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本当に欲しいものを飛び込んで手に入れるストーリー

知識ではない「何か」を得たいとどこか思っていたという仁昌寺華奈さん。興味が湧いたものに飛び込んでみると予想しなかった気づきや学びがあって、本当に欲しいものが何かを知る。思い切って飛び込んでみることの価値が伝わってくるストーリーです。

Co-Activeストーリー vol.9 仁昌寺華奈さん
プロフィール:コンピューターを学ぶ大学を卒業後、IT会社に勤める。 ワーキングホリデーでカナダに1年間滞在。カフェで働き、カフェ文化に惹かれる。 日本に帰国後、タリーズコーヒーに就職して18年目(2021年1月現在)。店舗でのMG業務を経験し、出産を機に、店舗の管理業務、改善業務を経て、トレーニンググループに在籍。 現在は、社員研修チームとして研修をチームで企画し実施している。 おいしいコーヒーと仲間、接客、学ぶことが大好きです。 数年前、コーチングをしている人との出会いをきっかけに、2020年からコーチングを学びスタート 2020年7月 基礎コース受講 2020年8月~11月 応用コース受講(185期♪) 2021年2月から上級コース予定


―今日はよろしくお願いします。まずは、学んでみようと思ったきっかけから教えてください。

きっかけは、社外のセミナーで出会った皆さんとの集いみたいなものがあって、たまたま数回それが続いていました。そこがすごく安心する場所で「楽しいな」とか「心地いいな」と感じていて「何でだろう?」と思ったら、その人たちが皆さんコーチングを知っているメンバーだったんです。「すごい。コーチングって何なんだろう?」って思ったのがきっかけです。


―普段の会話や雰囲気とはちょっと違うなと?

「話を聞くのも上手だな」とは思っていたんですけど、気持ちよく話を聞いてくださったりとか、質問してもしっかり答えてくださっているその姿とかで場が和やかになるし、話が止まらない感じがずっとあって、「また来たい!」というような場でした。


―「また来たいな」と思ったところから「自分も学びたいな」と思うようになったのは、さらなる興味が湧いたんですか?

その中のおひとりに「1回セッションしてもらえないか」ということをお願いして簡単なレクチャーをやってもらったんです。その時に「やりたくてもやれないことを10個あげてみて」と言われて、大したことない「iPhoneの充電パック替えたいけど替えられていない」とか「必要なあれを買いたいのになかなか行けていない」とかいうことを10個並べて。「じゃあ、それをいつまでにやります」と決めて、じゃあいつ頃やろうかなと思ったら1ヶ月後にそれが全部できていたんです。「あんなにやれないと思った10個をあげたのに、そこを意識したら1ヶ月後できてるじゃん!」みたいな。そんなきっかけがあって「なんじゃこりゃ!」と。気持ちもスッキリしたんです。


―それで自分でももっと知りたいな、学んでみたいなと。

はい、そっち側へ行ってみたいと思いました。問いかける人とか、相手にそういうのを投げかける人はどんな視点で見ているのかな、考えるのかなとか、どうして私からそれを引き出してくれているんだろうって思いました。


―興味が湧いたところで、コーチングのスクールもいくつもある中からどうやってCTIを選んだんですか?

「コーチングを学びたいけどおすすめありますか?」と聞いた時に、5つくらいリストアップしてそれぞれがこういう感じと特徴を書いてくださったんです。その中でもビジネス寄りでしっかりセオリーがあるようなスクールと、Being-Doing(在り方とスキル)みたいなことを学べるスクールだから、両方見に行ってみるといいよと言われたんです。それで、両方説明を聞きに行きました。どちらも面白かったんです。1つめはビジネススーツ着てピシっとして皆さんしっかりしているところと、その2週間後にCTIの説明会に参加したんですけど、スーツではなくカジュアルな感じでそこにいてくださって、オンラインでのバックが家の気がすると思って、その二社のギャップがおもしろいなと笑。それでCTIで説明してくれていた方がパワフルで、元気があってコーチング好きそうで、楽しそうだったんですね。淡々と物事が進むよりも楽しく学べたらいいなと思っていたので、私はこっちだな、楽しそうだなということでCTIに決めました。


―なるほど。元々セミナーにも参加していたということですが、学びたいという欲求への行動は前から持っている方だったんですか?

