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デザインのはなし〜母校でWSをやったの巻〜 前編

こんにちは!
\クリエイティブ すごいらしい!!/
CSのたなべです。
クリエイティブすごいらしいAdvent Calender2022もだんだん埋まってきましたね。
ブログを書くのにも慣れてきた自分がいます。

★アドベントカレンダー6日目

今日はまた別のテーマでデザイン関連の話をしようと思います。
真面目にデザインネタを色々語るのもいいのですが、せっかくなら先日あった母校でのWSでのことをアドベントカレンダーに綴ります。
PCでデータを作ることがデザインだけではない…WSの企画・実行もまたデザインの一部である!

★“みんなのイラストで作る!イラストポスターデザイン”

こんな感じのタイトルで10月末に母校の長岡造形大学というところで中学生向けのWSの講師をやらせてもらいました。

【デザイン講座2022】
https://www.nagaoka-id.ac.jp/design-lecture-shimin/

大学なだけあって、小学生・高校生・一般向け…とそれぞれのターゲットに向けて広報の一環として色々なイベントをよくやっているのですが、そのうちの中学生向け講座が初開催ということで、企画段階から色々ご提案させていただきました。
提案したものの中に「参加者にイラストを描いてもらい、それを講師の私がリアルタイムで1枚のポスターに仕上げる」という案がおもしろそうだと採用していただき、イベント開催へと相成りました。

なにより私がオタクデザイナーなのでイラストを使ったデザインが得意ということもあり、弊社おぐろがそれも汲んで色々アイデアを出してくれたうちの1つだったので無事採用されてよかったです!

★ためしに社内で作ってみた

よく漫画の雑誌の表紙なんかに、全作家さんのイラストが集合した回とかあるじゃないですか。何かの記念号だったり年末年始だったり。
または、同人誌だったら合同誌で違う作家さん同士のイラストが並ぶなんていうことは当たり前のようにあるので、イベントで想定している中学生の参加者(MAX10人)がそれぞれ1枚ずつイラストを描くのだとしても、理論上は1枚のポスターにデザインすることは可能なのです。

なにより私はイラストを使ったデザイン(しかも漫画表紙や広報物などの平面)が大好きで、それをしたくてデザインの大学に入ったくらいなので、理論上は可能なはずなのです(2回目)。

そう、イレギュラーさえなければ…!!!!!

社内の人間を集めて、A4用紙に好きにイラストを描いていいことを伝えて昼休みに描いてもらいました。
それがこちら。

社内の人間が描いたイラストたち

世界観 ン"ン"ン"!!!!!!

なんであえて裸のマッチョのじいさんを描いた??
そして突然のリス。
流行りの悪役令嬢もいるよ!!(私が用意したやつだけど)
約半分が正面顔でこっち向いてるね!!!

あとキャラクター集合デザインあるあるなのですが、こういうときにある程度腰くらいまで描かれていないとレイアウトの融通が効かなかったりするのです。
バストアップの人間は奥にも手前にも置きにくい。
腕とかが紙の端で欠けているとかも痛恨。
大半が同じポーズも痛恨。

デザイン指定がないと人はこんなにも自由に描いてしまうものなのか…と実感した私。
でもイベント当日こうなってしまう可能性もあったのでひとまずレイアウトしてみました。

一旦レイアウトしたもの

一生懸命、描かれていない下半身を隠すためにレイアウト調整しています。
こんな感じでなんとなくレイアウトすることは可能なのですが、いかに自然に見せるかが大事というか…
左側はセンターの令嬢2人が棒立ち&めっちゃこっち見てるのですごく違和感が。
右側はセンター3人がよくありそうな女子に囲まれるラノベ風主人公とヒロインみたいなポジションになってきたので、左側よりは関係性も含めてちょっとだけ自然に見えます。
だがしかし令嬢の足が描かれていないのがバレるためボツ…。

とりあえず完成!!

そんなこんなで苦労しながら、ちょっとNGなところはあるもののだいたい見本レイアウトが完成しました。

超基本の集合レイアウトとして、一番手前の人物が大きく、奥にいくにつれて小さくしていくと自然なレイアウトに見えます。
アクセントにちょっと大小イレギュラーなキャラクターを配置するとなお◎!(これでいうところの左下の全身の女の子と裸のじいさん)

裸のじいさんをこんなに違和感なくレイアウトできたのを褒めてほしい。
全然本番用のデザインでもないのに…!!!

キャラクター集合デザインは、イラストの個性を見極めつつ、キャラクターがどんなポジションなのかも想像して見極めながらレイアウトするのがとても重要です。

★見本を大学に提出する

WSまでそんなに時間がなかったので、ひとまずこのレイアウトを見本に提出しなければいけません。
背景も入れることで白黒のイラストでもこんなにポスターみたいになるよ!と証明するためにも背景を投入。
「どんなイラストにも万能に対応できる背景デザインってなんだよ!!」と頭を抱えながら、今回は若者ウケがよさそうなデザインにしてみました。

大学ロゴとイベントロゴなども配置してみた
イラストと背景を組み合わせてみた

なんとかなりそうじゃん!!!!!!(自画自賛)

  • キャラクターひとりひとりに黒い太めのフチを入れる

  • 白すぎたのでトーンを入れて全体の色味や雰囲気を統一

こんな感じのデザイン処理をすることでまとまることができました。
あんなに異世界転生ラノベと日常ラノベが入り混じったイラストをまとめたなんて本当に自分を褒めてやりたい。

担当さんにも見せたところ無事に褒めてもらえました。

「すごい!!がぜん本番が楽しみです!!僕当日は別のイベント担当なんですけど!!

え、私の担当さん、当日別のイベント担当してんの??????(初耳)

★アルバイト学生さんを交えてプレをやってみた

本番では私1人では手が回らないため、デザインアシスタントとしてアルバイトの学生さんをやとってもらえることになりました。

  • 絵が描けるタイプのオタク

  • 人に教えるのがうまい

  • フォトショが最低限使える

  • 絵を描くツールを入れたパソコンを持っている

上記の条件を提示したところ、集まった学生が3人。

担当さん:「この条件ではなかなか人が集まらなくて…!!」

私は無意識にハイレベルの学生を求めてしまったらしく、3人集まっただけでも奇跡みたいな状態でした。
集めてくれた事務局のみなさん、学生さん本当にありがとうございました…!!!

プレの様子

やってみてわかったことが3つ。

  • 中学生が絵を描ききる時間が案外ない

  • MAX10人の参加者の場合イラスト加工時間がバイト人数だけでは足りない

  • ポスターに加工するための時間(プリント/カット)が全然足りない

私「…わかった、講座説明とデザイン制作時間を削って捻出するね!!!」

予定していたただでさえカツカツなデザイン制作時間がさらに削られることが確定し、30分予定していた講座説明を10分に超短縮。
本番が俄然不安なプレになりました!!!!!
私、本当に限られた時間内にデザインできるの〜〜〜!!!??


長くなったので後編に続きます。
果たして無事にWSは開催できるのか。乞うご期待!

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