見出し画像

インバウンド激減から、オンライン宿泊へ


先日インバウンドビジネス
プラットフォームのやまとごころさんが
主催するセミナーで

あるゲストハウスさんの
希望の湧くお話を伺ったので
主催者の方に許可を頂いて
内容をシェアさせていただきます。

オープン9ヶ月でコロナに見舞われる

2019年5月に和歌山県、熊野でオープンした
ゲストハウスWhy Kumanoさん。

オープンからたった9ヶ月で
コロナの直撃を受けてしまいました。

そんなWhy Kumanoさんは
なんと4月6日から、オンライン宿泊
プランを提供しています。

すでに60回以上開催し
毎回満席御礼。

計400名以上が参加されている
そうです。

その結果、

・「アッコにおまかせ!」や「news zero」など
 TVや新聞に多数取り上げられた

・既存サービスの付加価値を高める
 キッカケが生まれた

・新たな顧客層の開拓につながった

という成果が生まれています。

ピンチをチャンスに変える力が
すごいなーと思いました!

オンライン宿泊とは?


ことの始めは3月下旬コロナで
客足が遠のきどうしよう・・というときに

ふと、オンライン銭湯の
動画をYouTubeにアップした
そうです。

ただ、お風呂を動画に
撮っただけだったようですが
たった数日で、2万件のアクセス。

それをきっかけに、
オンラインで何か新しいことを
しようと動き出しました。

1回6~7名の参加者さんを
夜20時からズームでつないで
チェックイン。

動画で館内を案内してくれます。
その後、皆で乾杯をして

自己紹介をしあったり
Google mapのストリートビューを
使って熊野を案内してもらったり

参加者同士で写真を共有して
それぞれの旅の思い出を
語ったりするそうです。

2時間程度で消灯となり
翌朝はチェックアウトの動画が
届きます。

もともとゲストハウスは
他の宿泊者との交流を
楽しみに泊まりに来る人が
多い場所。

その価値は、オンラインでも
別の形で届けることが
できるんですね。

このオンライン宿泊の参加費は
1人1000円なので、
今すぐまとまったキャッシュを
生むものではないかも
しれませんが

それでも、コロナ収束後に向けて
多くの可能性を生み出しています。

私なりにまとめてみると
少なくとも次の3つが
挙げられると思います。

① 多数メディアへの露出

「オンライン宿泊」というキャッチーな
取り組みは、NHK、日テレ、テレビ朝日、
朝日新聞などなど多数のメディアに
取り上げれました。

さらには、海を超えて韓国の新聞にも掲載!

② 本業の付加価値が高まる

Why Kumanoさんは、コロナ後もリアル宿泊と
オンライン宿泊を併存させる予定だそうです。

オンライン宿泊をリアル宿泊の
1週間前に開催して、1週間後に
現地で会う・・という流れを想定。

これは、めちゃめちゃ仲良くなり
忘れられない旅の思い出が
生まれそうです。

旅先での出会いを楽しみたいという
ゲストハウスのお客さんたちの
ニーズを更に高いレベルで
満たすことができますね。

③ 新たな顧客層を開拓

参加者の方は、もともと熊野に
興味があったわけではなく、
オンライン宿泊という名前に惹かれて
参加する人が多いそうです。

でも、オンライン宿泊を体験すると

「コロナが終わったら、
ぜひ熊野に行ってみたい!」と
おっしゃります。

また、ペットがいる、足が悪い、
小さな子どもがいる・・など
旅行をしたくてもできないという
方々の参加も目立つとのことで

リアル宿泊だけでは出会えなかった
お客様を開拓されていることが
分かります。

こうしてオンラインで
集客することができれば
宿泊以外の別のサービスや
商品を売ることもできそうですね。

ピンチをチャンスに変えて
新たな布石を打っているのが
本当にすごいと思いました。

特に、1週間前にオンライン宿泊をして
リアルで会う・・という宿泊の形は
新しいですね!!

どんどん口コミが生まれそうな
感じがします。

こうしたオンラインと
オフラインの融合は、
観光業に限らず様々な業種で
進んでいくのだと思います。

アイディア無限大!!!



参考:
アフターコロナの観光・インバウンドを
考えるVol.10「オンラインツアー・体験の最前線 
~事業者の取り組みから今後の可能性を考える~」
https://www.yamatogokoro.jp/event/38759/

WhyKumano Hostel & Cafe Bar
https://www.facebook.com/whykumano/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?