C2C(CtoC)アプリの勉強:リーンキャンバスってなに?
私はC2Cアプリ診断師なので、毎日C2Cアプリ開発の相談が来ますが、その際にまず最初にお伺いする事は、ビジネスモデルが明確になっているか?です。
ビジネスモデルが明確がどうかは、具体的にはリーンキャンバスというものを描いてもらって整理・理解します。リーンキャンバスとは、リーンスタートアップがビジネスモデルを検討、整理するために使うフォーマットです。フォーマットには、アプリのターゲットとその課題、解決策(ファンクションとコンテンツ)、KPI、マネタイズ、サービスの優位性(差別化)などの項目があり、それらを簡潔明瞭に埋めていきます。リーンキャンバスが描ける人は、サービスをエレベータピッチ(30秒以内に事業の優位性を伝える事)する事ができます。つまりジビネスモデルが明確になっているという事です。
リーンキャンバスとは、リーンスタートアップがビジネスモデルを検討、整理するために使うフォーマットです。
但し、上記のビジネスモデルがあっっても、多くの人が見落としてしまう点があります。
それは、ビジネスやサービスの成長過程によって、リーンキャンバスは変化していくという事です。C2Cアプリ開発には、1人(サービス供給者とサービス需要者)の課題を解決する「プロダクトフィット」という、最初の段階があります。「プロダクトフィット」段階では、通常ペーパープロトタイプやモックアップと言われる、本番のビルドを行う前のアウトプットを使い、サービスロジックやインターフェイス、コンテンツの検証(ユーザーインタビュー)を行います。
「プロダクトフィット」が終わると、次は「マーケットフィット」と言われる段階に入ります。マーケットフィットは、一人の課題がマーケット(複数人)からも必要とされるかを検証する段階です。通常はコンテンツのKPIを計測しながら進めます、登録から予約などのコンバージョンが自然発生するのか?リピートは発生するか?アプリのアクティブ率は?などの計測ポイントを設定して、コンバージョンに寄与する変数や、ファンクションを探ります。そして「マーケットフィット」で順調に成長するためにはコンテンツがとても重要な役割を果たします。このあたりからC2Cアプリは総合戦になっていきます。開発はもちろんのこと、マーケティング、コンテンツ、プロモーションの全ての要素で高速PDCAを回すバランス感覚が要求されます。
そして、最後に「スケールフィット」がやって来ます。「スケールフィット」段階では、エリアやサービス時間の拡充、コンテンツカテゴリーの追加など、急激な成長段階に入ります。今のC2Cアプリ業界では、特定ジャンルでスケールフィットまで持っていけば、かなりの先行メリットを享受できます。
C2Cアプリ開発においては、今すでにサービスを展開されている事業者やコンテンツホルダーの方が優位に展開する事ができます。全く新規(今世の中にないビジネスモデル)のスタートアップの場合は、ビジネスモデルと開発とコンテンツを同時に立ち上げなければならないので、かなりのマーケティング力と投資体力が必要となります。
サービス提供者(もしくはコンテンツ)
サービス消費者(もしくは顧客リスト)
サービス提供場所
上記3つが揃っている場合は、C2Cアプリの成功確率は上がります。ご興味のある方はC2Cアプリに特化した開発、アプリ診断を行なっていますので、お気軽にお問い合わせください。
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