【妊活④】赤ちゃんができた日
◆「おめでとうございます」は突然に
「おめでとうございます」
その言葉を聞く日は
驚くほどに突然やってきました。
いつものように
先生の机の上に静かに置かれた
白い紙には「陽性」の文字。
「妊娠反応が出ていますよ。
おめでとうございます」と先生。
毎回淡々と結果と次の予定だけを伝えてくれ、
感情的なことを一切仰らない先生が、
はじめて口にした
柔らかいことばでした。
◆とにかく実感がない私が最初に出した声
妊活を始めて3年が経とうとしており
40歳を目前に人工授精から切り替え、
始めての顕微授精へ。
卵子を採卵し、
培養した受精卵をいくつか凍結。
そのうちの一つ、最初の移植を
終えたばかりでした。
正直、ここまでの長い道のりから
一回めで上手くいく未来は予想しておらず
ここまでの妊活は、
原因のわからないことばかり。
その、「わからなさ」に、
何度くじけ、泣いたことか。
(ブログもお休みしていました)
なので、この移植の結果でわかる【事実】や、
この先の進め方が、
やっとトライアンドエラーできることの方に
意識がいってたし、
そちらへ期待していたくらいでした。
ここから何年もかかることさえ、覚悟していた私。
最初に出た言葉は
「おお」。
「やったー!」でも、「ありがとうございます涙!」でもなく、
小さく
「おお…」と出る渋い声に
自分でも笑ってしまいましたが、
とにかく実感は全然ないし
まじか。という想いでいっぱいでした。
(そういえば…
ここ数日頭痛がしていました。)
LINEで報告した夫は
ヒャッホーと喜び、
綺麗な花束を買ってきてくれました笑。
◆心拍確認して、ひと安心
「とにかく安静に、疲れないようにしてね!」
と看護婦さんにも念を押されて、
心拍が確認できるまでは
喜びというよりは、
不安の方が多い日々。
心拍をこの耳で聞いたとき、
初めて実感が伴い、
夫とノンアルコールビールで
乾杯をしました。
◆赤ちゃんができました。
そんなわけで、
今私のお腹には赤ちゃんがいます。
(2月後半時点で、
7ヶ月に入ったところです。)
安定期入るまではとにかく
お仕事関係の方や
近しい友人に伝えるたびに
周りの方が喜んでくれることが嬉しい日々。
つわりを乗り越え、
安定期に入り、
やっとこうして報告ができるようになりました。
◆妊娠って奇跡
改めて、妊娠は奇跡。
妊活をなんとな〜く意識しはじめてから
3年間「不妊治療」に費やしましたが、
・なぜできなかったか?
・なぜできたのか?
その疑問がもはや愚問とさえ思うほど
その日は突然やってきますし、
結局「奇跡」としか言いようがありません。
そして、できた時点で終了。
振り返りも一切なし。
そんな不思議な治療が不妊治療です。
ここまで書いて、
当初の考えのまま「まあいつか自然に妊娠できたら…」
というスタンスで取り組んでいたらと考えると、
あらためて、医療の進歩に感謝を感じるのみです。
ただ、とても長い長い、孤独な日々でした。
また改めて、振り返りの記事を書きたいと思ってます。
そして…
生まれる前から、赤ちゃんの力はすごい。
つわり…なんじゃこりゃ!?
胎動…愛おしい!
体も時間も、食べるもの飲み物ひとつひとつさえ、
明らかに自分だけのものではない感覚に
不思議さやおかしさを感じながら。
気づけば7ヶ月、あっという間です。
赤ちゃんが生まれたらきっと
賑やかなゴッタゴタの日々。
それまでにできるだけ
このnoteに綴っていきます。
まずはご報告まで。
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