はるがきた

窓をあけて部屋の掃除をしていると

ふわりと風が入ってきた。

それは暖かく、まるで

「春がきたよ」と伝えてくれたような風だった。

毎年、春がくると「ついにまた一年がはじまるのか…」と憂鬱な気分になる。

でも今年はなんだか違う。

蕾が膨らんできたこと、ダウンジャケットを着なくても平気な気温になってきたこと、菜の花などの春の野菜が食卓に並ぶこと、、、

小さな春の兆しが心地よく感じる。

4月からも同じ学校で働き、生徒に泣かされたり、同じように教員採用試験があって、親と喧嘩したり、いろんなことがあって悩むだろう。

でも、大丈夫。

楽しいことを考えよう。

やろうと思えば、なんだってできる。

だから、大丈夫。

こんな気持ちがあふれている。

「面白きこともなき世を面白く すみなしものは心なりけり」

高杉晋作と野村望東尼が書いた句であり、私の師匠の生き方だそう。

この句を忘れたくない。

忘れずに日々を過ごそう。