多分持っていたとは思うんですけど、こんなに行動しようとか動こうというのは本当になかったです。ちょこちょこセミナーに参加したりはしていたんですけど、本当に自分が何やりたいかとかっていうのは…。自分の欲求からではなく、会社のためになるかなとか、研修のためになるかなとか思って参加するようなセミナーはあったかなと思うけど、ここまで私自身が「学びたいな」と思っていったのは初めてです。


―説明会に参加してCTIがいいかなと思って、最初は基礎コースだけ申し込んだんですか?

初めから応用コースまでは行こうと思って、基礎と応用を申し込みました。申し込みましたが、コロナの影響でちょうどオンラインか対面かの瀬戸際、でももう大体オンラインみたいなタイミングでした。


―オンラインでやることについてはどう思っていたんですか?

その当時の私を思えばそもそもオンラインに慣れていませんでした。今ほどリモートワークしていなかったし、Zoomも使ったことなかったし。もしかしたらCTIの説明会が初めてくらいで「こんな感じなんだ」とドキドキして入ったのを覚えています。でも、コロナもあったので、オンラインでいろんなセミナーに参加したいなと思うようになって参加したり、上司が参加するものに一緒に参加したりしていたら、オンラインで研修するのも参加するのもありだなと思えるようになってきて。そこにCTIの基礎コースとか応用コースも入ってきて。全然ありという感じに徐々になっていったという感じです。でも、最初の最初は対面が良かったですけど。対面だから学べることがあるんだろうなとも思っていたので。


―そうですよね。

でも、「対面なくなりました」って書かれた時に、じゃあ、もういっかみたいな。オンラインの方が実は都合がつきやすいかなって。


―働いているし、家庭もあるし。

はい、金土日とか研修受けるにも実はそこの場所に行くよりは、家でやる方が都合がいいこともあるのかなとだんだんと思えてきた、というのはありました。


―実際、オンラインで学び始めたわけですけど、基礎コースで学びたかったコーチングを学んでみての最初の感想はいかがでしたか?

基礎コースは自分の価値観を言えて「そういうのってあるよな」って感覚だったんですけど、今思えばなんかこう、自分の本当の本当だったのかな、と。あの時は本当だったと思うんですけど、受講を進めていって深く自分を知ってみると今は違う感覚になってもいるからそう思います。


―ちなみに、基礎コースからシナジーコースまでの経験の中で印象に残っていることは何かありますか?

大きくは二つあって、一つはプロセスコースです。フルフィルメントコース、バランスコースと結構自分の中のキラキラしたものに触れてきたんですけど、プロセスコースでセッションをしたら、相手の方がものすごい泣かれたんです。本当に大事なものに触れているし、本当にこの時を共有しているっていう感覚になって。ともにいるっていうのをひたすらやろうと感じた瞬間でした。そして、泣いた後のクライアントさんの立ち上がり方もものすごくて、ひたすらクライアントさんに励まされたなっていうのがあったのがひとつ大きな出会いとプロセスコーチングすごいなと思った経験です。
二つ目は、シナジーコースですね。シナジってたってところなんですけど笑 「そうかこういう風につながっていくんだな」っていういくつもの相乗効果を経験できたことです。


―そうですか。たくさんチャレンジしたからこそですね。

そうですね。こことこことこことこことが相乗効果でこうなったんだって気づいた時に、「シナジってるよなぁ」みたいなのを感じたんです。周りから「ナイストライ!」って言われたのも嬉しかったですね。


―それまで学んだこととか、セッションの中で起こることとか、そういうところにシナジーが見えた感じなんですか?

そうですね。確かに今まで学んできたことをみんながそれぞれ使ったり、試したり、そういうシナジーもあったと思うし、人と人がつながっているのをすごい感じていたので、セッションをやっていても外から見ていても「そういうこと⁈」みたいな。「私のコーチのその言葉がここにつながるのね」みたいなのがあって「へぇぇえええ。なんてセミナーなんだろう」と思いました。

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(↑↑シナジーコース修了時の一枚)

―なるほど。確かにプログラムはユニークですよね。

他では味わえないな、と。これはコース全部を通してですけど。
あと、もう一つは自分自身に対しても感じる、基礎コースからここまでと、この先の繋がりを感じられたっていうのもあるかもしれません。


―へぇ。どんなつながりですか?

