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一隅を照らす 比叡山延暦寺宿坊体験

仕事が忙しくなると、隙をみて宿坊に行きたい。
宿坊には、清潔な布団と美味しい精進料理と、温かい風呂がある。
その上、叡慮ある導師の法話が聞ける。禅を組むこともできる。
昨日朝東京を出て、比叡山に来た。
一般人が入ることができる道場は、前の風水害で現在も閉鎖中。一見観光旅館風、しかし坐禅もしっかりしている延暦寺会館に一泊の縁をいただいた。
大浴場や部屋からも琵琶湖が望観できる素敵な宿坊。
精進料理も優れて美味。
今朝6時半から根本中堂での朝のお勤めに加えてもらい、昼前に参禅も指導を受けてやってみた。

今回ようやく呼吸法ができるようになった。
身息心を整えるのが参禅の大事らしいが、ようやく二つ目もできるようになった。
普通の人には、そんな難しいことではなかろうが。

ほんの僅かな時の短い座禅だが、
息が整うようになると、
心持ちが全く変わりようになった。
半眼でいるといつのまにか、雑念が薄れていく。
とても清々しい時が流れる。

これは、宿坊に限らず、時々やった方がいいなぁ。

一隅を照らすとは、日本の天台宗の祖師で、延暦寺を開いた伝教大師最澄の言葉で、
それぞれの人のこころのうちに仏性があり、
それぞれがおのれの仏性で世の中をそれぞれの位置で照らすことが大事という教えらしい。
根本中堂では本陣にはいらっしゃるご本尊と私たちが同じ高さで座し、目線の高さがご本尊とは同じになる。天台宗の教えである。

合掌


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