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設計者の思い/2006.07.29

こだわりって大事だけどそれも
執着しすぎるとダメですな。
この頃は自転車のパーツについて
学びの入口に立っていた時代。
構造とかそんなことに一番興味が
あった時代。

だからこそ設計者とか設計思想に
思いを馳せていたんですな。
もちろん、皆さんを尊敬することに
変わりはありません。
自転車という完成品に関して60を超える
パーツのこだわりはとっても素晴らしい。

ただし最初に書いたようにそれぞれの
こだわりがマッチしないと活かせないのです。
料理の話。
料理としての完成度を目指すなら
こだわりの食材を使えば最高の食事になるのか。
そんなことはありません。

あくまでも組み合わせ。
調理法もとっても大事。
自転車も最高の品質が組み合わせで
活かせないことがあります。

それは設計者の思いとはズレることも。
仕方ないこともあります。

優れた組立てとは

メカニックでもそう感じることがあります。
私も当時はそういうジレンマを
仕事に感じていました。

今は。
ああ、それを楽しめるようになったのです。
不完全すら道具として受け入れる。
それこそが設計思想を強く感じるのです。

ああ、設計者はこうしたかったんだなと

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