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明日ちゃん7話を語りたい(語れるとは言ってない)3

はじめに

前回は力業で蛇森さんの話を木崎さんのメタファーだと決めつけましたが、実はアニメのみでも示唆出来るポイントがあります。

父親の描写

作中では明日ちゃんの父親しか登場しませんが、意外にも第6話までクラスメートとの話題に上ったことが無いんです。
それが7話では冒頭朝のシーンで明日ちゃんと木崎さんが話題にしていますし、蛇森さんは父親のギターを持ってきたと語っています。
この後の9話のショッピングモール回でやっと友達の前で父親の話題を出しています。
この9話に関しては別な意味で興味深いんですが、一端置いておきます。

7話で初めて話題に上がった父親の話。
それは明日ちゃんの父親の話で、木崎さんは聞き役で自分の父親の話はしない。
その後に出てくるのは蛇森さんと父親のギター。
そして前半と後半に出てくる明日ちゃんと父親とのラインでのやりとり。
ここまで来ると父親の存在がとても重要になっている可能性に気付きます。

最終話の集合写真

おそらくこれは千嵐部長が撮っているのではと推測します。
谷川さんのカメラを借りて撮っていたら良いですよね。
この絵だけで色々語りたいことはあるんですが、今回の7話に関係していることも読み解けると思っています。

木崎さんの隣に蛇森さんが居るのって良く考えれば違和感があるんですよ。
嫌な言い方をすれば作中で見る限りの強い接点が無いんです。
関係性で言えば兎原さん、古城さん、四条さんでしょう。
ですが、私達視聴者側にとっては7話を見てるのでわりと自然に受け入れてるんです。
そして極めつけが隣り合う形での上下逆さまのダブルピース。
なにか木崎さんと蛇森さんの間に含みを持たせるかのような構図ですよね。

余談ですが、この写真を撮る際のドラマが見えそうですよね。
戸鹿野さんに引っ張られる形であそこに座らされた蛇森さん。
手持無沙汰になって、普通のピースをするのはキャラじゃ無いから逆さのダブルピースにしてなんちゃってロック感を出している。
なんて考えると面白いなと思いました。

7話と関係無い話

父親の話が重要だよ、と書きましたが、ここでは母親の話をしたいと思います。
明日ちゃんのセーラー服を作ったユワお母さんが一番だと思いますが、古城さんのお母さんエピソードも印象にあると思います。
9話のショッピングモール回って原作読んだ人だと、見方によっては四条さとのお買い物を改変されてるって思われるかもしれませんよね。
アニオリですし、ポンポンとミサンガ以外にこの回ってそこまで重要だったのかと。
ですが、ちょっと見方を変えるとある可能性に気付きませんか?

古城さんのお母さんってご存命だよ…ね?

古城さんは長野出身で、今は実家のお祖母ちゃんの家から通っているらしいです。
本に挟む栞は小さい頃にお母さんに作ってもらった物。
9話の回想では若いころのお母さんしか出ない。

実を言うとこれだけしか情報が無いんです。
見つからない栞を前にまたお母さんに作ってもらうね、とか色々言えると思うんですが、そんなことは一切喋ってません。
そもそもがもう手に入らない物だったとしたら…。
明日ちゃん達が知っているのかは分かりませんが、こういう可能性があるかもっていうだけで9話の見方がだいぶ違うものになると感じました。

原作最新話時点でも古城さんのお母さんのことは言及されていません。
原作者さんのツイート等で何かしら分かるのであれば逆に知りたいぐらいです。
お嬢様特有のお家事情とかが無い限り古城さんがここを受験する理由って謎な気がします。
もうこのことを考えちゃって9話を見返すたびに泣きそうになります。

最後に

蝋梅学園って偏差値70越えの地方のお嬢様学校なんですよね。
家が近くとか明確な理由があるなら分かりますが、ここに中学受験するってだけで皆何かしらの事情を抱えていて当たり前ですよね。
そういうことを考えていると何か深い底を覗いているような気持ちになりました。
7話の話の筈なのに関係無い着地になってしまいましたが、書いていてしんみりしてしまったのでここで終わります。

では。


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