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「大切なのは人間性。医療機関のM&Aをチームでサポートする」CUCアドバイザリー部クロストーク

医療機関の経営的な成長を後押しする有効な手段の一つに、M&Aがあります。

CUCグループでは「医療という希望を創る。」のミッションを実現するべく、経営支援の一環として、支援先の医療機関のM&AおよびPMI(※)の支援を行っています。

今回はCUCでこの支援を担っているアドバイザリー部の3名に、普段の業務内容とそれぞれのバックグラウンドを紹介してもらいました。

※PMI(Post Merger Integration):M&A後に行われる経営統合作業のこと

【プロフィール】
山本竜也(アドバイザリー部・写真中央)
大学卒業後、生命保険会社を経て税理士法人へ。以来15年にわたり、税理士として医療法人をはじめとするさまざまな企業の税務会計及び事業承継を支援。2022年7月、CUCに入社。

船附珠里(アドバイザリー部・写真左)
2021年、新卒でCUCに入社。入社後はサポートスタッフとして、支援先の訪問診療クリニックで医師の診療補助などのサポート業務に従事。2023年9月にアドバイザリー部に異動。

北村翔平(アドバイザリー部・写真右)
大学卒業後、介護事業を手がける企業に介護職として入社。デイサービス等で3年ほど介護の仕事に従事したのち、同社内でM&Aを手がける部門に異動。2024年4月、CUCに入社。

医療法人のM&Aは、持続的に医療を届けるための重要な役割を担う

──本日はよろしくお願いします! まずは、みなさんの自己紹介をお願いします。

(山本)よろしくお願いします。主にM&Aの準備フェーズからクロージングフェーズの支援を担当している山本です。税理士として15年ほど税理士法人に勤務したあと、さらに事業に踏み込んだ経営全般の支援をしていきたいと考えて、2022年7月にCUCに入社しました。

(船附)2021年に新卒入社した船附です。山本さんと同じく、準備フェーズからクロージングフェーズの支援を担当しています。入社から2年半ほど支援先の訪問診療クリニックで医師の診療補助などのサポート業務に当たったあと、「より広い視野で医療の支援をしたい」と考えるようになり、2023年9月からアドバイザリー部に異動しました。

(山本)船附さんは知識・経験がゼロからのスタートだったにもかかわらず、粘り強くがんばってくれています。

(船附)ありがとうございます。

アドバイザリー部 船附珠里さん(左)と山本竜也さん(右)

(北村)2024年4月に入社した北村です。PMI(経営統合業務)支援を担当しています。もともとは、介護分野の事業を手がけている企業で、新卒入社してから10年ほど働いていました。現場の介護職・人事・M&Aと幅広い業務に携わってきました。

前職で担当していたのはM&Aのクロージングまでだったので、その後の工程であるPMIに興味があり、CUCに入社しました。

アドバイザリー部 北村翔平さん

(山本)のちほど説明させていただきますが、M&Aの「あと」も伴走し続けられるのは、CUCのアドバイザリー部の特徴のひとつなんですよ。今日は、そういった魅力についてもお伝えできればと思います。

──ありがとうございます。では、あらためてアドバイザリー部の仕事内容について教えてください。

(山本)アドバイザリー部では、支援先の医療機関がM&Aを実施する場合の実行支援(ディール)と、クロージング後に一定期間、経営サポートを行うPMI支援を担当しています。

医療機関のM&Aは、日本社会において医療が持続的に提供されるうえで非常に重要です。厚生労働省によると、2022年時点では医療機関の68.7%が60歳以上の経営者によって運営されていて、2017年時点で後継者不在の病院が68.4%にものぼるというデータがあります。後継者がいない医療機関は、M&Aにより他法人に経営権を譲渡することによって、地域住民の皆様に持続的に医療を届けられるんです。

──具体的には、どのような流れで業務を行っていますか?

