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CSUNカンファレンス2022レポート(3月13日 成田出発)

ついに出発の日だ。3年ぶりの海外、そしてCSUNカンファレンスだ。一昨年は3日前に涙をのんでの直前キャンセルだった。昨年は、全面オンライン会議だったので行くことはありえなかった。だが、今年、CSUNは大きな決断をする。「この会議は、in Personであることに、大きな意義があるのです。ですから対面で開催します!」この発表があったときは正直驚いた。まだカリフォルニアでは陽性者もたくさん出ていた時期だったからだ。
しかし私も、この会議は対面で行うことが重要だと思っている。世界中の、障害のあるエンジニア、研究者、デザイナー、法律家やその周囲の人々が一堂に会し、世界をどうすればもっとアクセシブルに、ユニバーサルに、インクルーシブに変えていけるか、どんな努力をしているかを、共有するための場なのだ。いわば、ソーシャルイノベーターの巨大なかたまりなのである。この人々の熱意を感じ、さまざまな新しい技術を体感するのは、やはりリアルでないとわからない。
ただ、出かけるまでにはかなり大変だった。これまで何も問題なかったのに、なんと米国出張に際し、学部だけでなく、初めて、学長決裁まで必要だったのだ!許可が出るまで時間がかかり、不安だった。また、日本を出国するにあたり、3回目のワクチン接種が必要だった。横浜は接種の遅れで悪名が高く、正式な3回目接種は渡航当日に届いたくらいだ。私は券なし接種の案内が来た日にネットで申し込んで接種したが、これも難しいところだった。また、出発1日前のPCR検査というのもネックだった。出発前日は、土曜日で検査機関が限られていたうえ、ある学会の研究会で講演を予定していたため時間が足りなかったのだ。綱渡りの準備のうえで、やっと出発にこぎつけた。ま、おかげで?出発の際はPCR検査済みという画面をJALのカウンターで見せるだけであっさり進めたのだが。
成田空港は閑散としていた。お店がほとんど開いてない!飲食店はほとんど閉まっている。免税品店は一部だけ開いていたが、お客は少なかった。私はあまり行きがけには買わない方なのだが、店員さんが熱心で、半額です!というので、つい、高い化粧品を買う。成田空港に少し貢献しないと。UDにもがんばっている空港なのだから。で、思わず、トイレの写真を撮ってしまう。日本のトイレは、TOTOやINAXががんばって、ものすごくUDである。アクセシブルなトイレに鍵をかけていた時代、なんとか利用度を増やそうと子ども連れも使えるようにしていった。誰でも使えるというコンセプトや、その清潔さにおいて、世界に誇れるものだ。だが、今は障害者団体から、使えないことがあるので障害者以外に使わせないようにという申し入れもあるという。オストメイトユーザーやLGBTQなど、見た目にはわからないニーズも大きいのだから、車いすユーザー以外は使うなというのは、ちょっと残念な気もする。とはいえ、まだ成田のUDトイレも気になる点はある。この誰でもトイレ、私には、鍵の場所が車いすユーザーには高すぎる気がするのだ。子どもの椅子から触れないような位置にしたのかなあ。ちょっと気になる。。。

成田空港のUDトイレ ピクトの矢印が少し謎
成田空港のトイレ 位置の指定で迷う
鍵の位置がちょっと高いかも
この鍵の位置、少し高くない??


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