見出し画像

「未来でつながる」人脈の作り方。

「転職、起業が当たり前の時代には人脈が大事だ!」

なんとも怪しい響きです。人との縁を自身の目的達成の手段として捉えちゃう感じ。なんとなーく嫌なんですよね。

しかし一方で人脈が大事なことは事実です。1人で出来ることなどありませんし、私自身も多くの人に支えられてここまで来て、これから先も進めます。

この事実と印象のズレをクリアにしたいなと考え、1つの仮説を考えました。それは「人脈には3種類ある」というものです。

3つの人脈の種類

人脈には大きく3種類があります。

①過去でつながる人脈。

学生時代の仲間、以前勤めていた会社の同僚、取引先などもこれにあたります。正月に地元に帰っていつもの仲間と語らう。そんな青春のつながりは後からは作れませんので、とても大切ですね。あの有名な●●と仕事したことがあるんだぜ?とか。同じ大学、なんてのもあるでしょう。

②今でつながる人脈。

今、なんらかの利害関係を持つ先輩後輩同僚、取引先などがこれにあたるでしょう。自分が何を提供できるか?相手からは何を期待するのか?という利害をクリアにして信頼関係を築き、Win-Winになれるよう努力することが大切ですね。

③未来でつながる人脈。

自分が、そして相手が「あいつは将来こんな事をしたいらしい」という夢の断片を共有している関係がこれにあたります。カフェやりたい、でもなんでもいいです。

結論から言うと、③未来でつながる人脈が結構大事だなと思います。

未来でつながる人脈とは。

例えば初対面の方へ自己紹介するときを考えてみましょう。以下は私の自己紹介です。

例)

こんにちは。私は山梨県出身です。ウェブのコンサルから東証一部上場ネット企業にて自社サービスのマーケティングや開発ディレクションを行っておりました。今は地元山梨県にUターンして起業し、デジタルマーケティングやアプリ開発、まちづくり事業などを行っています。子どもが2人います。好きな食べ物はウニです。

この自己紹介で言及されているのは①過去②今です。故に、過去か今について引っかかりがあればつながるキッカケになるでしょう。山梨でアプリ作るときは相談してみるかな、そんな程度でしょう。

それでは次に、下記だとどうでしょうか?

例)

私は山梨県出身です。ウェブのコンサルから東証一部上場ネット企業にて自社サービスのマーケティングや開発ディレクションを行っておりました。今は地元で起業し、デジタルマーケティングやアプリ開発、まちづくり事業などを行っています。子どもが2人いて、20年先も地方でも自分らしく生きられる社会をつくりたいと考えています。将来は地方の良さとデジタルを活かして、自然の中で仕事もできる素敵なデジタルキャンプ場をつくり、地方から、暮らし方や働き方を変える仕事をしたいと思っています。

どうでしょうか?

自己紹介に「③未来」が入りました。するとこの未来に引っかかりを覚えてくれた人がつながるキッカケになります。そしてまた別の場所で近い話があった際に思い出してくれる可能性があります。そして人を紹介してもらえたり、という新しいつながりが発生します。

ここで産まれるのが「未来でつながる人脈」です。

事実、私が今力を貸して頂いているのは、私の「過去や今」ではなく「未来」でつながった方であり、その方達に紹介して頂いた方達です。

「過去」「今」から、「未来」でつながりなおす。

しかし、私が実際に今一緒に仕事をしているエンジニアの矢野さんは高校の同級生。アートディレクターの高井さんは元同僚です。起業だって、お笑いコンビだって、そういうケースが多いですよね。「結局過去の人脈じゃん!」と思いますよね。半分は正しいのですが、半分違うのかなと思います。

「過去」のつながりから「未来」でつながりなおしているのだと思うのです。

エンジニアの矢野さんはめちゃくちゃ仲良しだった訳ではありません。それぞれが地元にUターンして別々の活動をしている中で再開し、「過去のつながり」から未来でつながりなおしています。

アートディレクターの高井さんは、退職するときに「将来、地方を元気にする仕事を一緒にしよう」と話して、「今の繋がり」から未来でつながりなおしています。

Talking about the future . 未来を語ろう。

過去の実績や今のスキルでつながる人脈にはもちろん価値があります。困った時に相談できる人がいる事は大切ですし、自分自身が周りの人をサポートできるスキル、価値を持つことも大事なことです。

一方で未来を創るのは「未来でつながる人脈」なのかなと思います。そして未来でつながる人脈を創るのは「自分が語る未来」。

変化の激しい世の中なので、描いた未来が変わる事もあるでしょうし、それで全然オッケーなんじゃないかなと。イメージの解像度が低くても全然オッケーで。自分もそんなもんですし。人に伝えていく中でだんだん解像度が上がっていったりしますよね。

ということで、未来でつながる人脈をつくるには、まずは自分が語れる未来をイメージして他者に伝えるところからはじめるのが良いかなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?