スネ夫

むかし、おとうさんに

「お前はスネ夫や!強い者にこびへつらう卑怯なやつや。お前みたいなやつが俺は一番嫌いやねん」

と言われたことがある。この言葉はだいぶ昔のことなのに今になっても頭から離れない。

そして最近、師匠にも

「お前はスネ夫なんだよ。卑怯なんだよ」「俺は卑怯な奴がきらいだ」

と言われた。デジャヴ。

2人が言っていることに反抗心は生まれないし、むしろ納得する。
私は卑怯で、八方美人で、自分軸がない、しょうもない人間だ。

わかってて直すこともできず、成長することもなく、お父さんにスネ夫宣言された日から今まできたのだなと、改めて実感。

おもえばお父さんと師匠がいうことはよく似ている。

師匠はいつもsystem1とsystem2という言葉を使って論理的思考と直感をバランスよくつかって物事を考えることが必要で、そのためにも身体感覚の育成?が大事だという。
お父さんも「頭で理解しようとしてもあかん、身体・感覚から理解しないとあかん」みたいなことを言う。この部分だけを文字にしたらちょっとニュアンスが違うけれど、話の流れを聞いていると自分は2人が全く違うことを言っているとは思えない。(身体感覚を育成することに関してはお父さんは言ってないけど)ほかにも、師匠の話を聞いているとお父さんから聞いたような話を思い出すことが多い。

話がそれた。

とにかく私はスネ夫だ。もはやしずかちゃんにはなれない気がする。
だけど、”かっこいいスネ夫”にはなれるんじゃないか。と思う。
師匠は「スネ夫でも映画になるとちょっと成長していいやつになるんだよ」「お前にも成長してほしいんだよ」といってくれた。

まずは映画版スネ夫を目指す。映画版がどれぐらいいい奴なのかは知らないけれど。
人生の岐路にたって、いろいろ不安で仕方なくて、寝れない日が多いけれど自分のために、一歩踏み出さないと。どんな踏み出し方をするかは、自分で考えよう。