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【新たな地域発表】Local DAO構想が生み出すネットワークと新しい地域の在り方

こんにちは、クリプトヴィレッジのryuです。今回は、新たなLocal DAOの地域候補のご紹介をさせていただきます。第一弾Local DAOとして新潟県山古志で始動してから、早くも2年が経過しました。その間、この偶発的に生まれたLocal DAOが、今後の地域の在り方として社会に定着するか否かということを、私たちはずっと考えてきました。
そこで、地域における伝統文化をこれからも守り続けるために、NFTを通じて地域を結ぶネットワーク「Local DAO」の構想を生み出し、新たな地域を巻き込んだ取り組みへと発展させてきました。
日々、多様な地域の方々と触れ合いながら、その課題が根深く多岐にわたることを私たちも目の当たりにしてきました。このある種、社会実験的なプロジェクトであるLocal DAOを一斉に多くの地域に適用することは難しいですが、一つ一つの地域と向き合って進めていきたいと考えております。
そしてこの度、新しい地域(仲間)をご紹介できることを大変嬉しく思います。
私たちクリプトヴィレッジが目指す「Local DAO」とその構想については、以下のnoteをご覧ください。

新たな地域「天龍峡」「椎葉村」

約7ヶ月前、Local DAOの運営を希望する自治体や地域の方々を対象に公募させていただきました。その結果、非常に多くの応募をいただき、さまざまな方に興味を持っていただきました。この場をお借りして、ご応募いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。その中で、丁寧に会話を重ねながら、新たに2つの地域とスタートをきりたいと考えております。
その地域が、天龍峡(長野県)と椎葉村(宮崎県)です。
天龍峡と椎葉村のチームの皆さんとは、今日を迎えるまでに、数多くの議論を積み重ねさせていただきました。クリプトヴィレッジチームも現地訪問をさせていただき、実際にそれぞれの地域の文化に直接触れさせていただきました。そして、未来について語り合う機会も持たせていただきました。そこで私たちが思い描く未来と、天龍峡と椎葉村のチームの皆さんが思い描く未来が合致し、共に新たなLocal DAOを築いていけると確信いたしました。
チーム一同、今日という発表の日を迎えることができたことに非常に喜びを感じています。これから、共に未来を描き、共に創り上げていけることに心躍る思いです。今回のこちらのnoteでは、それぞれの地域の紹介とさせていただきます。
また、次回(1月を予定)それぞれのチームからさらに地域や取り組みに関して深堀した記事の公開を予定しておりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

「稲架木の休息」 Photo by 廣瀨 翔 / Sho Hirose

長野県天龍峡 - 息をのむような美しき渓谷

天竜川

長野県は美しい自然に恵まれた場所であり、魅力的な観光地が点在しています。天龍峡とは、長野県南部に位置する天竜川の渓谷です。息をのむような自然の美しさと迫力満点の渓谷景観が望める天龍峡は、数多くの人々を魅了する場所として知られています。
昭和9年(1934)に名勝として指定を受け、今日まで地域住民を中心に管理団体である飯田市とともに、手つかずの自然がそのままに受け継がれてきました。また、昭和44年には天竜奥三河国定公園に指定され、その遊歩道では四季折々の多彩な草木花を鑑賞することができます。天竜川では、渓谷を舟でゆっくり下りながら、五感を刺激する舟旅びを楽しむことができます。

遊歩道の吊り橋

春には、梅や桜が美しく渓谷を彩り、初夏にはミツバツツジ、フジ、ヤマユリが色とりどりに咲き誇ります。夏には新緑が一層鮮やかになり、涼やかな風が吹き抜けます。秋には、紅葉が峡谷を染め、名産のりんごがおいしい季節となります。りんご狩り発祥の地でもある天龍峡には30を超える観光農園が存在し、広い農園で収穫体験や数種類の食べ比べをすることができます。そして冬には、凛とした空気の中エメエラルドグリーンの天竜川の川色がより美しい季節となります。
観光地でもある天龍峡は、平成元年に温泉が湧き出し、天然ラドン含有量が豊富で、美肌効果があるとされています。上皇様が訪れた老舗旅館もあり、天竜川を眺めながら温泉につかることができます。毎月開催されるほどイベントも豊富な地域であり、1月にはりんごと光のフェスティバルが開催されます。 天龍峡の魅力は自然のみならず、歴史や伝統文化が根付いているところにもあります。300年以上前から伝わる今田人形浄瑠璃や天龍峡龍神の活動は現在も盛んに行われています。
天龍峡は、言葉では十分に表現できないほどの美しさと力強さがあり、ゆったりと流れる時間の中、日本の風土と人の暖かさに触れられる場所です。

