【対談】Chill The Weekend × BIKAS COFFEE
アパレルブランドChill The Weekendと理念で売るコーヒーBIKAS COFFEEのコラボレーションが実現。1月22日(土)23日(日)に江戸川橋にあるBIKAS COFFEEでChill The WeekendのPOP UP STOREが開催される。同時にコラボアイテムもリリース予定。
今回はなぜこのコラボレーションに至ったのか、その背景やお互いのブランド形成について、ざっくばらんに両ブランドの代表に話を伺った。
【BIKAS COFFEE】理念で売るコーヒーとは?
ーーまず、「BIKAS COFFEEとは」という部分の話を聞かせてください。
【BIKAS COFFEE 代表 菅さん(以下、菅さん)】BIKAS COFFEEとは、ひとことで言うと、「理念で売るコーヒー」です。BIKAS COFFEEはネパールのハルパン村という農村部で生産されたコーヒー豆を使用しています。このハルパン村では、アグロフォレストリーという非常に地球や生産者に優しい農法でコーヒー豆を生産しています。
しかし、このコーヒーは世界にあまり流通していないんですよね。
この流通を健全化し雇用を促進させる為に誕生したのがBIKAS COFFEEです。
流通にのせるだったり、雇用をサポートするだったり、味とか香りだけではなくて、「意味」で選んでもらうということを理念にトレーサビリティの高いD2Cを目指しているブランドです。
【Chill The Weekend 代表 井高(以下、井高)】シンプルに説明していただいたんですけど、本当にTHE・ビジョンドリブン!なブランドですよね(笑)
【菅さん】そうですね。ビジョンに忠実かつ、かなり尖っているかと思います(笑)。僕たちは「コーヒーを通して、社会に貢献できる人を増やしていく」ということをビジョンとして置いていて、「フェアトレード!」とか「コーヒー!」とか「新しい農法!」みたいなWhatを発信するのではなく、「ビジョン・考え方・価値観」みたいなところを発信し続けてきました。
すると、「ビジョン・考え方・価値観」に共感してくれる方々が集まってくださいました。その方々はWhatに集まっているわけではないため、幅広い業種の方が集まります。結果、社会への貢献の仕方の幅が広がったり、良い化学反応が起きていく。なので、ビジョンに沿った意思決定を徹底しています。
それで言うとChill The Weekendさんもじゃないですか?
【井高】Chill The Weekendはビジョンというビジョンを掲げれていないんですよね。ただ、メッセージや想いがあるだけで。
【週末ぐらい自分らしく生きたらええやん】Chill The Weekendとは
ーーでは、Chill The Weekendに込められたメッセージを聞かせてください。
【井高】立ち上げ背景からお話させていただきますね。Chill The Weekendは僕が学生時代、スペインに留学中に立ち上げたブランドなんですけど、当時僕はアパレルにほとんど興味がなくて。。ただ、日本じゃない国で、違う国の人となにか0⇨1を創ってみたいという想いでした。
そんな時に、日本にいた友人から「ブランドやってみない?」と誘いを受けたのが始まりでした。せっかくやるなら、「意味のあるもの」にしたいなあと考え、当時僕が漠然と思っていた「日本人働きすぎちゃう?週末ぐらい自分らしくゆっくり生きたらいいのに」みたいなメッセージをブランド名に落としたのがChill The Weekendだったんです。
(Chill The Weekendの由来についてはこちらの記事に詳しく書かせて頂いています🙇♂️)
なので、たまたまアパレルブランドだった。という感じですね。しかし、アパレルだけでは、やっぱりこのメッセージは伝わりづらい。3年間アパレルを運用してきて、事業展開をしたいなぁと思ったこのタイミングで菅さんにお声がけさせていただきました。
ーーありがとうございます。BIKAS COFFEEさんが支援している"ネパール"といえば、井高さんもネパールの支援活動をしていたとか。
【井高】僕は学生時代、Chill The Weekendを立ち上げる前に、大阪で古川十豊くんや竹中俊くんと一緒にネパールこどもクラブという団体でネパール農村部で孤児院の支援をお手伝いさせていただいていました。
【菅さん】その時に一度会ったね。
【井高】そうなんすよね。あれ何年前ですかね。3年前とか?
