マガジンのカバー画像

別冊 MUSIC LIFE 80's

148
about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
運営しているクリエイター

#カフェ経営

7インチ盤専門店雑記743「ホッター・ザン・ジュライ」

先般、「キー・オブ・ライフ」から「シークレット・ライフ」について書きましたが、何だか凄く中途半端になってしまったような印象が拭えず、その後もスティーヴィー・ワンダーを聴き続けております。…と言っても、その次、1980年9月リリースの「ホッター・ザン・ジュライ」です。これはリリースされたときのインパクトをまだ憶えておりまして、ソッコー買いに行った一枚です。 何はともあれ、「マスター・ブラスター」ですよ。第1弾シングルがレゲエだったもので、結構驚かされました。まだボブ・マーレー

7インチ盤専門店雑記733「クルマのCMソング」

ヘッダー写真はCMソングというより、お車お買い上げになられた方にプレゼントだったレコードのようですが、まあCMソングでしょうよ。…全然憶えていませんけど。千葉ちゃんだね。 トヨタ・カリーナだとこのカタチの方が良ーく憶えているので、もの凄く懐かしかったりします。CMソングって、ヒット曲とは別物で、とにかく繰り返しTVから流れてくるので、否が応でも耳に残るというか、刷り込まれるんですよねぇ。まあ、井上陽水が「お元気ですか~」という不気味なCMなんか忘れようもありませんが、ああい

7インチ盤専門店雑記727「隙間の魅力」

ジョー・ジャクソンが好きでしたけど、リアルタイムではそのことを共有できる友人はあまりおりませんでした。ポリスやらプリテンダーズもそうなんですけど、リアルタイムでこの辺の音楽が好きという人間が身の周りにおりませんでした。パンクというほどでもないのですが、そこはかとなくパンキッシュなニューウェーブ、好きでしたね。やはり筆頭はジョー・ジャクソンでした。 なにはともあれ、ファースト・アルバム「Look Sharp」ですよ。それまでヘヴィな魅力に取り憑かれておりましたから、ここでシャ

7インチ盤専門店雑記723「ザ・ナック」

The Knack、特大ヒット曲「マイ・シャローナ」の一発屋としてしか語られませんが、そうでもないんですけどね。何故かザ・ナックの話題になると、ニヤニヤしながら「ナックねぇ…」という方も多いのですが、個人的にはもう少し正統に評価してあげてもいいかなと思わなくもないわけです。7インチ盤専門店的には一応よく売れるバンドですからね。…もちろん「マイ・シャローナ」だけですけどね。 このバンド、デビュー時のプロデュースをマイク・チャップマンがやっております。スージー・クワトロやスイー

7インチ盤専門店雑記722「親御さんへのお土産」

インバウンドに関してはウチも少しは有り難い思いをしております。ここのところ、お食事を済ませたあとに7インチ盤の売りボックスをかなりしっかり見て行かれる外国人のお客様が続いており、なかなかに面白いことになっております。 昨日、アラサーといった年恰好の白人さんのカップルがいらっしゃいまして、イチバン混んでいるときに入って驚異の目で周囲を見回しながらも、空いてきた頃を見計らってレコードを見始めました。100円ボックスの値段が客席から見えるので、そこに興味を示したようです。 そう

7インチ盤専門店雑記717「疲れたときに聴く曲」

疲れたときに聴く曲ってありませんか?私の場合はコーギスの「永遠の想い Everybody's Got To Learn Sometime」が筆頭候補です。もちろん肉体的に疲れたときは寝るに限りますが、精神的に疲れたとき、曲でも聴きながらいろいろ考え事でもしたいようなときに使える曲があるのはいいことです。 ヘッダー写真は7インチ盤の日英ですが、それ以外にスリーヴレスの盤がもう一枚、これが妙にいい音で鳴ります。リアルタイムでLPは購入しておりましたが、7インチ盤に関してはこれを

7インチ盤専門店雑記713「Lipps Inc.」

lip syncではなくlipps inc.、このネーミングだけでも面白いヤツと思ってしまいます。ユニット名が「クチパク」にかけてあるわけで、お前誰?となりますよね…。こちらはスティーヴン・グリーンバーグという人物が仕掛人です。ヴォーカル兼サックスのシンシア・ジョンソンという女性と組んで飛ばした見事な一発屋ヒットです。 1980年前後、70年代的なロックが古臭いものとされた時期、テクノやニューウェーブが新しさの象徴だったかもしれませんが、こういったシンセ・ポップで踊るという

