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アクション娯楽映画の真骨頂HELL DOGS

今週前半岡田准一・坂口健太郎出演のハードバイオレンス映画「HELL DOGS」を見た。
一言で言えば、邦画・洋画を問わず、本年ここまでで私的にはNO.1の映画だった。
監督は、「クライマーズ・ハイ」、「日本のいちばん長い日」の原田眞人。岡田准一のとコンビは、「関ケ原」「燃えよ剣」についで3作目だが、
前二作が原作者に対する気遣いか、妙に大作ぶった演出でやや期待外れな点もあったが、今作は、原田監督の真骨頂と岡田のリアルすぎる演技で、たぶんこれがこれからの二人の代表作といわれよう。
ストーリーは、岡田扮する潜入捜査官とやくざ組織の戦いである。
岡田の強靭的なアクションと演技が圧巻なのは涙モノだ。さらに、やくざのトップである組長(会長)MIYAVIや会長秘書吉原光夫の斬新なキャラクター造形。アリアを歌う、やくざの幹部は初めてみた。
また潜入捜査官という設定を活用した演出で全編緊張感が半端ない。

やくざ組織の解釈、描き方も一つ頭を抜いている。
麻薬や象牙取引でグローバルに活動するビジネスやくざの動きを描きつつ、一方でドライな企業社会の対比で幹部間の信頼、友愛を描く点も首肯する部分がある。
やくざのNO.2の北村一輝の演技にも感動する。

来年の日本アカデミーでの受賞が大変楽しみな映画である。
アクションモノ、バイオレンスものが苦手ではない方は、ぜひご覧いただきたい。
私はこの週末たぶん二度目を見に行く。

https://www.helldogs.jp/


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