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不動産業界2つの基本資格

こんにちは (株)キュービック不動産広報課です。

不動産は大きなお金を取り扱う仕事。取引の安全性確保を目的に整備された国家資格を取得した人が数多く働いています。今回は中でも重要な「宅地建物取引士」と「賃貸不動産経営管理士」について、社長に聞いてみました。

 仲介でも賃貸でも、不動産の取引はいくつかのステップに分かれます。まずネットで情報を集め、不動産業者の店舗を訪れ、希望の条件を伝え、希望に合う物件をリストアップしてもらい、実際にその物件を訪ねて見学します。

物件が気に入り、価格や間取りなどの条件が合えば、重要事項について説明を受け、書類に記名押印し、代金や諸費用を支払い、引き渡しを受けるというのが一般的な流れです。

 このうち特に重要なのが
➀重要事項についての説明
②重要事項説明書への記入押印
③契約書への記名押印

という3つの手続きです。

いずれも適切な方法で行わなければ、後日トラブルに発展し、関係者が大きな損失を被る可能性があるため、専門知識を備えたスタッフが慎重に行わなければなりません。

 不動産取引で➀②③を経験したことがある人は、不動産会社の担当からカードのようなものを提示されたことを覚えていないでしょうか。それが「宅地建物取引士証」です。

宅地建物取引の中でも特に重要な➀②③を行うのに必須の資格であり、これらの手続きを行う前には、宅建士証を提示することが義務付けられています。

 不動産会社では従業員のうち5人に1人以上が宅建士でなければなりません。宅建士には、年に1回行われる国家試験に合格した後、所定の手続きを経ることでなることができるのですが、一説によれば合格者は平均300~400時間を受験準備に充てており、決して簡単に取れる資格ではありません。このため、不動産業界では宅建士が慢性的に不足しています。

 もう一つ、業界で近年重要視されている国家資格が、「賃貸不動産経営管理士」(賃貸管理士)です。

宅建士がカバーしていなかった、賃貸用物件の管理に関するライセンスであり、重要事項説明や書面の交付、管理受託契約書の交付、家賃・敷金・共益費・その他金銭の管理に関する指導監督といった役割を担います。

 賃貸不動産管理業務を行う場合、一事業者あたり1人以上の有資格者を置かなければなりません。

宅建士ほどのニーズはありませんが、賃貸住宅オーナー様の信頼を得たい、業界人としてステップアップを図りたいなどの理由で、賃貸管理士の資格取得を目指す人が増えています。

 他にも不動産業界で重要なライセンスはいくつかありますが、今後は宅建士と賃貸管理士が最も基本的な資格になることが予想されます。

当社では宅建士のひゅう資格者に月2万円の手当を出したり、模試や登録のための費用を補助するなどして、二つの資格取得を後押し、お客さまへのサービス品質の向上を目指しています。