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東アジアに友邦のクサビを打つ    李登輝元総統の死去に際して

香港情勢が緊迫している。台湾海峡もきな臭くなっている。
いずれも中国共産党政権の民主弾圧の動きが絡んでいる。
一方韓国の動きは極めて危険な兆候がある。
香港、台湾、韓国。いずれも日本と並ぶ東アジアの民主政体の国、地域である。連携して自由と民主主義の価値を守ることが肝要なのはいうまでもない。これらの国で共産党政権が覇を唱えるようになると、次は日本である。
ということもあるが、もう一つの側面からも見てみたい。
香港、台湾の市民が立ち向かっている中国共産党だが、前も述べたが、結党時の綱領に反日を主義として掲げた党だ。この党の反日主義は江沢民が政権維持策として進めたと思ってる向きもあるが、もっとルーツが深いのである。
一方、韓国が軍事的に対峙している国は北朝鮮である。この国の独裁リーダーだった金日成は抗日パルチザンで、朝鮮労働党は反日ゲリラ闘争から生まれてきた。
中国共産党も朝鮮労働党も反日は筋金入りである。
もちろん、戦後75年を迎え、過去だけですべてを考えるのは間違っている。
しかし、そういう出自を持った党が国を支配している現実は冷静に押さえておく必要があるだろう。
将来大陸中国と北朝鮮と融和を目指す時に、彼らの同胞に一定親日的な市民がいることは大きな意味がある。
彼らは日本人との架け橋に大いになってくれるからだ。
将来台湾と中国、韓国と北朝鮮が統一される可能性もないとはいえない。その際、反日教育を受けた彼らの同胞に一定親日市民がいることの意味は大きい。だから、何より今の香港と台湾からは目を離せない。また韓国についてもそろそろ方向性を見出すべきだ。
日本がサンフランシスコ体制下で独立を回復した時、アメリカは日本が再びアジアから立ち向かってくることを恐れ、近隣国と簡単に同盟できないように紛争のタネを仕込んだという見方がある。それが尖閣諸島であり、竹富島であり、北方領土らしい。
日本が反米にならないためのクサビというわけだ。
本当かどうかはわたしにはわからないが、
外交とはそういう長いレンジで考えるものだろう。
東アジアに日本を理解する友邦がいる意味を大切にしたい。
だからというか、中国とアメリカの対立に安易に追従する必要がないのは言うまでもない。
補足
李登輝氏の評価だが、シェアした記事にあるように、彼が権謀術数の魔人であるのは事実だと思うが、実際彼を引き立てた蒋経国が力を持つあいだ、彼は徹底したイエスマンだった、本人自身がそう言っている、しかし、彼が持つ日本文化への敬愛は本物だと思う。

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