7インチ盤専門店雑記711「M」

1970年代末にいきなり登場したシンセ・ポップ・ユニット「M」を憶えていらっしゃいますか?「ポップ・ミューヂック Popu Muzik」のあのMです。「ポップ・ミューヂック」はテクノとディスコの融合などと言われ、斬新なリズム中心のシンセ・ポップで一世を風靡しました。英国で2位、米国で1位になっておりますから大ヒットですね。 このユニット、英国のロビン・スコットという人物を中心にしたものですが、そもそも実体は無いに等しいもので、やれ弟だのスタジオのオーナーだのにいろいろ手伝っ

7インチ盤専門店雑記709「リチャード・マークスの7インチ盤は…」

デビューが1987年頃だと、アナログレコードで聴くことが難しいアーティストということになります。88年デビューなら諦めもつくかもしれません。87年なら初期の音源はアナログレコードがあるはずですからね。リチャード・マークスもちょうどアナログレコードの末期に出てきましたから、普通以上に頑張らないとアナログでは聴けません。 如何せんデビュー・シングル、「ドント・ミー・ナッシング」がいきなりビルボードのヒット・チャートの3位です。大ヒットだけにこの曲のシングル盤は手に入るかと思うと

7インチ盤専門店雑記706「XYZ」

The Police vs. U2のイベントにかこつけて、思い切りアンディ・サマーズもディグしておりますが、さすがに時代の音と申しましょうか、1987年リリースの「XYZ」あたりは猛烈に良音を聴かせます。ヘッダー写真は、そこからのシングル・カット「Love Is The Strangiest Way」ですが、イントロが出てきた瞬間に「お~~」とヘンな声が出てしまいます。凄い鳴りです。やっぱりこの辺もイベントで鳴らしたいですねぇ。何気にこの人たちはレベルが高いですね。 それで

7インチ盤専門店雑記694「ロキシー・ミュージック」

ロキシー・ミュージック、どうも苦手です。先般、よっしーさんがロキシーについて書いていらっしゃいまして、やはり手放しでは褒めていないのですが、いろいろ考えさせられる文章で、何度か繰り返し読んでしまいました。 よっしーさん曰く、「何だか得体のしれないバンドというイメージ」「捉え所がなく取っ付きづらい印象」「ブライアン・フェリーがダンディだとは一度も思ったことはない」「ブライアン・フェリーって気の抜けたような歌い方」…まったくもって、すべて同感です。ただ私はここで題材となっている

7インチ盤専門店雑記685「New Year's Day Remix」

レコ屋なんぞやっておりますから誤解され易いのですが、無類のアナログ好きではありますが、デジタル音源も聴きます。あちこちで書いていることですが、アナログとデジタルを上手く使い分けていいとこ取りするのがよろしいかと思っております。ただし、如何せん、長時間聴くと耳が疲れるので、デジタル音源を聴く機会は限られます。アナログがないものをどうしても聴きたいときなどです。 それから、ノイズがない環境で試したいとき、例えばスザンヌ・ヴェガ「トムズ・ダイナー」、カウボーイ・ジャンキーズ「マイ

7インチ盤専門店雑記681「U2はお好き?」

ちょうど一年前、U2の「I Will Follow」に関する記事を書いております。U2の、というか、ボノの拘りについて書いたものですが、自分の中では忘れられないnoteの記事だったりします。 その後、修正も兼ねてU2に関する記事を書き続けておりますから、涼しくなってきていたのでしょうか。夏にU2は聴けないというか、聴きたくならないですよね。…私だけですか?どうしても寒い音がするので、夏はダメですね…。 来月のイベントがポリスとU2を中心にかけるものなので、選曲というレベル

7インチ盤専門店雑記680「別テイク5:Bringin' On The Heartbreak」

デフ・レパードの「Bringin' On The Heartbreak」、初期の好きなバラード曲です。この曲は2度シングル・カットされました。まず1981年のアルバム「High 'n' Dry」収録曲で「Let It Go」に次ぐセカンド・シングルとしてリリースされますが、英米で鳴かず飛ばずです。前年1980年の「Hello America」で注目されていたものの、シングル・ヒットは続きませんでした。今となったら次作「炎のターゲット Pyromania」が大ヒットするわけで、