(山本)M&Aの案件は、金融機関や証券会社、税理士法人、M&Aを専門とする仲介会社などから医療法人をご紹介いただくところからはじまります。そうした会社と定期的にコミュニケーションを取り、案件を紹介いただく土台作りは主に私が担当しています。そのあとの案件の進行は、私と船附さんで行っています。

(船附)私は案件を受けて、事業内容や経営実績、医療機関の所在地のマーケットなどを確認します。そのうえで、M&Aによるシナジーが創出でき、買い手となりうる医療法人にご提案、マッチングをしていきます。その都度、必要な会議体を取り仕切ったりもしていますね。

(山本)そしてディールが進んでクロージングフェーズになると、北村さんがアサインされます。

(北村)統合後に生じる課題などを把握するため、M&Aが完了する前からミーティングに参加するんです。M&Aが完了した後は、医療機関の経営や運営支援をするチームと連携し、経営統合支援を進めています。

(山本)日々めまぐるしく状況が変わっていくので、情報を共有するため、チームメンバーとは常にコミュニケーションをとっています。クロージングフェーズが近くなると、特に活発になりますよね。

(船附)確かに、電話やチャットで会話する機会は多い気がします。

M&Aは、クロージングしてからが「本当のスタート」。チームで同じビジョンを共有して支援先に伴走

──CUCのアドバイザリー部の仕事には、どのような特徴や強みがあると思いますか?

(山本)一般的なM&Aサービスの場合、業務範囲はクロージングまでであることがほとんどです。しかしCUCでは、クロージングしてからがスタートだと捉えています。

売り手と買い手、双方の医療機関の持続的な成長と発展を遂げるのを見届ける。本来、そこに終わりはありません。M&Aをした先の未来を見据えているため、視点の持ち方が他社とは異なると思います。

(北村)私がCUCに入社して一番驚いたのは、メンバーがミッションやビジョンを共通認識として持っており、チーム全員で同じ方向を向いてひとつのゴールを目指す意識がとても強いことでした。

もちろんある程度の役割分担はありますが、それぞれの担当領域の仕事をただこなすのではなく、チームで一緒に取り組む姿勢があることが特徴だと思います。

(船附)この部署に配属されるまでは、M&Aの業務はもっと個々の担当者ごとに淡々と、ビジネスライクに進めているものだと思っていました。

でもアドバイザリー部では、チーム全員で協働することを大事にしていて、会話が多くとても明るい雰囲気です。コミュニケーションはかなり密で、常に何かしらの話をしている気がします。

(山本)日々変動する情報をチーム内で共有し、共通認識にしていくことが何より重要ですからね。会社の中でもずっと話をしているので、周りからは「うるさい」と思われているかもしれませんが(笑)。

──支援先の医療機関の方々とも、密なコミュニケーションを取っているのでしょうか。

(北村)そうですね。特に経営権が譲渡された医療機関の職員は、さまざまな不安を抱くものです。そのためPMI支援では、最初の1〜2カ月で時間をかけて現場で働く職員全員と面談をし、丁寧に対話を重ねます。

信頼関係を築いたうえでみなさんが感じている課題をおうかがいし、認識を合わせ、一つひとつの課題に優先順位をつけてその解消を目指していきます。

重要なのは経験より「人間性」。困難な状況を楽しめる人が活躍できる

──船附さんと北村さんは配属からまだ1年未満ですが、働く環境としてはいかがでしょうか。

(船附)私は財務資料の見方すらわからない状態からスタートしましたが、チームのメンバーにサポートしてもらいながら業務に取り組めています。まだまだ学ぶことは多いな、と実感していますが……。

(北村)私も、わからないことは何でも周りのメンバーに聞いていますね。山本さん、実は「そんなに何でも聞いてこないで」って思ったりしていませんか?(笑)

(山本)いや、逆にちょっとでも困ったことがあったら、メールやチャットではなくすぐ電話してほしいくらいです! 込み入った話などは、直接話した方が早いことが多々ありますから。

──お話を聞いていると、みなさんの仲の良さが伝わってきます。今後、どんな人にチームに加わってほしいですか?

(山本)M&Aの仕事をしていくうえで一定の専門スキルはもちろん必要ですが、それよりも人間性が重要だと私は思っています。

「医療業界をより良くしていきたい」という想いや前向きにチャレンジする姿勢、チームで成果を上げていく意識などを持っている人と働きたいですね。

(船附)私も同感です。また、社内外問わず密なコミュニケーションが必要となるので、人とコミュニケーションを取ることが好きな人は、強みになると思います。

(北村)M&AやPMIの仕事は、カオスな状況でものごとを前に進めていかなければならない側面もあり、大変なことも多いです。そうした状況も楽しみながら、みんなで一緒に課題を一つひとつ解決していく意識で取り組める人なら、活躍できるのではないでしょうか。

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