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別冊 MUSIC LIFE 80's

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about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
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#産業ロック

大人のロックとしての「産業ロック」

産業ロックで何が悪いか! タイトルは阿部寛さん主演ドラマ「結婚できない男」の各話タイトルのオマージュです。 とまあそんなことはどうでもよくて。「産業ロック」というとセルアウトした(売れ線)ロックというイメージで悪くしか語られないのですが、逆にいえばよく出来たキャッチーなロックなわけで、安心してその質の高さを味わえる音楽として愛聴しています。楽曲だって完成度が高い方が良いに決まっているし、演奏だって上手い方がいいじゃないですか。ヘタウマは確かに個性的で新鮮かもしれませんが、毎

Foreigner「Agent Provocateur」(1984)

80年代の商業ロックを代表するバンドのひとつ、フォリナー。フォリナーといえば1981年に発表されたモンスターアルバム「4」ですが、私が洋楽を聴き始めた頃には既に「4」が発表されており、本当の意味でのリアルタイムに聴いたフォリナーのアルバムが本作です。 「4」のベストセラーから翌年のベスト盤発表を挟み、3年振りのオリジナルアルバム発表ということで、本作への期待感は相当高かったような記憶があります。 プロデュースはデュラン・デュランやトンプソン・ツインズ、トーキング・ヘッズ、