【菅さん】そうそう、ネパールこどもクラブさんのイベントに参加させていただいたことがあって。その時に挨拶したよね。
【井高】でもその時はほんと挨拶だけって感じで。で、この10月とかですかね。3年ぶりにお会いさせていただきました。
3年前、当時ネパールこどもクラブで活動していく中で僕は、「顔も知らない誰かのために寄付をするとか、募金をするみたいなことってほとんどの人が興味を持てない、自分ごとにならない難しいことなんだな」ということを感じていました。
その点、ネパールこどもクラブでは「チャリティーフットサルイベント」を行い、その参加費がネパールの子どもたちの生活を支える為の費用になったり、フィールドワークを行い、そこで学ぶための参加費の一部が孤児院建設の費用になるみたいな「自分たちが楽しむ・学ぶ=誰かが幸せになる」という構図にこだわっていたんですよね。「いかに社会貢献のハードルを下げるか」という点を強く意識していたというか。。そのおかげもあって、多くの人を巻き込んだ活動ができていたのではないかと思うんです。
ーーなるほど。BIKAS COFFEEさんと共通してる部分がありますね。
【井高】はい。BIKAS COFFEEさんに共感できたのもその点でした。BIKAS COFFEEさんの
「身近にある一つ一つの消費行動や想いが結果として社会に良いアクション
(GLOBALACTION)になる世界を創りたい」
つまり、「コーヒーを買うことが一番の応援であり、何よりの支援」という形を広げていきたい。という部分。
Chill The Weekendが組みたいのはココだ!となり、それをそのまま菅さんに伝えさせていただき、今回のコラボに至りました。
ーーなるほど、それでは菅さんにお伺いしたいのですが、なぜ今回Chill The Weekendとのコラボに踏み切ったのですか?
【菅さん】僕らのコーヒーの販売コンセプトで「週末BIKAS COFFEE」というのがありまして。
というのも、日本人って1週間に10杯コーヒーを飲むって言われているんですよね。朝眠気覚ましに〜とか、ランチ後に飲んだり〜とか、色んなシーンで飲まれていると思うんですけど、これらのコーヒーって機能としてしか消費されていないんですよね
【井高】エナジードリンク的なね(笑)
【菅さん】そうそう(笑)すごい消費的だなぁって思ったんですね。僕らのコーヒーってそういったシーンで飲んで欲しいわけではなくて、意味を持って飲んで欲しいんですよね。ってなると、週末にゆっくりキャンプ場で飲むとか、ゆっくり会話をしながら飲むお供でありたいなぁっていう考え方が前提としてあって。
そこにChill The Weekendさんの「週末こそChill」「ゆっくりしたらいいんじゃないか」みたいな考え方がシンプルに好きだなって思ったんです。そこが僕らが届けたいコーヒーの価値と、Chill The Weekendさんのブランドの価値とがふわっとマージして、自分達が楽しいことやってたら良い事なってるやんみたいなのが創れるんちゃうかなって可能性を感じたっていうのが大きいですね。
【井高】確かにふわっとマージしてっていう感覚わかります(笑)バイブスみたいなのが合った感はありましたね。
【菅さん】あとはシンプルにBIKAS COFFEEの価値を理解し、共感してくれて「BIKAS COFFEEと組みたい」と言ってくれたというところ。組まない理由はないって感じでしたね。
【井高】いやー嬉しすぎますねほんと(笑)にやけちゃいます(笑)
ーーでは、次に両ブランドに共通するキーワード「コミュニティ」についてお伺いさせていただきたい思います。
【井高】それ僕もめっちゃ聞きたかったんですよ!(笑)
【菅さん】Chill The WeekendさんはPOP UPしたらめっちゃお客さん集まるんですよね??(笑)
【井高】悪い顔してる!(笑)関西ではありがたいことに毎回本当に沢山の方にご来場いただいてます。けど、東京は本当に未知数ですから!!(笑)
