池田圭治/株式会社キュービック不動産

1982年生まれ。旭川南高を卒業後、警視庁入庁。警察学校で厳しい訓練を受け組織力の重要…

池田圭治/株式会社キュービック不動産

1982年生まれ。旭川南高を卒業後、警視庁入庁。警察学校で厳しい訓練を受け組織力の重要性を学ぶ。21歳で帰郷し飲食業を経て市内大手不動産会社に勤務。31歳で(株)キュービック不動産を設立して社長に就任。賃貸仲介、管理、不動産コンサル、リフォームなどの事業を展開中。趣味はゴルフ。

マガジン

  • 不動産会社広報課のマガジン『社長の不動産収益UPコラム』

    (株)キュービック不動産広報課です。2019年より「月間 北海道経済」に連載されている【不動産収益UP大作戦】のコラムをマガジンでご紹介しています。社長業の傍ら、自らも地元北海道で複数件のアパート経営をしている代表池田からの活きた情報です。現在事業とされている方、これから不動産投資をされる方のお役に立ちましたら幸いです。ぜひフォローをお願いします。

最近の記事

根絶された「おとり」物件

 私が不動産業界に入った約20年前、不動産情報誌でめぼしい物件を見つけたお客さまが業者の店舗を訪れると、その時点で物件はもう借り手が決まっていた、という状況は少なからずありました。 当時はまだインターネットが普及しはじめたばかりで、主流は賃貸不動産の情報誌。月刊誌の場合、本が出てから次の本で情報が更新されるまで1カ月間の間隔があり、その間で情報が古くなってしまうことは避けられませんでした。 また、契約を結んだ物件については速やかに掲載停止の手続きを取り、情報の正確性を維持

    • 副業としての「大家」

       弊社は日常的に業務の中で多くの賃貸住宅オーナー様とお取引しています。わかりやすく言えば「大家さん」です。  戦後から高度経済成長期にかけ、旭川市中心市街地の周辺部に広がる豊岡・東光・神楽・神居・永山・末広などの農地が宅地化される過程で、多くの農家が専業の大家となりました。 しかし、それから何十年という歳月が流れ、いまはその二代目、三代目が賃貸住宅を所有しているか、すでに転売しています。現在、賃貸住宅を所有する人の大半は、他に本業を持つ、いわゆる「サラリーマン大家」です

      • 接客マナーを磨きサービス向上

        こんにちは。(株)キュービック不動産広報です。 若い社員が多い弊社は、さまざまな研修を実施することで会社全体のスキルアップに取り組んでいます。今回は昨年末と今年1月に開催したマナー研修について社長に聞いてみました。(北海道経済2024.3月号掲載)  弊社は1月15日の午前中、営業や物件管理などの業務を休止して、接客研修を行いました。講師は株式会社JBM Enterpriseの馬場瑞穂さんにお願いしました。馬場さんは大手医療機関の秘書職、大手企業の営業、飲食店の経営などを

        • 旭大市立化 住宅ニーズに影響?

          現在、旭川市内には3つの大学があります。どの大学の周囲にも、学生が住むことを見込んだ賃貸住宅が存在しますが、その状況は大学によってさまざまです。  緑ヶ丘の旭川医科大学周辺の賃貸住宅は高級感が目立ちます。中心街から離れていても、家賃は高めに反映されています。入居されるのは医師をはじめ富裕層のご子息が多く、「2LDKの新築に住ませたい」といったご相談が少なくありません。  北門町の北海道教育大学旭川校の周辺にも、かなりの数の賃貸物件があります。医大の学生とは経済的な状況が

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        • 不動産会社広報課のマガジン『社長の不動産収益UPコラム』
          31本

        記事

          宅建資格でキャリアアップ

           10月15日に宅地建物取引士資格試験(いわゆる宅建試験)が行われ、11月21日に結果の発表がありました。宅建試験は、国土交通大臣からの指定、都道府県からの委任を受けた一般財団法人不動産適正取引推進機構(REITO)が実施している公的なテストで、合格者は一定の手続きを経て宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得できます。 不動産業界における代表的な資格ですが、不動産と関わりの深い建設業界や金融業界でも宅建士が珍しくありません。  医師や弁護士は、それぞれの国家資格がなければ仕

          冬が到来する前に管理会社がすること

           毎年、冬が近づくこの時期、忙しくなるのが当社の管理部門のスタッフです。雪が積もる前にいくつか作業を済ませておかなければなりません。  中でも忙しいのが屋根の上に設けられた排水管、排水口の点検です。無落雪建築は建物の周囲に雪が落ちてきませんが、雪が消えてなくなるわけではなく、屋内から少しずつ屋根の上に伝わる熱で雪が溶けて、屋根中央の溝、排水口、屋内の排水管を伝って水が建物の外に排出されます。 ところが、この排水口が一部詰まって流れが悪くなったり、完全に詰まって水がせき止め

          冬が到来する前に管理会社がすること

          賃貸住宅に必須のアイテム

           いま、アパートやマンションを探している人で、「トイレが共同でも構わない」という人はいないはずです。とはいえ、専用のトイレは生活するために絶対的に必要なものではありません。 大都会では30年ほど前、安価なトイレ共同の物件もありました。つまり、賃貸住宅に「付いていてあたりまえ」の設備や装置は、時代とともに変化していきます。  いま入居者募集が行われている新築の賃貸住宅の多くに共通するアイテムがあります。それは、テレビ付きのドアホン、宅配ボックス、そして温水洗浄便座です。

