見出し画像

明日ちゃん7話を語りたい(語れるとは言ってない)その2

はじめに

今回の感想・考察はyoutube等で動画を上げている方々の内容に影響を受けているものもあります。
一部内容に類似点があるかもしれませんが、その時は
「あ、こいつ○○さんが言ってたことまんま書いてるわ」
と思ってもらえれば幸いです。
アニメ・原作のネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。




では本題に入ります。



アニメ7話の感想

あらすじ
放課後、クラスの皆が部活へ向かう中、一人下校する帰宅部の蛇森生静。音楽やバンドに興味はあるが、ヘッドフォンから流れるロックミュージックと、好きなアーティストが載っている音楽雑誌を眺める。それだけで十分だった。しかし、小路の勘違いからそんな生静の日常が崩れ始める。「私、本物のギターの音、ききたい!今度、演奏聴かせて!」

虚勢を張ってしまった蛇森さんがとっても頑張る回でしたね。
初めて楽器に触れた時の高揚感、拙いながらも1曲弾けるようになった時の達成感など、共感できる人は多かったんじゃないかと思います。

個人的なピックアップ

前半、遭遇シーン

池?の鏡面には光と重なる明日ちゃんの姿が。
原作ではここで「才能が私に話しかけてきた」という独白があります。


後半、木崎さんのピアノ

木崎さんの演奏は蛇森さんにとって痛いくらいに眩しかったのでしょう。


後半の練習シーン。

初回の練習で必要だと感じたのでしょう。
部長が用意していたのならエモいです。

7話の蛇森さんは木崎さんだった?

明日ちゃんとの約束。
戸鹿野さんとの交流。
青春が爆発した感動の蛇森さん回となった7話でしたが、実は木崎さんの過去のメタファーになっていたと私は考えています。
根拠となるポイントとなるのが、
“約束の為に練習を頑張るものの、どうしようもない事態に陥り絶望してしまう”
です。

木崎さんの過去は描かれない

アニメ最終12話の後夜祭で木崎さんは、「こうして、私がまた弾くことが楽しいと思えたのは、小路さんが居たから」と独白しています。
部屋で埃を被っていたピアノ。
音楽室での練習。
伏線のみで木崎さんの過去に言及しない鬼畜仕様でしたが、原作既読の人ならあの7巻の過去話が脳裏を過ぎると思います。
未読の人でも「なんか良く分からないけど、ピアノが弾けなくなった時期があって、でも明日ちゃんのおかげでまた弾けるようになったんだね」と漠然と感じるかと思います。

原作7巻で語られる木崎さんの過去

木崎さんの父親はヨーロッパで活動する楽団の専任指揮者。
幼稚舎までは年に数回の休みを利用して帰国し、一緒にキャンプをしてくれていたようです。
登山などのアウトドア系が好きなのは父親の影響ですね。

初等部に上がる頃には父親の仕事が忙しくなったのでしょう。
遊ぶ機会がめっきり減ったある日、ピアノを褒められた木崎さんは、父親にもっと上手になったら一緒にキャンプや登山に連れて行って欲しいとお願いをします。
ここで娘と父親の間に認識のズレが生じました。
木崎さんはピアノがもっと上手になればもっとキャンプをして登山にも連れて行ってくれるかもしれないと思い始めます。
父親は特に約束をしたつもりは無かったのでしょう。
ピアノの練習に励む娘を見て、それだけ上手になりたいのだろうと思ってしまいます。

コンクールで賞を取れるまでに上達した木崎さんでしたが、父親と会えない日々が続きます。
もっと上手にならないとダメなんだと、休学して父親の実家のあるスペインにまで行って勉強します。
そこでのコンクールで賞を取るまでになった木崎さんでしたが、勘違いをしたままの父親は更にレベルの高い学校への推薦をご褒美にしてしまいます。

この現実に直面した木崎さんはもうどうしていいか分からなくなりました。
熱を出して数日寝込み、推薦を蹴って帰国後、2年間ピアノに触ってないようです。
話を聞く限り、小学1、2年生ぐらいから本格的にピアノを習い始めて、この時点で小学4年生ぐらいです。
話し合えよとツッコむには幼過ぎるように感じます。

お嬢様の木崎さんらしく、話が世界規模になっていますが、大まかな流れ自体は蛇森さんの話と似ているように思いませんか?

本当にメタファーなのか?

今回のアニメの構成と作り込み具合を見る限り、制作陣は2期を視野に入れていると考えています。
ですが、作品を忠実に再現するのと今回の12話全体の完成度を上げる為には、メインヒロインと言っていい木崎さんの深掘りをしない訳にはいかなかったのでしょう。
原作最新刊、さらには最新話で蛇森さんの話が出ているので、原作者さんと打ち合わせた結果が今回のあの7話アニオリ演出だったと考えると、あながち間違いでは無いと思います。

最後に

真偽はどうあれ、こういう考察が出来た時点で私は十二分に「明日ちゃんのセーラー服」の世界を楽しめているので、それでいいと感じています。

この記事を見て何か少しでも感じるものがあったら幸いです。

では。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?