なんだろう。私は結構楽しいことは楽しいと表現できる方だと思っているんですけど、自分を押し殺すところも結構あることを応用コースを受けながら感じるようになっていました。でも、それを受け入れてくれるみんながいるから、「自分自身ありのままさらけだしていい」っていうことを応用コースの中でずっとずっと感じていたし、だからこそ自分が人生の目的とかこれからやりたいことにつながっているような気がしていて。ファカルティの皆さんもそうですけど、そこにいてくれる皆さんがそこにいてくれるから、自分がまた学べる場があるなっていうのを感じていました。


―参加者同士で学ぶことも多いですよね。

いやぁ、すごい多いですよね。すごくいろんな人がいて。年齢の幅も職種も様々で、それぞれに考えていることも違うんですけど。だけど、大事にしたいものとか、その人が大事にしているものとかそこを感じられると「あぁ、その人素敵!」ってなりますね。


―まさにダイバーシティの相乗効果ですよね。

普通に仕事をしているとあまり感じられない感覚だなと思っています。


―そうですね。職場ではなかなか感じられないかもしれないですね。

うん、これをやろうとかあれをやり切るとか、答えを出すこととかにどうしてもフォーカスしてしまうんですけど、それとは違う場だっていう自分でも気づいていなかったことに気づかせてくれました。私にとってはそれがめちゃくちゃ大きかったですね。


―自分にも許可を出したというか。許可を出していないつもりはなかったけど、言われてみれば制限かけていたというような?

そうですね。コーチングの勉強することすら、やりたいけどやっていいのかなって。


―「私がやっていいのかな」ってことですか?

そうですね。私がやっていいのかなとか、この時間とかお金とか、本当はもっと違うものに使った方がいいのかなとか、そういう気持ちが最初の頃はありました。


―そうなんですね。例えば、会社を休んでまでとか、母親としてとか、私のために自由にお金使っちゃっていいのかなとか。

そうですね、本当にその通りです。皆さんにいろいろ無理もさせているところもあると思うんですけど、でも飛び込んでみないとわかんないこともあるなっていうのは本当に感じていて。飛び込んで見えた自分とか、飛び込んだからこそ見える未来とか学びとかが、実はこれ欲していたんじゃないかなって、飛び込んだら思えたって感じです。


―よく飛び込みましたよね。

ははははは。はい。ありがとうございます、皆さんそうですけどね。


―何で飛び込めたんですか?

何で飛び込めたかなぁ。何でなんだろう…。自分自身に何かもっとプラスしたかったなって思います。それがスキルなのか何なのかわからなかったんですけど、自分自身に、自分の中に何か取り入れるものが欲しかった時に、そこにちょうどコーチングが現れたように思います。もし、これが現れたものがコーチングじゃなかったら、学ぶのはもう少し後だったかもしれないし、本当にいいタイミングでそう思ったなと思います。あと、他のセミナーとか行った時にも、今思えばですけど、すごく知識とかは増えていく感じはするけど、それが自分のものになっている感じがなかったのかもしれません。


―知識だけじゃない自分のものを求めていたんですね。

うん、何かもっとできるんじゃないか、自分にと。


―「何かもっとできるんじゃないか」という潜在的な声があったんですね。

そうですね。あと、人と話すことはすごい好きなんですけど、人の話を聴いていない自分がいたんです。でも、コーチングをする人たちはすごく聴けているので、それを手に入れたかったっていうのもあります。聴くスキルっていうんですかね。


―その聴くスキルや他にもたくさんの学びを得たことでどんな可能性を感じていますか?

感覚として、誰かのために何かしてあげたいとか、人のために何かできることがないかっていうのは思ってはいるんですけど。それが物をあげることや、その人と何かをすることではなく、そもそもその人との関わりの中でそれができる、その人が本当にどうしたいのかなっていうものとともにいられるように、少しなったかなというのがあって。でも、もっともっとなりたいっていうのもあるんですけど。物じゃなくても、ずっと一緒にいなくても、その人と一緒にいる時に、その人自身に気づきがあったり、その人自身にもっとこういう風な未来があるなって思ってもらえるようなものを渡していけたらなというのはありますね。


―物をあげたりとか答えをあげたりとかじゃなくて、一緒にいるその時間で気づいてもらったりとか、元気になったりとか。

そうですね。そうそう、そういう風になっていくのが自分にとっても大事っていう感じです。


―自分にとってどう大事なんですか?