天龍峡名産のりんご

宮崎県椎葉村 - 秘境と絶景の村

椎葉村

椎葉村は、九州中央山地に位置し、豊かな自然環境と伝統的な文化が融合した村です。宮崎市中心部から車を走らせること約2時間半の場所に位置し、先の見えないカーブが続く山道を進んだ先に椎葉村はあります。日本三大秘境としても知られており、その美しい自然と古民家が織り成す風景で、まるで南米の秘境であるマチュピチュを彷彿させる場所です。
広大な村の面積の96%が森林地帯となっていて、残りの斜面を、家や田畑として利用しています。そこで生きる人々は、豊かな自然の恵みを活かしながら、山で生きる知恵と相互扶助の文化が暮らしに色濃く残る地域であり、多くの住民が厳しくものんびりとした時間を過ごされています。そんな椎葉村の現在の人口は約2,300人ほどで、主な産業は農林業です。温暖な気候や豊かな土地を活かし、お米の生産も行われています。さらに椎葉村では、焼畑といった伝統的な農耕方法が守られており、代々、昔ながらの知恵や技術が継承されています。

平家まつり

村民の間で受け継がれるお祭りや伝統行事は、地域の絆を深める非常に重要な行事です。その中でも、「椎葉平家まつり」は、平和と団結の象徴として、地域の誇りとなる大切なイベントです。それは平家の姫と源氏の大将との悲恋物語にちなんだお祭りなのですが、その歴史は1185年に山口県下関市であった「壇ノ浦の戦い」まで遡ります。戦に敗れた後、命からがら各地に逃げ隠れた平家側の一部がたどりついた場所が、今の椎葉村だったのです。
しかし、戦が終わった後も追討の手を緩めなかった源頼朝は、数年の月日をかけて平家の残党の居場所を突き止めました。その時に送られた那須大八郎(那須宗久)は、かつて栄華を誇った平家の人びとが細々と貧しく暮らす姿に胸を痛め、幕府には「討伐した」と偽の報告をした上で村に残ったそうです。そうして、平家の人たちに農耕の技術を教えたほか、今も椎葉村に残る文化の礎を築いたのでした。
平家ゆかりの地で開催されるこのお祭りは、歴史と文化が織り交ざった特別な瞬間を体験することができ、それはまるで平家の時代にタイムスリップしたかのようだといいます。

そして今回、国指定重要文化財である「椎葉神楽」のひとつである「栂尾神楽」に私たちも参加させていただきました。栂尾神楽は、天正の頃、黒木済門之助が肥後の阿蘇神社に行き、神楽を習得し栂尾に持ち帰り、村人に伝えたと言われており、栂尾神社拝殿にて毎年11月22日-23日に奉納されます。栂尾神楽は、その起源が古く、約400年の歴史を持っています。
地域の特産品や用具、農作業の際の神社参拝の際に奏でられる祭りの要素を取り入れながら、現在の形に進化してきました。これらの要素は、椎葉村の歴史や風土、信仰と密接に結びついており、神社で奉納が行われることで、地域の結束を高める役割も果たしています。
神楽の演奏や舞踊を通じて、地域の歴史や風習、人々の心情を伝えることができるため、若い世代にも受け継がれていくことを望む声も多くあります。こうした伝統文化は地域の貴重な宝であり、村の象徴の一つとして今後も大切に保護され、後世に伝えられていくことを私たちも心から願っています。

