギとのセットになっているお店も多く存在するそうです。
SAPPORO餃子製造所 本店
北海道の素材、地元の調味料を使って作られた餃子を楽しむことができます。一粒60g以上もあるジャンボ餃子です。
サイドメニューにはザンギもあり、定食で餃子とセットで食べるのもいいですね!
福島県 〜円盤餃子〜
福島の円盤餃子の特徴は、フライパンに餃子を丸く並べて焼き、そのまま皿にひっくり返す。平均20グラムの小ぶりな餃子が1皿に20~30個ほど並ぶ。餡は野菜たっぷりで、あっさり味が主流です。
また、皮の手作りへのこだわりも特徴の一つと言えます、各店舗、皮の味や食感に特徴があるので、食べ比べが楽しいですね。
元祖円盤餃子 満腹
創業昭和28年で、福島円盤餃子の発祥のお店。
完全手作りの皮と白菜ベースの餡が特徴です。油控えめに焼かれるためさっぱりといただけます。
ご飯や麺類の提供はないため、餃子だけをお腹いっぱい食べたいですね!
栃木県 〜宇都宮餃子〜
宇都宮餃子は毎日食べても食べ飽きないさっぱりとした味付けの餃子が多いです。また餡の具材は、キャベツ、白菜やニラなどの野菜がたっぷりと使われたヘルシーさが特徴です。
皮も薄めで軽いので食べ歩きに向いています。
宇都宮 みんみん
宇都宮みんみんは餃子専門店で、メニューはヤキ(焼き餃子)、スイ(水餃子)、アゲ(揚げ餃子)の3つのみ。
1人前6粒で120gと小さめ軽めな餃子です。白菜を使った、野菜たっぷりな餡はあっさりヘルシーです。
千葉県 〜ホワイト餃子〜
ホワイト餃子は、全国20店舗も支店を持つ人気餃子店です。
丸みを帯びたフォルムが特徴的で、熱い皮の餃子は揚げ焼きにされています。揚げ焼きの皮は焼き目はザクザク食感、裏面はもちもちとした食感を楽しめます。餡は白菜メインの野菜たっぷりです。
都内にも店舗があるホワイト餃子ですが、千葉県発祥で、地元の人には"ホワギョー"の愛称で親しまれています。
ホワイト餃子
本店は千葉県野田市にあります。
ホワイト餃子のお店では、基本的に追加注文ができません。食べたい量を最初に一気に注文しましょう。持ち帰り袋の販売もあるため、少し多めに注文しても安心ですね。
また生餃子の販売もあるため、お家で水餃子、蒸し餃子にアレンジするのも楽しいのではないでしょうか。
静岡県 〜浜松餃子〜
浜松餃子の特徴は、白菜やニラではなく、キャベツ、玉ねぎがたっぷりと使われた餡です。また、茹でもやしがトッピングされています。この茹でもやしは餃子の箸休め的な役割を果たしているようです。
このような餃子の特徴はありつつも、正式には、3年以上浜松に在住して浜松市で製造されている事が「浜松餃子」の条件です。(「浜松餃子学会」)
石松 本店
浜松餃子に添えられるもやしは、石松餃子さんが発祥。
たっぷりのキャベツの甘みがしっかりとするあっさり目な餡と薄めの皮が特徴です。また、少し甘めに仕上げたお店特製の酢醤油は餃子にも付け合わせのもやしにも合うタレになっています。
三重県 〜津餃子〜
津餃子とは大きさ約15センチほどの大きな揚げ餃子を指します。1985年ごろの小学校給食が発祥の津市が誇るご当地グルメです。2008年10月、市民活動として県下最大級のまつり「津まつり」での販売をきっかけに、同年11月より市販化がスタートしました。
津餃子の定義は ①15㎝の皮であること ②油で揚げてあること ですので中身は自由です。家庭でも再現しやすいところも特徴といえますね!
【軽食食堂】お食事処半田村
兵庫県 〜神戸餃子〜
神戸餃子は、各店オリジナルの味噌ダレを付けて食べるのが神戸餃子の最大の特徴です。各店の餃子にあわせたオリジナルの味噌ダレで楽しむことができます。赤味噌ベース、白味噌ベース、酢味噌など種類はさまざまです。
元祖ぎょうざ苑
昭和26年創業の、味噌だれ発祥のお店です。
餃子は豚肉と神戸牛がブレンドされた餡は、満州式の皮(一つずつ伸ばすのではなく、大きな薄いきじを丸くくり抜く方法)で手包みされ、ピーナッツ油で焼かれています。
こだわりの詰まった餃子を創業時から変わらない秘伝の味噌ダレで楽しむことができます。
福岡県 〜鉄なべ餃子〜
博多餃子はひとくち餃子が熱々の鉄鍋で焼かれた状態で提供されるのが特徴です。鉄板のまま食べるので、いつまでも焼きたて熱々の状態で食べることができます。 博多の屋台から広まった餃子は、一口サイズかつ、薄皮でカリッと焼かれており、おつまみとして楽しむのに最適です。
博多祇園鉄なべ
熱々の鉄なべに乗って提供される餃子はなべの形にそって丸く焼き上がっているのが特徴。皮も餡も全て手作り。具はその日に仕入れた材料だけを使用しています。
柚子胡椒を加えた餃子のタレでいただくのが博多流!
宮崎県 〜宮崎餃子〜
宮崎といえば2021年から2年連続餃子の消費量が1位の県ですね。そんな宮崎の餃子の特徴はラードで焼かれているということが大きな特徴です。餃子自体の特徴としての定義はなく、地元産のお肉や野菜を使用した、お店ごとのオリジナリティに富んだ餃子が味わえます。
餃子専門店 黒兵衛
お店のメニューは餃子のみ。皮も餡も全て手作りで、焼き目はカリカリ、片面はもちもちの皮を楽しめます。野菜たっぷりの餡と、1粒20グラム程度の小ぶりさで、パクパクと食べることができるおつまみ系の餃子。
鹿児島県 〜鹿児島ぎょうざ〜
鹿児島ぎょうざの特徴しましては、浜松と同様に定義は、「鹿児島県内で製造しているか又は鹿児島県産の材料を使い製造している個人、団体、が作るぎょうざのこと」(「鹿児島ぎょうざ協議会」)であり、鹿児島県産の餃子と言えますね。「黒豚が使われていることが多く、野菜より肉の割合が多い」ことが特徴であるそうです。やはり黒豚が特産品であることもあり、それを生かした餃子が提供されているのでしょう。
らーめん処 力-RIKI-
鹿児島県産の六白黒豚を100%使用した餃子は、手包みでこだわりが詰まっています。
県産のキャベツは大きめに切られ食感も楽しく、タレなしでも美味しい旨味たっぷり。
全国には地域ごとに異なる餃子の特徴や様々な食べ方があることがわかりましたね。もちろん特定の地域ではここで紹介した特徴の餃子だけが食べられているわけではなく、お店ごとに異なる様々な特徴を持っています。訪れる際は餃子の食べ歩きをしてご当地餃子の食べ比べをするのも良いかもしれませんね!
現在、くいれぽ餃子では都内の餃子のみを掲載していますが、いずれ都内だけでない様々な地域の餃子情報も掲載するべく企画しています!みなさんの地元で愛される餃子の情報をお待ちしております!
(文/ももこ)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?