私だけが元気ってあんまり意味がないかなって思っていて。周りの人も元気でいてほしいし、自分が送りたい人生を送っていてほしいし。どんなに辛いことがあったとしても乗り越えていけるようなそんな関わりができたらいいなって思っています。


―まさにそれはシナジーですね。自分が人と関わったことで、その人が元気になったり、何かを知ったり。

そうですね。それはなんか応用コースを通して、自分もそれをしてもらっているっていうのがあって。皆さんからもらうからこそ、思うことだったりするのかもしれません。


―自分で実際に経験したっていうのが大きいんですね。
学んだことをどんなところで使っているんですか?使ったことで起こっていることがあれば、聞かせてください。

そうですね。一つは子どもとの関わり方です。以前子どもに「私を信頼してないの?」と言われたことがあって。「ハンカチとティッシュ持ったの?」って毎回聞いていたんで笑 「うわぁ。そんな聞き方ダメなんだな」って過去に思った自分がいたんです。でも、今はそれを聞かなくなりました。聞かなくなるだけじゃなくて、子どもたちが何をしたいのかなとか、何を大事にしているのかなとか、そもそも今私との関わりをどう思っているのかなとか、そういうことも臆せずに話ができるようになってきているかなとは思います。恥ずかしくない感じです。

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(↑↑「ママ」:仁昌寺真己(マミ)さん作)

―そんな会話ができる関係に変わったのですね。本質的な変化ですね。

そうですね。そういう関係になってきているかなって思います。自宅で学んでいることで学ぶ姿勢や想いも主人に伝わっているんだろうなと思うんですけど、実はそれも安心感にもつながったりしています。

職場では、これまで話かけられた時に「こうした方がいいよ」「あぁした方がいいよ」って結構言っていたと思うんですけど、別の関わりもできるようになりました。「どうしてそう思うのかな?」と聞いたり、「どうしてそれを大事に思っているんだろう?」っていうところに興味が湧くようになっています。すべてそうではないですけど笑。


―そうなんですね。そこに一つ選択肢が増えていると言うんでしょうか。それまでは「こうした方がいいよ」と返していたところに「どうしてそう思うんだろう」とか「何を大事にしているのかな」っていうことが出てくる時があるんですね。

はい。その関わりが次のステップを生み出す時があるなというのも結構感じています。


―新しいアイディアが出たり、その人が自分で考えて行動したりとか。そういうのは嬉しいですね。

はい、嬉しいですし、楽しいですね、やっぱり。みんなで創っていく感じが。


―そうですよね。みんなで創っていく感じになりますよね。

なります、なります。あと、接客業って自分を横に置きがちな職業だなって最近すごくすごく思うんです。なので、相手のことを想うし、同時に自分のことも大切にするようになるとか、自分の言葉で自分の想いを伝える場とかがもっともっと会社にあるといいなというのは、最近より思うようになりました。上司ともそういう話をしたりしました。「自分を犠牲にしがち」って言うと、社内のみんなはものすごくうなずきますね。


―自分を脇に置いているっていうことさえも脇に置きますからね。わかっているけど、お客様を目の前にしてそんなことを言っていられない、と。なかなか表面化しにくい課題ですよね。

そうなんです。お客様や社員、アルバイトの前に立つとそうなってしまうんです。なので、ここは何かもっともっとやれることがあるって思います。接客業はすごく楽しいんです、楽しいんですけどね。接客業で自分を削り過ぎないような職場だったら、そういう働き方がもっともっとできたらいいんだろうなって思っています。


―そうなったらきっと楽しく明るく働ける人が増えるでしょうし、お客さんもそんな雰囲気に引き込まれていきますよね。


お客様は喜びますよね。そんなシナジーを起こすことは、探求しがいがあるなって思います。


―今日はありがとうございました。
2021/02/03

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