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イーサリアムマイニングが稼げるか稼げないかは、戦争だ!!

イーサリアムのマイニングを私は楽しんでいますし、年内に投資した分が回収できそうなので、のんびりとしています。一方で、今から始められる方は、「戦争次第」と思っていただくのが良いと思います。
アイコンに設定したような画像のような平和な世界は、まだ実現されないかもしれません。。

この記事は以下の記事から一部抜粋をして、加筆したものになります。

「いつまで収益が出るか分からない」のがイーサリアムマイニングの欠点

イーサリアムはGPUでマイニングをするので、ビットコインマイニングのように、新型のASICが登場して、著しい性能向上によるハッシュレートの増加がおきて、旧型の収益が少なくなる、というのは起こりづらいです。

3-4年前に発売されたフラグシップ機なビットコインマイニング用ASICは今は日本では赤字になり使えない産業廃棄物ですが、4年前のGPUはまだゲームでも使えますし、マイニングに使っても日本でも全然黒字です。

ただ、イーサリアムが2.0のPoS(Proof of Stake)に移行すると、同時にDifficulty Bombというのがイーサリアム1.0(Proof of Work)に投下され、採掘の難易度が急激に上昇し、収益が全く出なくなってしまいます。

イーサリアムマイニングは「PoSへの移行がいつか」にかなり依存します。
私は2021年は問題なく、2022年の春頃にどうなるかは見通しが不明であると考えています。

マイナーとイーサリアム開発者の戦争だ!!!

イーサリアムが2.0でPoS(Proof of Stake)に移行した場合、必要になるのはValidatorと呼ばれる存在で、多くのETHを預かり、それを信用として、GPUではない、普通のマシンでトランザクションを処理します。GPUを必要としていません。

一方で、今のイーサリアムマイナーはGPUを大量に所有して稼働させており、これはValidatorには必要のないものです。つまりPoSに移行すると、このGPUはマイニングには使えなくなります。

イーサリアムの2.0への移行はマイナーの持つGPU資産が全てゴミ、というかゲーム用グラフィックボードに戻ることを意味します。

これをマイナーが許すわけは有りません。
マイナー vs イーサリアム開発コミュニティ
この2つの争いが2021年以降激化するでしょう。

EIP-1559でも以下のようなデモ活動がマイナーによって行われました。

実際に何か起きたわけでは有りませんが、デモ計画自体は行われました。

ETH2.0移行に反対するであろう団体

イーサリアム2.0への移行反対派勢力としては次のようなマイニングプールは確実に反対します。EIP-1559に反対したプールです。

1. Spark Pool 21%Share
2. Ethermine 21%Share
3. Hiveonpool 6%Share
4. Nanopool 5%Share
5. 2Miners 3%Share
6. Flexpool 1.5%Share
その他にもいくつかのプールが反対しました。明示的に賛成したのはF2Poolぐらいです。「マイナーの収益を守る(自分たちプールの収益も守る)」としたプールのシェアは上記に上げたプールだけで67%ほどであり、Proof of Workの原則に則れば、分散された取引承認者(マイナー)の過半数以上がイーサリアム2.0に反対していると言え、これが純粋な民主主義の決議であれば2.0移行は不可能でしょう。

なお、上記の情報は下記のまとめサイトから引用しました。Flexpoolが作成しており、大規模なプールではないながらも、活動が透明性があり、活発で、スポンサー活動も行っているので、私は好きなプールです。(私はイーサリアムマイニングでもチアファーミングでもFlexpoolを使っています)

NiceHashチーム VS イーサリアム開発者の一人(Tim)

つい先日、NiceHashのチームがイーサリアムの開発者とビデオ会議を行いその内容を公開しました。一度見てみることをお勧めします。

正直、この動画内容は新しい情報はなく、ざっくりとしては以下のような質疑応答でした。
(NiceHash)PoSへの移行はいつか?
(Tim)そもそもPoSとは~というもので夢がある

(NiceHash)Difficulty Bombはいつ投下されるか?
(Tim)Difficulty Bombが投下されるとこういうことが起こるよ

(NiceHash)ETH 2.0に移行したらマイナーはどうしたら良いか?
(Tim)移行しても問題ないように計画を立てることだね。
(NiceHash)ETH以外のコインをマイニングする準備をNiceHashでは進めている

イーサリアム開発者のTimはETH2.0に強く期待をしているようです。Cardano(ADA)などのイーサリアムを真似たコインの時価総額が上がってきており、スマートコントラクト&PoSを備えたADAに、ADAのスマートコントラクト上に新しくUniswap, Pancakeswapなどの類似サービスが集中して起きれば、ADA等の後発に追い抜かれる可能性がゼロでは有りません。(それにしてもイーサリアムの先行優位性は大きいです)
Proof of Stakeへの移行を急ぎたい気持ちは分かります。

しかし、この会議の中でTimはPoSへの移行時期については頑なに名言をさけました。ひたすら会話をそらしました。

これはもう政治家同士の会話のやり取りに似ています。
NiceHash社の収益の大きくもETHに依存しており、PoS移行が起きれば企業として大ダメージを受けます。決して賛成しないでしょう。

一触触発、の状態にいつなってもおかしくないと思います。

上記の動画の中で「すべての活動は以下のリポジトリで公開しているから読んでみて」という発言もありました。大きな投資をする前に読んでみることをお勧めします。

少し前の記事ですが、以下の私の記事も英語の文章を読み始める前の練習として読まれるのも悪くないと思います。

PoSへ移行する?戦争だ!!!

ETH2.0移行にあたって移行するメリット、デメリットは以下の2つが大きくあります。

・マイナーが51%攻撃をしかければETH2.0に移行できないがイーサリアムの通貨価値は下がる
・ETH2.0に移行するとマイナーは報酬がほぼゼロになりGPUがゴミ同然になる

マイナーはPoS移行で収入が激減(ほぼ0)するので、イーサリアムの価値低下よりも大きいダメージを負います。そのため、私含めすべてのマイナーは反対するでしょう。開発コミュニティとマイナーの利益は確実に相反しています。(開発コミュニティはマイニングしていないし、たくさんのETHを保有してステーキングしている)

これはもう確実に戦争が起きるでしょう。
言葉で殴り合い、それで駄目なら、武力、ではないが、ハッシュパワーやハッキングといった政治的、もしくは電子的な戦争が起こるでしょう。

意外と平和に行く道は、、、私はないと思っています。笑

おわりに

どうか4年ぐらいPoS移行が遅れてくれることを皆で祈りましょう。

おまけ

EIP-2982というPoS移行のファーストステップが進展しました。Jesus!
PoS移行をなんとしても防がなければ。。。

review-period-end: 2021-09-09となっているので、日本時間で9月10日ぐらいになにか起きるのかが気になりますね。

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