マガジンのカバー画像

別冊 MUSIC LIFE 80's

148
about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
運営しているクリエイター

#AOR

【名盤伝説】“Joe Chemay / The Ripper The Finer”

MASTER PIECE L.A.のセッション・ベーシスト&ボーカリストのジョー・シャーメイ。新興ユニコーンレコードから1981年にリリースされた、バンド名義唯一のアルバムです。 ジョーは1951年生まれ。10代後半からベースを弾き始め、1976年のエルトン・ジョンのアルバムを初めとして、様々なミュージシャンのアルバムに参加しています。エリック・カルメン、ヘレン・レディ、レオン・ラッセル、ナイジェル・オルソン、そしてピンク・フロイドの『The Wall』にも参加するなど錚々

【名盤伝説】“Larry Lee / Marooned (ロンリー・フリーウェイ)” 夏のAORの定盤。波の数だけ抱きしめたい。

MASTER PIECE 暑い季節になると、やはりこのアルバムが似合います。ラリー・リーの唯一のソロアルバム『Marooned (邦題: ロンリー・フリーウェイ)』(1982)です。 ラリーはUSサザンロックバンドThe Ozark Mountain Daredevilsのメンバーとして1973年から活動しています。74年のセカンドアルバム収録の名曲「Jackie Blue」の作者でもあります。 このバンドはカントリー・ロックとして評価されていて、確かに純粋カントリー調の

【名盤伝説】”Niteflyte / S.T.” マイアミの夜景によく似合う、アーバン・ソウルの名盤。

MASTER PIECE マイアミでの出会いがきっかけで結成されたという、サンディ・トラノ(Vo. G)とハワード・ジョンソン(Vo)によるデュオのナイトフライトです。 1979年にデビューアルバム『Niteflyte (邦題: 夢のマイアミナイト)』をリリースします。日本盤も発売されましたが、一部のマニアの間でしか話題になりませんでした。  収録曲「If You Want It」がシングルカットされ、そのメローなサウンドはUSチャートではスマッシュヒットを記録したようで

【名盤伝説】“David Roberts / All Dressed Up” TOTO好きのAORフリーク必携。再び幻にしてはいけない名盤。

MASTER PIECE TOTO / AIRPLAY系AORの代表作デヴィッド・ロバーツのアルバム『オール・ドレスト・アップ』(1982)です。 ロバーツは1958年ボストン生まれのカナダ人。アートスクール時代からロック好きでエルトン・ジョンからピンク・フロイドまで、お気に入りのミュージシャンは多岐にわたっていたようです。コンテスト入賞をきっかけにメジャー契約にこぎつけ、デビューアルバムの制作が始まります。 当初は同じカナダ系のデヴィッド・フォスターに制作を依頼するも、

【名盤伝説】”Tony Sciuto / Island Night” AORの定番アルバム。L.A.の風に吹かれてCaféで和みたい。

MASTER PIECE AORといえばこの作品、トニー・シュートのデビューアルバム『Island Night』(1980)は、ファン必聴のマストアイテムです。 トニーはUS出身のSSWで、幼少期にはビートルズに傾倒し、20代になるとコンポーザーとして活躍していました。1979年にエピック・レコードと契約して、アルバムデビューします オーケストラによる序曲に続いて流れるタイトル曲M2「Island Nights」は時代のまさに「ザ・AOR」といったギターが効いているサウン

Average White Band「Shine」(1980)

今回は、往年のファンからは邪道な作品と云われている名盤をご紹介します。 アヴェレイジ・ホワイト・バンド…、白人の本格的なファンクバンドとして有名ですね。「AWB」とか「Cut The Cake」とか、ソウルファンクの名盤の多いバンドです。そして今回ご紹介するアルバムは、AORの名盤としても紹介されることの多いアルバムです。ただし、プロデューサーにデヴィッド・フォスターを迎えたAOR色の濃いアルバムなんです。 デヴィッド・フォスターといえば、この当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの名

【名盤伝説】“George Benson” 元祖メロウ・ヴォイスの歌声に酔う。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。ジャズ・ギタリストとしてデビューするも、その歌声がAOR・R&Bファンを魅了したジョージ・ベンソンです。 1943年US生まれ、ジャズ・ギタリストの巨匠ウェス・モンゴメリーやチャーリー・クリスチャンに憧れてジャズギタリストを目指します。地元のジャズ・クラブに出演しながらチャンスを待ちますが、実は幼少の頃からシンガーとしても出演していたそうです。ただ歌えるというよりも歌も実はプロだったのですね。 1964年にレコードデビ

【名盤伝説】 ”Bobby Caldwell / Heart of Mine” AOR四天王。永遠のNYダンディー。

MASTER PIECE AOR四天王ボビー・コールドウェルの日本での人気を不動のものにした5作目のアルバム『ハート・オブ・マイン』(1988)です。 ボビーは1951年USニューヨーク出身。その後マイアミに移り、様々なジャンルのバントでギタリストとして活動します。1976年にシングル「The House is Rockin’」をリリースして、その独特なソウルフルなボーカルスタイルが話題となり、その後1978年マイアミを拠点とするTKレコードと契約、1stアルバム『ボビー・

【名盤伝説】 ” Nielsen - Pearson / Blind Luck.” TOTOフリーク必携。ハードでポップなサウンドにハーモニー抜群のボーカルが聞きどころのAORな名盤。

MASTER PIECE シンガーでコンポーザーのReed Nielsen(vo.)とMark Pearson(vo.)によるユニットの3作目『Blind Luck』(1983)です。 この作品は彼らの1978年『The Nielsen Pearson Band』、1980年『Nielsen / Pearson』に続くアルバムです。 参加ミュージシャンには、ギターにマイケル・ランドウ、ステイーヴ・ルカサー。ベースはニール・スチューベンハウス。ドラムはカルロス・ヴェガにヴイ