          止まらぬ札幌圏の地価上昇

           8月3日に公表された今年の路線価。道内の平均額は前年比6.8%上昇しました。この上昇率は昨年に引き続き全国1位で、上昇は8年連続となります。  道内の地価上昇の原動力となっていたのは、とくにコロナ前はニセコ圏を中心とする外国資本の流入でした。富裕層がスキー場からのアクセスが便利な場所に住まいを購入したり、こうした需要を当て込んだ企業が大量に買い集めるなどして地価が大幅に上昇しました。 これに対し、最近では札幌を中心とする道央圏が地価上昇を引っ張っています。札幌では203

          入居審査「不合格」の理由

           住まいを貸したい人と借りたい人の間をとりもつのが私たちの仕事です。入居者募集中の物件に「住みたい」という人が現れれば、契約を結んで住んでもらいところですが、現実には申し込んでいただいた方の2~3%が、事前審査を通ることができません。  大半のケースでは「NG」を出すのは弊社ではなく、家賃保証会社が調査を行い、入居を希望される方の信用リスクが高いため保証ができないとの結論が出ています。  昔の賃貸住宅であれば保証人がつくのが一般的でしたが、社会における人間関係の変化を受け

          終日研修で目標を全社で共有

           5月18日、弊社は社外の会場を終日借りて研修会を開きました。5月末決算の弊社では、6月から新年度が始まります。今年も弊社の第10期が始まる前に、各部門のトップが1年間の計画と目標、目標達成方法などをプレゼンしました。  おかげさまで弊社は創業以来これまで順調に業績を拡大してきましたが、「これからもみんなでなんとなくがんばろう」では、スタッフたちもどう努力していいのかわからないでしょう。 5年ほど前から、具体的な行動や目標、その達成方法を立案して、全員で共有するしくみを整

          賃貸物件運営はチームワークで

          アパートやマンションを建てるところから始めるとしましょう。潤沢な自己資金がある場合を除き、先立つものは資金です。借入を起こすためには、金融機関を納得させるだけの事業計画書が必要です。 土地と建物の購入費用や賃貸料収入はもちろん、その他もろもろの経費を計上して詳細な事業計画を立てなければなりません。 税金、共有部分の電気代、修繕費・・・。経験の浅いオーナー様には想像もつかないコストが発生することもあり、しっかりした事業計画を立てるためには経験者のアドバイスが必要です。粗雑な

          賃貸物件運営はチームワークで

          札幌五輪 不動産への影響

          札幌市ではいま、2030年の冬季五輪招致に向けた動きが着々と進んでいます。 2021年に開催された東京五輪については、贈収賄や談合などの不正が大会終了後に次々と明らかになり、多数の関係者が逮捕される異常な事態となっていますが、今年4月の札幌市長選挙で再選された秋元克広市長は、不正防止措置を講じた上で招致に向けた動きを本格化させるとみられています。  一部には、東京五輪の汚職の影響で、2030年の五輪札幌招致は困難で、国際オリンピック委員会(IOC)も事実上、別の都市で開

          創業10年

          2014年6月4日設立 9年前に産声をあげた会社も10年目を迎えます 昨日、2023年6月2日は 全体会議 9期を振り返り10期の決意の発表の場 各々がどうすればよくなるかを真剣に考えた発表 どれもが素晴らしすぎる 私もみんなに思いを伝えました この9年を振り返り 以下、パワポ抜粋 2014年6月4日 設立 なぜ会社を立ち上げたのか 地域を良くしたい、社会を変えたい 旭川の未来のために そんな崇高な思いなんてものはなく ただ稼ぎたい、自分の思うままに仕事したい そ

          ダーツの旅in宮崎 観光編vol2

          さて、2月25日朝(3日目) 昨日取ったホテルが窓から島原城が一望できるというラッキーな部屋からのスタート 本日行くところは昨日決めた 一気に佐世保市にむかい 九十九島諸島などの絶景めぐり 本日も晴天なり 晴男全開の旅 九十九島諸島はラストサムライのオープニングにも登場した風景とのこと 続いて佐世保から長崎にもどり 長崎の繁華街を散策 あれ、2日目より観光地めぐりはあっさりすぎて書くこと少ないかもしれない 長崎の思案橋横丁 その街々に昔からの歴史と 地名の由来がある

          相次ぐ工事不要の防止策は?

           このところ、建築物の施工不良に関するニュースが相次いでいます。全国的な関心を集めたのは、札幌駅の近くで工事中だった26階建ての複合ビルについて、施主からの指摘を受けた施工会社(スーパーゼネコン)が調査したところ、品質基準を満たしていなかったことが明らかとなり、工事をほぼやり直すことになったとのニュースです。 この事例では、施工会社が数値を一部改ざんするなど、単純なミスでは済まない問題も指摘されています。  施工不良といえば、数年前、全国でサブリース事業を展開する大手の手

          相続登記義務化で空き家は減少する⁉

          「立地条件が優れた場所に空き家がある。買い取って解体し、賃貸住宅を建てたい。」ーそんなご相談が寄せられることがあります。私たちが不動産登記を調べてみると、40~50年前に相続登記が行われたのを最後に、この土地や建物については何ら動きがありません。 登記上の所有者はすでに他界していると考えられ、本来ならその親族たちが相続するべきなのですが、相続登記が行われていないことから、民間事業者には誰からこの不動産を買い取るべきなのか、調査する方法がありません。こうした事例が実際に起きて

          相続登記義務化で空き家は減少する⁉