ロイヤルホテル

 コロナ禍で他のホテル同様、だいぶ経営が苦しかったホテルでしたが、昨年12月に決算説明会を上場来初めて開くなど経営改善への意気込みが感じられました。説明会の要旨は3点です。

1 資産保有型から運営特化型へ転換

 リーガロイヤルホテル大阪を外資へ売却し運営特化型へ。運営特化型の特徴は、経営の自由度が高く、店舗展開もスピーディにできるとのこと。世界のホテル業界ではスタンダードらしいです。再度、コロナ禍にならない限り運営特化型のほうが経営は安定。

2Q説明資料

2 攻めの経営

 運営特化型になったことで、新規出店を意欲的にしていくとのこと。ここに記載以外のホテルもMA含め出店していき、毎期、コンスタントに部屋数を増やす計画。他店舗展開によりリスク分散をはかる。

2Q説明資料

3 人的資本を最重要経営資源として位置づけ

 精神、サービス技術などを持つ人材が競争厳選。高卒、外国人の積極採用し、従業員スペースを改善し社員のモチベーションを上げている。

その他、直近業績や質疑から

  • 中期経営計画は4Q発表前後に提示予定

  • コロナ前はインバウンドの恩恵享受

  • 直近の業績はホテル売却を考慮しないと全項目で大幅回復

2Q資料。3Qも好調。その他は運営受託分
  • フルサービス型のみでなく宿泊特化型もあるが、フルサービス型のニーズも一定程度ある

  • IHGの予約経路からの送客あり

  • 大阪万博のための改装を進めてる。アレルギー関連食や、ピクトグラムの整備。

  • 業績は下期偏重

  • 配当できる環境は整った。今期の計画が達成されれば復配目指す。優待の改善検討

投資メモ

 赤字から黒字への転換は買いとどこかで読んだ気がしますが、今期eps70前後、来期90位でしょうか。そうすると今の株価1171円は高くもないですが安くもなさそうです。コロナで傷んだ財務が改善したとはいえどこまで伸びていくか未知数です。公表予定の中計次第なのでしょうが、既存施設の伸びと新規出店の+アルファがどの程度あるか見定める必要があります。





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