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cucumuのニットができるまで - Van -
ちいさな粒が不規則に入ることで揺らぎのある糸に。
この粒を“ネップ(節)”と呼び、
節のある糸のことをネップヤーンといいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1666689235535-FUzqLSW9BM.jpg?width=1200)
“ネップヤーンでニットを編みたい”
そんな想いからVanの企画がはじまりました。
素材探しからはじまりましたが、なかなか見つかりませんでした。
なぜなら、節になるところの多くが化繊を含み、天然素材でできたものは数が少ないからです。
時間をかけて、どうにか理想の糸を見つけることができました。
オーストラリア原産のウールに、ソフトで弾力性のあるシルクネップを混ぜた素材です。
ネップは遊び心がありながらも表情が控え目なため、やわらかい肌触りが魅力的でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1666830949918-mc504CXnFE.jpg?width=1200)
素材が決まった後は、ゲージや糸の本数を変えて編地の試作からはじまり、調整を重ねました。
みっちりとした目面にするため、ゲージに対する適正番手より太く。
ネップの表情を活かすために天竺編みにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1666690566139-IxpkZ3T0Rj.jpg?width=1200)
袖と身頃が直角に合流して1枚のニットになる。
直線的なデザインだからこそ、随所に難しさがあります。
とくに肩周りは着用時に動くことで、製品の形に対していろんな変化が起こります。
つっぱったり、たるんだり、変化に対してバランスをとる技術を要します。
合流するところで足並みを揃えられるよう工夫を重ね、脇下に三角のマチをつくることで可動域を広げました。
cucumuのニットの中ではすっきりとしたシルエットですが、着用時にはリラックス感のある仕上がりになっております。
![](https://assets.st-note.com/img/1666833389338-cEmdNOeIj6.jpg?width=1200)
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