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セレッソ大阪 14. 15. 16節 雑マッチレビュー
こんにちは、セレサポ神戸の亮太です。テスト期間でなかなかレビューを書く時間がないため、3試合まとめて雑なマッチレビューを書きたいと思います。とても気持ちい3連勝でしたね。それでは行きます。
14節 vsガンバ大阪
この試合は、試合前の予想ではセレッソ4-2-3-1、ガンバ3-4-1-2の布陣でした。セレッソは最近では定番になっている、守備時4-2-3-1、攻撃時は奥埜がポジションを上げる4-3-3でした。しがしガンバは、実際には3バックの右の三浦が守備時には4バックの右SBのように振る舞い、4-4-2のような形になっていました。そして山中を警戒して、右WBが山中をマンマーク気味に見ていました。
このように、左右非対称な4-4-2?のガンバは、後ろにいる選手は多いものの、セレッソのDFラインからのパス出しに対して、前から制限をかけることができず、試合を通してセレッソペースになりました。特に、セレッソにとって良い形になっていたのは図のような配置になっている時でした。
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この試合では、セレッソの中盤の底で原川がボールを持ち、ゲームをコントロールすることができていました(そもそもそれが問題)。ここでガンバの守備の問題となったのが、右サイドの図で示したスペースでした。原川にガンバFWがプレッシャーをかけないため、右ボランチの奥野が原川を捕まえるのか、引くのかあやふやなポシションをとっていました。また、右WBは山中をマンマークしていたため、三浦の前にぽっかりスペースが空いていました。
セレッソはそこで清武がボールを受け、前線へとパスを供給します。そりゃガンバやられますわ。
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セレッソの2点目は、その問題点を確実についたものでした。ボールを奪ってガンバ守備陣がブロックを形成する前に清武へボールを供給、警戒されていた山中がガンバ右WBが戻ってくる前にオーバーラップし、三浦を外へ引っ張ったことでゴール前は2対2の数的同数になっていました。
清武のスルーパス、山中のクロスももちろん素晴らしかったですが、取るべくして取ったゴールだったといえるでしょう。事前から狙っていた形かどうかはわかりませんが、相手の弱点を的確についたことによる大勝でした。
15節 vs浦和レッズ
続く浦和戦は、浦和に主導権を握られる苦しい展開が続きました。その理由は浦和のボール保持時の配置にありました。浦和はDFラインでボールを持った時、SBが高い位置で幅を取り、セレッソのDFラインを牽制していました。
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セレッソの4バックに対して、浦和はSBを含めた5枚が前線に張っていたため、数的不利のような形になっていました。また浦和のCFユンカーは特に警戒しなくてはいけません。そのため、セレッソのDFラインが中に絞ると浦和は大外へとシンプルに展開し、効率よくボールを前進させていました。特に前半に多かったのは、次の図のようなシーンです。
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左側のボランチがセレッソの2トップの横のスペースに出てきてボールを受け、全体を左に寄せてからCBにボールを返し、CBがそこから大外へとボールを展開していました。この展開は、ボールを前進させるだけでなく、守備が得意とは言えない山中に対して大きなスペースを持った状態でドリブルを仕掛けることができると言うメリットがありました。実際に山中は、再三ドリブルを仕掛けられ、前半のうちにファールでイエローカードをもらってしまいました。浦和の狙いは確実に機能していたと言えます。
このビルドアップに対してのディフェンスは、トップが空いてCBの中央への横パスのコースを切りながらプレッシャーをかけ、サイドに追い込んでいくことが基本となりますが、浦和のボランチがポジションを落としてDFラインでの数的有利を作ったこと、中3日の日程でセレッソが疲弊していたこともあって、セレッソはうまく守ることができませんでした。
逆に、浦和のビルドアップは15位のチームとは思えないほど機能しており、最後の決定力がつけば順位は上がってくるだろうと思わせられました。
この試合は、運が良かったこともありますが、苦しい試合をモノにできたことはセレッソにとって大きかったです。
16節 vs湘南ベルマーレ
湘南戦はそこまでしっかり見てないので箇条書きで。
清武、原川がボールをさわれないと相手ペース
パトリッキの生かし方はまだ確立されてない
中3日連戦での疲労、替えの効かないボランチ
前半は清武、原川が効果的にボールに絡んでいたことでセレッソペースでしたが、給水タイム明けから湘南がその二人へのマークを厳しくしてからは完全に相手ペースになりました。また、中盤の運動量が減ってからは攻め手が少なくな理ました。
もう一つはパトリッキの生かし方です。この3連戦でパトリッキが直接関わった得点はありませんでした。右サイドは毎熊がワイドでポジションを取り、松田が少し引いたポジションから関わることで効果的な攻撃ができています。しかし左サイドは、ワイドに山中、ハーフスペースに清武がいるためパトリッキが効果的にボールに関わることができていませんでした。
ガンバ戦の2点目、浦和戦のPKのシーンは、山中、清武がうまく連動できていましたがパトリッキはそこに関わってきません。確かにパトがいることで清武へのマークが緩くなっていますが、ボールプレーではあまり貢献できていませんでした。パトの献身性やスピードは素晴らしいですが、ここにボールと清武に関われる乾がいればさらに多彩な攻撃が展開できるのかなと思いました。
まとめ
ここまで、セレッソの3連戦を見てきましたが、うまくいっている時間帯の攻撃は開幕時よりも数段良くなっています。しかし、守備は盤石とはいえませんし、清武、原川がボールにさわれない時間は攻撃が停滞してしまいます。
しかし、ボールの球際での争い、チーム全員で最後まで走り切るなど、戦術以外の勝ちへの意欲、ハードワークは大きく改善されています。これは、連勝の大きな要因になっています。小菊監督のチームマネジメントによるものでしょう。
だからこそ、悪い部分を修正すれば、7月の上位陣との3連戦でも互角の戦いができると思います。ここからの戦いに期待したいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌸
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