ーーでは、BIKAS COFFEEさんが「コミュニティ」を大切にしている理由はなんでしょうか
【菅さん】いまブランドを立ち上げてちょうど2年なんですけど、正直立ち上げ当時はコミュニティというものをめっちゃ履き違えてて。僕らのコーヒーって当時"community based coffee"って謳ってたんですよ。けど、これってちょっと間違えていて。要はコミュニティを創るということが目的にしてしまっていたというか。
けど、ブランドを進めていくうちに、「これって人を集めてコミュニティを創っていってるのではなくて、人が集まっている状態だな」ってなったんですよね。そして、その人達は何に集まっているのかというと、最初に言った通り、「ネパール好き」でもなければ「コーヒー好き」でもない。やっぱり僕らの「理念や価値観・ビジョン」に共感する人が集まっている。もっと言うと、僕たちがビジョンに向けて旗を掲げて進んでいるから関わってくれているんですよね。だから、僕たちはファンのことはもちろん大切にしているんですけど、一番大切にしないといけないのはビジョンであって、それを語ることがファンが集まってくる要因になると思うんですよね。
なので、厳密に言うと、もちろん応援してくださっている方でできたコミュニティは大切だけど、それよりもビジョンを大切にしているって感じです。
【井高】なるほどーーーーー。めっっっっちゃ勉強になります、、、。いやーすごい。The・ビジョンドリブンだ(笑)
ーーChill The Weekendさんはいかがですか?
【井高】そうですね。Chill The Weekendがコミュニティを大切にしている理由としては、このChill The Weekendを育ててくれて、「ブランド」にしてくれたのは、応援してくれている人たちだと思っているからです。
正直、僕自身今まで何度も「ブランドってなんなん?」とか「どうあるべきなの?」みたいな葛藤にぶつかってきたんです。けど、POPUPや朝活をする中で、沢山の応援してくださる方と触れる機会があったんですね。その度にリアルなフィードバックをいただける。そしてブランドとして譲りたくないコアの部分は大切にしながらも、そのフィードバックを基にChill The Weekendは変化してきました。
なのでChill The Weekendは応援してくださる方との距離はなるべく近くありたいし、そこに集まる人を大切にしていきたいって感じですかね。
あと、Chill The Weekendを応援してくれている人たちはおもろい人が多いって胸を張って言えます。なので、その人達が繋がって新しい何かが生まれたらいいなぁって思うし、シンプルにその人達が出会ってほしいなって思いますね。そうやってコミュニティになっていったら最高!というか。
【菅さん】すごいね。自然発生的にコミュニティができていってる。
【井高】確かに自然発生かもです(笑)けど、僕たちもメッセージがある以上、BIKAS COFFEEさんのように、これを伝えていきたいし、これをコアにしていかないと、と思ってます。ただ、このメッセージはアパレルだけでは伝わりづらいんですよね。3年間やってChill The Weekendはやっと基盤ができてきたと感じています。これからは更に加速して事業展開をしていく中で "Chill The Weekend"というメッセージを発信していけたらなと思っています。
【菅さん】お互い本当にこれからやね。
【井高】気合入れてやっていきます!
ーーそれでは、最後に一言お願いします!
【井高】1月22日・23日Chill The Weekend初となる東京でのPOP UP STOREをBIKAS COFFEEさんで開催させていただきます!たくさんの方にChill The Weekendのことを知っていただきたいし、たくさんの方にBIKAS COFFEEさんの魅力を知っていただきたいと思っています。
是非!会場でお会いしましょう!!
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