今後の流れ                         

今後の流れ

ここで、今後の流れについてご説明させていただきます。この度、天龍峡(長野県)と椎葉村(宮崎県)が、次なるLocal DAOの候補地として発表をさせていただきました。なお、これらの地域は「確定」ということではなく、あくまで「候補の決定」という位置づけとなっております。
この後、各チームによる地域のさらに深い内容の紹介記事を公開させていただいた後、2024年1月20日に開催される「新年会」にて、さらなるご紹介とプレゼンの機会を設けさせていただく予定となっております。私たちが実際に現地を訪問させていただき、感じたことをここで完全に表現するのは難しいため、ぜひNishikigoi NFTホルダーの皆さまに新年会(オンラインとオフラインのハイブリット形式)にご参加いただき、少しでも体感していただきたいと考えております。
新年会後には、「Local DAO新拠点に関する承認の可否(仮名)」を問うNishikigoi NFT全体のコミュニティ投票が行われます(2月を予定しております)。賛成多数で可決された場合には、今回の次なるLocal DAOの新拠点が確定することとなります。投票の詳細は後日共有されますので、しばらくお待ちください。

錦鯉村民新年会のご案内

暗号迎春 錦鯉村民新年会

今となって1,600名のデジタル村民が誕生したこの山古志のNishikigoi NFTプロジェクトは2021年12月に本格的に始動いたしました。約2年の月日は長いようで短く、様々な苦難も乗り越れたことで今日を迎えることができました。そこにはいつもコミュニティを支えてくださるデジタル村民の皆さんのサポートがありました。この度は、私たちの感謝の意も込めて、交流の場も兼ねたNishikigoi NFTの新年会を開かせていただきます。
なお、今回の新年会は「カンファレンス(オンライン)」と「錦鯉村民新年会(オフライン)」の同日二部構成となっております。「これからの地域のあり方をテクノロジーとアートの観点から考える」というコンセプトを基に、様々なジャンルでご活躍される皆様もお招きし、トークイベントも同時に開催致します。コミュニティの絆を深めながら、新たな目標やプロジェクトについて熱く議論し、皆さんと共有する場となれば思っております。
概要につきましては、以下をご覧ください。

イベントの概要

開催日時:2024年1月20日(土) 10:00-20:30
内容:
▶カンファレンス(オンライン)
▶錦鯉村民新年会(オフライン)
形式:同日二部構成
*どちらもチケット制となります。
申し込みはこちらのpeatixから!
https://nishikigoinft-newyear-meetup.peatix.com

カンファレンスについて

時間:10:00-18:00
開催場所:オンライン(ライブ配信)
登壇:
伊藤穰一(株式会社デジタルガレージ 共同創業者 取締役 Chief Architect / 千葉工業大学 学長), Hashed Open Research(ブロックチェーン領域シンクタンク), 竹内春華(ネオ山古志村 / Nishikigoi NFTファウンダー / 山古志住民会議代表), 天龍峡チーム(Local DAO新拠点), 椎葉村チーム(Local DAO新拠点), 高瀬俊明(クリプトヴィレッジ共同代表 / 株式会社TART代表取締役 / 株式会社paramita 取締役), 林篤志(クリプトヴィレッジ共同代表 / Next Commons Labファウンダー / 株式会社paramita 取締役)..more

錦鯉村民新年会について

時間:18:30-20:30
開催場所:Crypto Cafe & Bar
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-5-7 デジタルゲートビル2階
会場URL:https://maps.app.goo.gl/RLomFbMEJwNqjcSb9

チケットの価格について

3種のチケットをご用意しています。
▶ 無料:カンファレンスチケット(ホルダー用)
▶3,000円:カンファレンスチケット + 新年会チケット(ホルダー用)
▶10,000円:カンファレンスチケット + 新年会チケット + Nishikigoi NFT付
申し込みはこちらのpeatixから!
https://nishikigoinft-newyear-meetup.peatix.com/

ご質問がある方はメールアドレス(hi@crypto-village.xyz)までお問い合わせください。

公式リンク

Nishikigoi NFT公式ウェブサイト
Nishikigoi NFT公式X(旧Twitter/英語)
Nishikigoi NFT公式X(旧Twitter/日本語)
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